鶏西〔鸡西〕炭鉱鉄路2010

[mugunfwa]

　９月２５日（土）　
　鸡西最後の一日はプッシュプルにトライすることにする。
　21日及び昨日の実績から、朝の10時前後に杏花行が走ると予想し、踏切近くのカーブで待機。まず9時25分に正阳矿行の貨物がテンダーファースト＋貨車23両で通過。続いて10時06分、2便目がカマ正向き＋貨車4
両で通過。ということは、もしプッシュプルが走るとすると、カマが両方外向きか、或いは内向きかのどちらかになる。貨物の両数は予測できないが、補機が付くからには長編成と予想、カーブの後ろの方で待っていると、10時39分、カマ両外向き（前SY0863、後SY1437）でプッシュプル編成がやって来た。貨車は４両と短く、長編成の予測は外れたが、お陰で３度シャッターが切れた。
　まだ11時前。一旦城子河まで戻り、北場、南場でしばらく撮影した後、昨日の踏切に行き、夕日の当たる正向き貨物を狙ってみたが、今日も列車はやって来ない。そして日の沈んだ17時ちょうど、富阳矿から戻る貨物と正阳矿から戻る貨物が同時にやって来た。鸡西最後の撮影は、珍しい蒸気併走シーンで幕となった。

　南場を訪問した際の聞き取りですが、「あと２年でELに替わる」（工事していた人）「来年替わる」（南場の詰所にいた人）とのことです。

[mugunfwa]

　以上時系列に記してみましたが、ここでは線区毎に状況を報告してみます。これまでと多少重複しますが、ご了承下さい。
　１、杏花線
　走行実績（杏花行）
　21日（火）　9時42分　SY1545単機、10時04分　SY0803単機
　24日（金）　10時04分　プッシュプル、13時35分　単機（富阳矿より遠望）
　25日（土）　10時39分　プッシュプル（SY0863＋貨車4両＋SY1437）※１
　7月6日（火）（寝台軟様訪問時）　9時45分頃　SY1437＋貨車　杏花着
　　　※１　これ以降の運行は現場を離れたため不明です。

　これらのデータから分析すると、朝10時前後に杏花行の運用（プッシュプルとは限らない）があると推測されます。（注、寝台軟様レポートにあるバス道の看板「精心組●」はなぜかなくなっていました。今後訪れる方はご注意下さい。なお、ほえる犬君は健在でした。）

　２、富阳矿線
　走行実績（矿行き）
　21日（火）　10時18分　カマ正向き、16時20分　カマ向き不明（杏花線訪問時遠望）
　24日（金）　14時41分　SY1437先鋒号正向き（この後の運行は不明）
　25日（土）　14時41分　SY1544青年号逆向き（注、矿からの戻りの時間）
　　　　　　  15時56分　SY1058正向き

　以上から、一日１～２回の運行はあるものと思われます。運行の時間帯はこれだけでは不明で、確実に撮るなら長期戦かカンしかなさそうです。カマ位置は全て矿に向かって上（山）側でした。（注、タクシーで「富阳矿」と言ってもなかなか通じず、運転手は「九井）チウジン」と言ってました。この方が通りがよいようです。）

　３、滴道（电厂・王家站～洗煤厂）
　22日に电厂で聞き取ったところでは「午前は運行は少ない。午後～夜が多い」とのことでしたが、これまで午前に訪れたことがなく、実際のところは不明です。一方午後は
　昨年9月21日（月）15時10分～16時43分の間　洗煤厂発2本　着3本
　　　　 24日（木）15時09分～17時の間　电厂行2本　王家行1本　洗煤厂行　4本
　今年9月22日（水）14時～17時の間　王家行1本　洗煤厂行3本
　　     23日（木）15時40分～16時50分の間　电厂行1本　王家行1本　洗煤厂行1本

　と、多くの運用がありました。ノーズ側が順光となることもあり、この時間帯の洗煤厂行が狙い目です。

　※王家站について
　矿鉄の線路は二手に分かれ、一方が电厂へ、もう一方が国鉄滴道駅の方へ伸びています。私自身王家站の位置は未確認ですが、便宜上後者を王家方面と呼称しました。

　４、滴道（三公里）　
　22日（水）11時40分頃　洗煤厂より三公里へ→13時28分　洗煤厂へ
　23日（木）14時15分　　　　　　〃　　　　→14時55分頃　〃

　あと一度夕刻に見かけましたが、どちらの日か失念しました。カマ位置は２本とも下側でした。なお、こちらの運用については「多い。一日20回くらい」（洗煤厂職員）、「一日に多くて４～５回、少ないと１～２回」（三公里站職員）とのこと。私の見立てでは後者が妥当かと思います。

　なお、今回二大堡、東海矿、水泥厂、恒山は未訪です。

　確認できたカマ
　城子河　0863　1058　1340　1351　1467先鋒号　1544青年号　1545
　滴道　  0407（使用停止？）　0950　1205　1213　1446
　梨樹　　0477（使用停止）　0590　1118

　最後に
　　今回は昨年と違い、実りの多い撮影となりました。情報を参考にさせて頂いたこちらの掲示板の皆様、　欧米鉄、中国鉄の方々、そして中国人民の方々にあらためてお礼申し上げます。谢谢！

[Pアノンゴ]

mugunfwaさま

まだこんな世界が残っているんですね。
国鉄での分岐点、素晴らしい光線状態で1時間に4本なんて、
武蔵野線の貨レ並ですね。

でも残念ながら私の環境では写真がうまく開きません。
ファイル名に漢字が入っているとダメみたいです。

[ito]

私も写真がうまく開きません。

最近ninomiyaさんの所も同じ症状だったので
ウランゴー さんのおっしゃる様に
ファイル名から漢字を無くすと見られる様になります。

[mugunfwa]

　＞ウランゴー様、ito様　失礼いたしました。適当に変えて入れ直してみましたが、いかがでしょうか？
　まず、20日の梨樹の分です。

[mugunfwa]

　続いて21日、杏花①分です。

[mugunfwa]

　22日、滴道の一日目の分です。

[mugunfwa]

　23日、滴道の二日目の分です。

[mugunfwa]

　最後、24日と25日、いずれも城子河エリアの分です。数字でも全角で入れると開かないようです。
　管理人様、スペース取ってすみませんでした。

[寝台軟]

mugunfwa様、鶏西の詳しい最新状況、レポートと補遺も頂戴しありがとうございます。

梨樹地区は１日１往復程度という説多い所、午後の４時間で３本を目撃されたとは驚きで、行って見なけりゃ分からないもんですね。
しかし、それも恐らくもう過去帳入り…。

とはいえ城子河地区は吼犬ともどもまだ健在との事。
頻度高い三角線がALL蒸機という存在は大きい。
それと、杏花に毎日ＡＭ１０時ころ到着便があるとの分析、私も確度高いと思います。
朝の東場点呼を終えて向かうと、それくらいの時間になるんですよね。
貴データから、これがほぼデイリーと分かりました。これは時間の読める貴重なチャンスです。
しかも、そのあとズリすてピストンの可能性も高いですね。

杏花付近画像拝見すると、ややっ電柱植え始めてますねぇ。欧米鉄の言ってたのはコレかな？
ピッチは遅いですが、ここも確実に「最期」は近づいているようです。

最後に三角区東側の「複線に見える単線並列（富陽と正陽方）」で並走を見られたとの事。これはすごい、羨ましい。日没後とはいえ粘った甲斐がありましたね。
双上游は「mugunfwaさん、また来てやぁ～!!」と、言ってるのかも知れませんね 。

[mugunfwa]

  >寝台軟様
　架線柱は、ご指摘の通り杏花線の一部で既に立ち始めています。東場～正阳矿間ではほぼ全線で立っているのを確認しました（下の写真参照）。また、写真ではわかりにくいですが、この両線ではバラストも新しく敷きつめられていて、「蒸気終焉近し」を実感しました。

[zhonggu]

みなさんこんにちは。
10月31日から１１月５日まで東北に行きました。
鶏西は11月１日に城子河と滴道を訪問しましたので、
要点のみですが、ご報告いたします。

こちらのスレッドのおかげで効率よく回れましたことをお礼申し上げます。

鶏西SYの状況（確認できたもの）
城子河（朝点呼時）0863 1340 1351 1369 1437 1544 1545 0951
滴道（午後）　　1446のみ　DF３両確認

滴道ですが、1446のみ保線作業に入っていました。ほかの4両はフェンスで囲われていました。
４両とは0950 1205 1213 0407 です。
ボタ山のほうにもDFが向かっていました。
この日見た限りでは、1446はもはや主力ではない感じでした。
フェンスで囲われていたのは、鉄くずドロがいて、こっそり持ち出しをしていたからのようです。
ということで、滴道訪問の際はご注意ください。


　

[zhonggu]

１１月１日に鶏西を訪問しました。
その際北京から首都航空公司の飛行機を使いましたので簡介します。

北京はターミナル１からの出発で、６：５５です。
到着は９：２０。（10分遅れ）
チケットはオンラインでオール込み９０５元でした。
（当方東京在住ですが、中国の知人に頼んで、知人のクレジットカードでとってもらいました）
鶏西へは現在北京から１往復のみのようです。
夏はハルビン行きもあるようですが。
なお北京行きはこれの折り返しですので、午前中に出てしまうので、効率はよくないです。

空港は鶏西の東約２０キロにあります。（グーグルマップでは出てきません）
つまり、ここで降りて、杏花鉱に直行できます。
ちょうど10時頃ですので、杏花とボタ山を往復するSYをタクシーから眺めることが出来ました。

空港はタクシーと空港班車がいます。
班車は城子河を通り市街地まで行くようで、当然杏花で下ろしてもらうことは可能ですが、
いつ発車するかわからず、時間的にあせっていたのでタクシーにしました。
思いっきりぼられました！！

あと、ホテル情報です。
駅前の鶏西飯店は外国人ということで断られました。
そこで紹介してもらったのは国土資源大shaでした。
鶏西でも北京式の外国人客の管理が行なわれているようです。


以上ご参考まで。

[寝台軟]

zhonggu 様、最新レポートありがとうございます。
フェンスに囲われてしまった滴道上游の画像はショックでした。
つい先日まで活発だったのが突如「絶えてしまった」感です。
これで、そこそこの頻度で楽しめるのは城子河エリアだけ、それも電化までの僅かな間ということでしょうね。

…鶏西空港。昨年開港で確かに毎朝北京からエアバス319が飛んでますね。
サブnameが興凱湖機場、興凱湖とは100kmほど東、ロシア国境になっている大きい湖です。
空港位置は確かにネット地図で見当たりませんが、グーグルアースに誰かが「机場」と書き込んでました（空撮画像は04年版で滑走路見当たらず）。
（概座標↓、精度は？）
 45°18'1.28"N
131°10'39.77"E
杏花の東南東約10km弱くらいです。市内から杏花へのバスが最後に左折する所を、直進すればたどり着く位置。
この直進路、私の行った７月は工事中でした。

ぼったくりタクシーは憂鬱ですね。そもそもこの地ではメーターが付いてないですし。
因みに市内初乗り（起歩費、国土大厦→長途バス站で利用）は６元でした。

＞鶏西飯店は外国人ということで断られました
おやおや鶏西もウルサくなったようです。コレ事実上「外人料金」の復活と同じです 。
とくにこのような小地方ではロケーションで選択しにくくなり厄介、困ったものです。

ただ「国土資源大厦」については、チェックイン入室→即お湯が届くなどサービスもまずまずで、悪くはないと思いました。
明記した市内地図を作りました（添付↓）ので、今後訪問される方はチェックをオススメします。

[zhonggu]

＞これで、そこそこの頻度で楽しめるのは城子河エリアだけ、それも電化までの僅かな間ということでしょうね。

そのようです。滴道へわざわざ行く価値はなくなってしまったような感じです。
東海鉱がそのままであるのなら、かえってそちらを狙うのもいいかもしれません。
ちなみに現在電化工事は止まっていますが、暖かくなれば動き出すのではないでしょうか。

＞この直進路、私の行った７月は工事中でした。

寝台軟さんの地図の省道３０９号はすでに開通しています。虎林方面へのバスが走っています。
ということは、空港の敷地を出て、省道上でこれらのバスを拾えば早く杏花や城子河に出られますが、
テクとしては中級者～ですね。
空港のタクシーは駅までといえば１００元取りかねない感じでした。

＞おやおや鶏西もウルサくなったようです。コレ事実上「外人料金」の復活と同じです 。
＞とくにこのような小地方ではロケーションで選択しにくくなり厄介、困ったものです。

パスポートのコピーもしっかりとられます。
外人OKのホテルがきちんとしていればいいのですが、
昔の栄光だけで中はボロボロの場合もありますので、困ったものです。
国土資源大厦も部分貸ししていましたので、そういう意味では盛りを過ぎた「その町の有名ホテル」かと。

あと、わたしはこのあと樺南へ向かったのですが、鶏西からチャムスへ向かうバスの時刻表を添付しますので、
ご参考ください。途中の樺南で途中下車しました。２時間強。（運賃はチャムスまでとられます。前日購入可能）樺南ゆきは一日２往復で、７：３０と１３：００ころだったと記憶しています。
牡丹江ゆきは昼間２０～３０分間隔で頻発。