わいわいフォーラム「鉄盟団」

ラウンジ => E級映画館 => スレッド開設者: al-fasa より 7月 30, 2007, 07:52:06 午後



スレッド名: 映画雑記
投稿者: al-fasa より 7月 30, 2007, 07:52:06 午後
前置き
先日、来日した管理人と飲んでたんですが…

その席で映画スレ立てるとか立てないとかって話が出たんですかね :'(

当の本人は全く記憶に無いんですが…(モデレーターになってるし…)、こういう対応の速さが管理人の行動力であり、勢いなんだろうなぁ。

まぁいいでしょう。モデレーターにもなったことだし、最近見た映画片っ端から内容を忘れるんで、記憶にとどめるために、この板借りまして映画雑記なるものを残していきますんで、興味ある方は覗いていってください。


スレッド名: Re:映画雑記『ハリー・ポッター』
投稿者: al-fasa より 7月 30, 2007, 08:40:27 午後
『蜘蛛男』、『海賊』に続く夏映画三大話題作のとりを締める作品。

ちなみに、わたしゃ主人公ポッター君が大嫌いです(笑)

いえいえ…最初から嫌いではなかったんですよ。
不幸な生い立ちに涙ぐましいほどの孤独に耐え、あるとき自分すら気づかなかった隠れた才能が花開き、次第に世界が運命が大きく変わっていく。

いい話じゃないですか。友人にも良き師にも恵まれて。

…てのは1作めか2作目の前半ぐらいまででして…。
どんどん自分の才能におぼれて、その言動、行動の独走っぷりは見ていて痛すぎます。

大体共同生活の規律を学ぶ学校生活において、彼みたいな奴いたらそら浮きますよ。間違いなくいじめられます。
仮にもそれが過去に遡る運命だったとしても、あまりに独善的…。

さまざま逆境に耐え、仲間との絆という大切なものに気づくっていうストーリはそれはそれで良いんです。1作目2作目ぐらいまでは良きライバル?のマルフォイ君が頑張って逆境を演出してくれたんですが、彼が著しく弱体化してしまったため、最近のポッター君は自分で逆境を演出することを学んだらしく、ことさらこのストーリー展開が胡散臭いんだよなぁ…。
独り自らの運命に悩み苦しむ様に自業自得だろ…て突っ込みいれたくなります。

ちなみに私は原作読んでませんので読んだ方でそりゃ違うって思った方いましたら、教えてください。あくまで映画の中のポッター君像ですから。

…そうそう、今回は作中にポッター君のお父様の少年時代が登場します。
なるほど、この親にして、この子あり…と妙に納得してしまいました☆

さて、以下登場人物のかたがたに突っ込みいれつつ第1回を終了いたしましょう。

ロン…出番なし
ハーマイオニー老けました?
ダンブルドア校長…全てはお見通し何ですけど、相変わらずポッター君の足を引っ張ります。
ブラック…予想通り(笑)
スネイプ先生…超クール☆
マルフォイ君…スネ夫
ハグリット…ぬり壁
アンブリッジ先生…扇千景
ディメンター…カーズ
例のあの方…スメアゴル?

いよいよ、物語も佳境ですね。惰性で最後までお付き合いしそうです(笑)
ところで、プー○ン大統領はもう出番ないんですかね? ;D


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: SY1698 より 7月 30, 2007, 11:10:58 午後
ハーマイオニーって、老けるような年でしたっけwww

まあ「ハリポタ」、翻訳者が脱税節税のため「瑞西在住非居住者」になりすまして、日本瑞西税務当局に「相互協議」を申請したけど、却下されて

数十億の追徴ケテイーm9(^д^)


ということしか思いつかないのでつ。



スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: Borgen より 7月 31, 2007, 12:31:15 午前
>>当の本人は全く記憶に無いんですが…(モデレーターになってるし…)、こういう対応の速さが管理人の行動力であり、勢いなんだろうなぁ。
あなた、記憶がなくなるほど飲んでいましたか??? まあ、あのあげた酒で勘弁www。
あと、内容はもう少し落ち着いて書いてくだせえ。

>>ハーマイオニーって、老けるような年でしたっけwww
なんかの映画雑誌でみたんだけど、ええ、すごく…ふ●ています。ハー●イオニー
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

という印象が強かったです。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 7月 31, 2007, 08:07:52 午後
>数十億の追徴ケテイーm9(^д^)

ちょこっとマジレスすると、
子供に夢を与える人が、その夢を奪う最低最悪な卑劣な行為
ですね。ちなみに出版社である静山社は売り上げの70%を寄付にまわしてるそうですが、翻訳者の松岡氏はどうなんでしょうね。まあ、推して知るべしか。

あと、このシリーズのヒットに異常に嫉妬する法王庁もおかしいですね。所詮はフィクションなんだし…。それとも、法王庁は魔女狩の歴史を肯定するつもりなんでしょうかね?

>あと、内容はもう少し落ち着いて書いてくだせえ

だが断る!

嘘です。でも、何か問題が? ;D

>ハーマイオニーって、老けるような年でしたっけwww
>ええ、すごく…ふ●ています。ハー●イオニー

子役で大成した女優さんって、苦労するんですよね。ハーマイオニー役のエマ・ワトソンも、本シリーズが終了あと苦労しそうな気がします。ハーマイオニーのイメージがずっとあと引きますからね。
あと、童顔な役者さんて、成長すると一気に老け込んで見えるんですよね。その分役者としての寿命も短かったり…

来年の大河主演の宮崎あおいとかもそうですが、末永い活躍を期待してます。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: SY1698 より 8月 01, 2007, 01:18:41 午前
余談すみません。

>静山社

たしか、そこの社長自らが翻訳者ではなかったでしょうか。
売上の70%を寄付?では倒産してしまいますが、利益の70%を寄付?なら話はわかります。
たぶん「税金逃れ」

※「同族会社の留保金課税」があるので、利益は残したくないんでしょう。

更に余談。

子役というと、「ホーム・アローン」。。。アル中とか。
エマ・ワトソンにそこまでなってほしくはないんですが。

でも、その先には、ジョディ・フォスター。。。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 8月 01, 2007, 07:39:00 午後
>静山社

たしか、そこの社長自らが翻訳者ではなかったでしょうか。
売上の70%を寄付?では倒産してしまいますが、利益の70%を寄付?なら話はわかります。
たぶん「税金逃れ」w

ちょっと調べてみたら、だんなが創業者で今、会社の代表取締役ですね。
慈善事業に寄付した金額の70%という数字が、はたして売り上げ(ハリポタの)なのか利益なのかは知りませんが、何れにせよ動機が不純ですね。

まぁ、原作には興味ありませんのでw。

>子役というと、「ホーム・アローン」。。。アル中とか。

マコーレ・カルキン君は薬漬けだったらしいですね。一昨年?その前?復帰の作品『パーティー☆モンスター』公開してましたが、
やっぱり『ホーム・アローン』の愛くるしい姿が忘れられなくて、さっぱりでした。

ちなみにポッター役のダニエル・ラドクリフはナタリー・ポートマンにぞっこんなんだとか。
年上が好みなんですね ;D
ナタリー・ポートマンも『レオン』の子役でブレークしたけど、最近ぱっとしないなぁ…
去年の『V・ヴェンデッタ』の丸刈りにされて泣き叫ぶシーン以外に印象に残らん…


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: miyatti より 8月 02, 2007, 09:22:47 午前
>ナタリー・ポートマン
スターウォーズでは美しかったぞ。
ま、これも古い話しかw

あとは・・・、
リバー・フェニックス>ヤク中
コリー・フェルドマン>ヤク中
ドリュー・バリモア>アル中、ヤク中

ってのが有名どころか。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 8月 04, 2007, 09:06:11 午後
今回は硬派です

今週で夏映画が一通り全て出揃いましたね。前評判高いの『トランス・フォーマー』『オーシャンズ13(先行上映)』も観ましたが、
今回は硬派な一本
『オール・ザ・キングスメン』
主演ショーン・ペンをはじめ、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、マーク・ラファロ、アンソニー・ホプキンスと映画ファンをうならせる豪華な配役!

…それだけで観にいったようなもんです(笑)

実在した知事像を元に再現されたリメイクなんですが、『ミスティック・リバー』でオスカーとったショーン・ペンの暗黒面3割り増しの怪演にあこがれます ;D

作中ショーン・ペン扮するスターク知事の演説シーンが何度も刷り込まれているんですが、だみ声でワンフレーズを絶叫する…ってこんな政治家日本にもいませんでしたっけ?
あるいは戦前の某国の独裁者とか。
日本の前首相をこの某国の独裁者になぞらえる風潮がありましたけど、演説に限って言えば共通点は多いんですよね。 ::)
だみ声ってのは演説では聴衆にとっては聞きやすい(多分遠方でも聞き取りやすい)と科学的にも証明されているとか。

ちなみに、この映画アメリカで公開されたときって、南米でチャベス大統領が貧困層に向けた社会主義的政策を次々に発表して対米批判のボルテージを上げて行ったころに重なります。作中のスターク知事との演説内容に非常にかぶるんで、そういった面から非常に政治色の濃い印象を受けますね。

ただ、演説の中の1節に「都会の(裕福な)連中に田舎者は騙されている!投票しろ!自らの運命を自分の手で切り開け!」
の台詞には心を動かされました。
対岸の外国の話ではありませんよ。日本だって おんなじ>:(
余談ですけど、わかりやすい言葉(ワンフレーズ)で絶叫しまくった演説?を某坊ちゃん宰相は選挙戦中イたる所でやっておりましたが、わかりやすいてのは↑のような物であって
「責任持って!」
「徹底的に!」
って言葉を連呼すればいいんじゃないんですよ…。そのあたり履き違えている印象を受けました。

最後にアンソニー・ホプキンス
もうレクター博士は無理ですね ;D

>リバー・フェニックス>ヤク中
コリー・フェルドマン>ヤク中
ドリュー・バリモア>アル中、ヤク中

リバー・フェニックスみたいに薬物死のような最期は悲惨だね。ドリュー・バリモアのように復活した例はまれかも。

ナタリー・ポートマン…アル的にはラックス~のCMに出ていたころが一番良かった。








スレッド名: 『トランス・フォーマー』サウスパーク的考察
投稿者: al-fasa より 8月 06, 2007, 07:52:00 午後
訳わかんないタイトル付けましたが、内容は作品に殆ど関係ありません。 ;D

今回の『トランス・フォーマー』をはじめ、モンスター・パニック映画等に共通するネタを少々。

この手の映画、大体ストーリー展開から必要とされるのが米軍。ちょっと昔ですとアメリカ陸軍E小隊、最近ですと海兵隊か特殊部隊ってのがお約束でしょうか。

さて、今回のネタはずばり「最初に死ぬのはお前だ!」です。
不幸な米軍(6~12名の小隊)はあるとき突然モンスターやエイリアンに襲われます。そこで、最初にモンスターに襲われ殺られるのは誰か…て話ですね。

 これ、少し前ですと大体最初に殺られる役は黒人兵が担っておりました。実際陸軍ではベトナム戦争のころまで、海兵隊では70年代まで黒人兵は差別されていたそうですから、保守的なハリウッド映画は史実に忠実であったということです。この事実は最近ではB級コメディーのネタにされてますから、ほぼ公認されてるんですな。
 しかし、時代は21世紀。男優ではデンゼル・ワシントン。女優ではハル・ベリーがオスカー取った当たりから流れが少し変わります。最近では、白人兵が最初に殺される確率が高くなりました。その原因の一つが黒人兵の地位向上で、最近では小隊の副官を黒人兵が勤めております。いきなりサブを殺しちゃストーリーを展開しにくくなるんでしょうね。ただし黒人兵が隊長の場合は逆に確率が上がります。
 さて、最近最初に犠牲になる白人兵を仮にケニーと呼ぶことにしましょう。名前に、特に他意はありません。

 さて、このケニー(たち)にはいくつか共通点があります。
①小隊の中で、身長が一番低い、または体格が貧弱。
②オープニング、もしくは襲われる直前に小隊メンバーにネタにされ笑われる
③…これが重要です
眼鏡をかけている

これはストーリーの展開上必要で、モンスター襲われ眼鏡を落とすか壊され、真後ろに現れたモンスターに気づかずに殺されるという演出の重要な伏線であるわけですね。

さて、ケニー(たち)の小隊における役割も負けず劣らず重要です。
小隊におけるケニーの役割は通信兵か衛生兵です。
これもストーリーの展開上必要なことで、ケニー(たち)の死と同時に彼の装備品も失われます
通信兵であれば無線機。衛生兵であれば応急医薬品といったものですね。これも、その後の小隊の行動上必要な演出で、前者であれば外部に応援を求めようとして通信施設を探す。後者であればケニー(たち)の死と同時にメンバーが重症を負い、手当てのために治療施設や薬品を探す…という演出のためです。勿論、その過程で更なる犠牲者が出ることはいうまでもありませんね。 ;D

以上を踏まえて、殺される順番を予想しながら観賞するのも愉しいですよ :D

ちなみにケニー(たち)が殺された直後の台詞が
「大変だ!ケニーが殺された!!」であるとは限りません。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 8月 11, 2007, 07:22:50 午後
全く世の中ってのは不思議なもんです

ネズミが調理するレストランがあれば、ネズミを食べる国もあるんですから、全くどっちがファンタジーかわかりませんね。 :D

さてこの映画、舞台は花の都パリ。おフランスが舞台なんです。
でも、映画を製作したのがディズニーとピクサーのアメリカ映画なんですね。
ですから映画冒頭からショットガンぶっ放すシーンとか、男女関係のもつれから発砲するシーンとかがやたら目に付きましたが、これっておフランスが舞台です。フランスも銃の普及率高いんですな。
銃社会はなにもアメリカだけではない!

物語は華やかな一流レストランの厨房をメインに展開します。めくるめく世界3大料理、フランス料理の世界。やれやれ…ようやく路線が修正されてきたみたい…と思ったら、そこで働くスタッフの経歴がまたすごい…
元詐欺師、カジノに出入り禁止になったイカサマギャンブラー、ムショ上がりの前科者…厨房は戦場ですからね。精神的にも肉体的にもタフじゃ無くちゃいけません。
犯罪社会はなにもアメリカだけではない!

天才的なシェフの死後、落ちぶれたレストランに偶然居合わせた1匹の天才ネズミと純朴なシェフ見習いの活躍で、再びレストランが脚光を浴びる…てのが大まかなストーリーです。
しかし、天才シェフの後を継いだオーナーシェフは、死んだ天才シェフの名を看板にしたサイドビジネスにご執心。曰く冷凍食品…
食の乱れは食の本場フランスでも深刻なのでしょうか?
ファストフード社会は何もアメリカだけではない!

さて、このオーナシェフは店の相続で自らの地位が未だ安泰ではなく、正統な相続人の出現が心配です。電話1本で弁護士登場!さすがはオーナーシェフ。サイドビジネスを手がけるだけあって、その経営手腕は、なかなかどうも抜け目がありません。おそらく、お客様のクレームに備え顧問弁護士を雇っているんですね。
訴訟社会はなにもアメリカだけではない!

二人?(1匹と1人)の活躍で再び脚光を浴びたレストラン。そこに著名なカリスマ料理評論家が現れて「私を満足させる料理を出してみろ!」と挑戦状を叩きつけます。このカリスマ評論家「料理を愛せよ」と説いて回るだけあって、なかなか印象的です。住んでる部屋は棺おけの形で、愛用するタイプライターは髑髏の形
カルトめいたセンスはさすがディズニー&ピクサーですね。
カルト社会はなにもアメリカだけではない!

最後はこのカリスマ評論家をうならせる料理を出してめでたしめでたし☆非常にわかりやすいアメリカンテイストな作品です

とりとめもないレビューになりましたが、ディズニー&ピクサーの前作『ファインディング・ニモ』を観て感動した子供たちが、「ニモを海に帰すんだ!!」と言って、自宅で飼っていた熱帯魚を便所に流す行為が全米で問題になったそうです。
多感な子供たちがこの映画に隠された巧妙なプロパガンダに影響されるのでは…と映画を観ながら薄ら寒くなりました :o(本当かよ!)



スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 8月 11, 2007, 07:27:51 午後
↑『レミーのおいしいレストラン』のレビューです。タイトル忘れた ;D


スレッド名: 『怪談』
投稿者: al-fasa より 8月 21, 2007, 12:49:28 午前
暑いですね…

暦のうえではもう秋なんですが、連日最高気温記録更新で列島中が最高気温日本一の座をめぐって熱くなってます。アホか…
そんなわけで今回は少し涼しい話題を…。

『怪談』

ホラーです。監督は『リング』でハリウッド映画にも進出した中田秀夫。なんと5年ぶりの邦画。
邦画ホラーのあの粘着質と、ハリウッドホラーの効果音と相乗した突発性がバランスよく大変怖い作品です

なにが怖いって主演の尾上菊之助
さすがは歌舞伎役者ってとこなんでしょうが、立ち居振る舞いが存在感ありすぎなとこと…なによりが怖い。遠くを見るようで実は近くを見ている…というようなあの深いまなざしは独特ですね。
市川団十郎の「睨み」に代表されるように、歌舞伎はなにより「目」で演技しますから、まさに眼力
登場するシーン観て
お前実は幽霊だろ!!って先走ってラストを想像してしまいました。   :'(
何でしょうかね、歌舞伎役者独特のオーラなのか、普通に道歩いてても道行く人が自然に道を譲るみたいなあの独特の感覚は何か霊的なものを感じます。
特に「目」は、正視していると逆にこちらが見られている感覚に陥る…、「深淵を覗いていると、逆に深淵が覗き返してくる」ように感じる…あの感覚です。

「淵=水」、日本のホラーに欠かせないアイテムが
幽霊が立っていた場所が濡れていた…なんてエピソードがあるくらい日本の幽霊と水は密接な関係なんですね。
「淵=縁」、この世とあの世を分かつ境という思想のようなものが日本にはあるからかもしれません。曰く三途の川…


たとえばこんなシーン…



部屋にいる新吉(尾上菊之助)の額に水滴が滴り落ちてくる…ふと、見上げるとそこには…!!



これがもしハリウッドホラーならば、多分水滴ではなく…




部屋にいる新吉(尾上菊之助)の額にが滴り落ちてくる…ふと見上げるとそこには…!!

ちなみに、ホラーではなく怪物パニック物なら唾液になるんでしょうが、水でなく血や唾液ならその後に続く「ふと見上げる」…見上げた先にあるものは!!…の衝撃が半減してしまいますね。
このあたりの演出に、まとわりつくような日本ホラーの怖さがあるんでしょうね。
色彩も同様。彩色の中にある無機質な白。特に時代劇になりますと、幽霊も色彩豊かな着物を着ていますから、なおさら白い顔や手足が際立って見える。



たとえばこんなシーン…

豪雨の中、薄紫色の着物をを着た女が橋を渡って来る。橋の隙間から新吉が見上げると、真っ白な顔の豊志賀(黒木瞳)がこちらをじっと見つめている。濡れて乱れた髪は垂れ下がり、ぺたりと頬にに張り付いている…


どうです、ぞくっとしませんか?

これがハリウッドホラーなら、最初から血まみれはらわた引きずって歩く…みたいな異形の姿で登場しますから、最初はびっくりしてもそのうち慣れちゃう   
 ;D
演出ついでにこんなシーン…
冒頭、特別出演の講談師が『怪談』を実演するシーンがありますが、講談師のそばに立ってる燭台のの火が幽霊の話にはいっていくと突然風になびくんですね。勿論演出でしょうがですよね?(汗)、これもまたぞくっときますね。

さて、「目」の話に戻しましょう。
歌舞伎役者に限らず、上手い役者は目で演技します。
イァン・マッケラン、アル・パチーノが名優と呼ばれる所以は目だけで演ずる、それだけで印象に残るシーンが多いこと。
たとえば『ダヴィンチ・コード』のマッケランは、善玉のときと悪役と判明したときの目の動きが全く違います。
最近大河で話題で全国のおばちゃんのハートをわしづかみにしたGactoも、目での演じ方が上手い。目が大きいだけだったりして(笑)
また、塩見三省や國村準も非常に目の演技が非常に印象に残り、名脇役としての役者として名高い。

「目」ついでに、最近見た中では…
『消えた天使』のケイティ・ストリックランドの豹変振り。実は真犯人だと判明してからの猟奇的な「目」は必見です。病的なまでにギラギラ

『ラッキー・ユー』ギャンブラーの話ですが、まさにポーカーフェイス…ギャンブラー同士のの世界の目による駆け引きは魅力。中には目を隠すために、サングラスをかけるなんてテクニックも。

『ベクシル-日本封鎖2077-』
フルCGのアニメーションなんですが、残念なことにキャラの目に生気がない。そんなんで、キャラクターがまさにロボットみたいになって、すごいことになってます  ;D
生気がない…ただの人形のようだ…

「目は口ほどにものを言う」いやはや、全くそのとおり。
なお、黒木瞳の「目」もぞっとさせられる今回の『怪談』…松竹久々の当たりだわw
 



スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: Borgen より 8月 21, 2007, 09:56:55 午後
このスレッド見たとき、夜中の12時近くでした…。
そして家に戻ったのが深夜3時近くですた。
しかも雨上がりだし。夜道がむっちゃ怖かったでつww。

そして今日も帰れない…。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 8月 22, 2007, 06:59:39 午後
>このスレッド見たとき、夜中の12時近くでした…。
そして家に戻ったのが深夜3時近くですた。
しかも雨上がりだし。夜道がむっちゃ怖かったでつww。

えぇ…怖かったですとっても。
『怪談』ネタ書いてたときは
外は豪雨でした。雷なりまくり



スレッド名: 独言
投稿者: al-fasa より 8月 24, 2007, 12:36:31 午前
ハリウッド映画配給会社の老舗パラマウントが、DVD製作販売に当たって東芝が推奨するHD DVDを採用するそうで…

私ぁ、映画は映画館で派?なんで、どうでもいい話。今のところ。
ただ、ホームシアターとか持ってる人なんかには、悩ましい問題なんだろうな。

結局のところソニーと東芝のシェア争いに消費者が割り浮くってるだけの問題で、正直どっちでも大差ないと思う。

そのうち、両方再生できるプレーヤーなんか出回ったりして(サムソンとかLG電子あたりから)  ;D

そのうち…アナログ放送が地デジに切り替われば、DVDの価値も下がるんじゃないかと想像してみたりして…。 ;D

まぁ、「とんびに油揚げをさらわれる」ようなことにならなければいいんですけどね。

え…?とんびが何を指すかって?

正確にはとんびですが… ;D

たとえ真似ても、盗んじゃぁいけません。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: kura より 8月 24, 2007, 09:25:22 午後
実際LGからでるんだよね、しかももう発売されてるんじゃないかな
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=AS1D01073%2001082007

液晶やフラッシュメモリなんかだと、日本企業が情報漏洩対策してしまったので油揚げどころか米粒すらさらえない状況になってるよ


スレッド名: 『混雑時間3』
投稿者: al-fasa より 8月 27, 2007, 08:25:39 午後
トニー「いやー、『ラッシュアワー3』めちゃおもろかったわー」

チャベス「まぁまぁやな…」

トニー「なんつーか、アクション満載で痛快やわぁ」

チャベス「基本的にこの手の映画は脚本なんかどおでもええしな」

トニー「事件の黒幕が中国の秘密結社!スケールでかいわぁ!」

チャベス「セオリーどおりってとこちゃう?大体、ジャッキーとかジェット・リーとか出とるハリウッド映画、黒幕が秘密結社とか、ナチスの残党やん…」

チャベス「セオリーついでっていや、大体大まかなストーリーってのが世界を滅ぼすようなパワーを持った秘宝をめぐって悪の組織と対決するとか、組織の秘密を知るヒロインを守って死闘を繰り広げるみたいな。まぁ、脚本はどうでもえぇんや」

トニー「黒幕が実は身近な人物だったとか」

チャベス「そやそや」

トニー「ヒロインは、実は結構強いとか」

チャベス「あるある…。花瓶で悪人の頭ひっぱたく演出はようみるなぁ」

トニー「主人公の好敵手が実は実の兄弟とか、昔の命の恩人とか」

チャベス「それがラストのバトルシーンに繋がる重要な伏線やからな」

トニー「主人公はごく平凡な人物だけど、ひょんなことから秘宝のありかを示す地図みたいなものを手に入れ、組織から狙われて…そこに救世主現る…みたいな」

チャベス「そのストーリーほかでも最近見たなぁ」

トニー「敵は実はエイリアン」

チャベス「そら、トランスフォーマーやろ」

チャベス「せやから脚本はええねん。アクションを見るもんや」


トニー「今回敵役は真田広之やったね。どやった?」

チャベス「ほぼスタントなしでの体当たりの演技やったみたいやな。まぁえぇんとちゃう?」

トニー「組織の冷酷な暗殺者!」

チャベス「でも逃走手段は足でやんす。世界を又に駆ける悪の組織やろ…。車ぐらい用意せんかい」

トニー「前作のチャン・ツィーみたいな戦闘女役が工藤由貴」

チャベス「めっさ老けとるけど、あれってメイクか?」

トニー「せやけど何で今回日本人が悪役なん?」

チャベス「ジャッキーとクリスのギャラと、パリのロケで予算がなくなったからや」

トニー「チャン・ツィーはブレイクしたやん。工藤由貴はどう?」

チャベス「工藤由貴もブレイクすればええけどなぁ。せやけど、中国人役なんやな、これが。渡辺謙は悪役(バットマン)→硫黄島でブレイクしたけど、真田はどうやろなぁ。ラスト・サムライ→サンシャイン2057→本作。出演作は多いンやけどね」

チャベス「あと、陰でささやかれてるンが中国人を悪役にすると中国で公開できなくなる…やて。」

トニー「ほな、敵組織ヤクザにすればええやん」

チャベス「そらスケールがちゃうわ。ヤクザと中国秘密結社じゃぁな」

トニー「脚本よりアクションいうけど、冒頭要人狙撃されといて入院先の護衛引き上げるってどうよ…」

チャベス「笑うたー。その後銃むき出しで暗殺者が病院の廊下闊歩するし。誰か通報しろや」

トニー「マシンガンは必需品」

チャベス「音ばかり大きくてあたらん奴な…」

チャベス「アクションやからガラスを割らんと。手っ取り早くガラス割っとけば、それなりに臨場感でるからな」

トニー「椅子で対抗」

チャベス「殴るとすぐ壊れる椅子、でもテーブルはマシンガンの弾とおしまへん」

トニー「どうみても人は切れそうも無い青竜刀」

チャベス「そら、本物だったらあんなに早く振り回せんやろ。」

トニー「でもラストの日本刀での死闘はえぇね。」

チャベス「せやけど、無理にジャッキーに日本語はなさせる必要あったんかいな」


トニー「脚本はどうでもええんやなかったん?」

チャベス「やかまし!」

チャベス「つーか、なんでロマン・ポランスキー出とんねん」

トニー「ホモ警視役ー」

トニー「ねぇねぇ、なんでフランス人タクシーの運ちゃん、家で英語で喧嘩してんの?」

チャベス「せやから脚本はええねん!アクションや!アクション!」

トニー「ねぇねぇ、なんで中国の秘密結社の黒幕って白人なの」

チャベス「せやから脚本はええねん!アクションや!アクション!」

トニー「ねぇねぇ、なんで中国の秘密結社の秘密をフランス女が握ってるの?」

チャベス「もぉええわ!」


スレッド名: ブルーディスクとHDD
投稿者: al-fasa より 8月 27, 2007, 10:57:26 午後

>実際LGからでるんだよね、しかももう発売されてるんじゃないかな

やっぱり ;D
けっきょく、おいしいとこ持ってかれてるやん。日本じゃまだ日和ってるメーカー多いけど。

>液晶やフラッシュメモリなんかだと、日本企業が情報漏洩対策してしまったので油揚げどころか米粒すらさらえない状況になってるよ

でも、イージス艦のブラックボックスはあっけなく流出。
日本はスパイ野放しだからなぁ。特に半島や大陸の。

ちょうど、佐藤優とか鈴木宗雄の暴露本とか流行って国家の「インテリジェンス」の注目度高まってるから、手嶋龍一の「ウルトラ・ダラー」とか映画化したら流行ると思うなぁ。

大コケした一連の福井晴敏モノよりよっぽど骨太で面白いと思う。

主演は『スパイ・ゾルゲ』のイアン・グレンあたりで。(邦画の場合)






スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: miyatti より 8月 28, 2007, 11:43:05 午前
>チャベス「セオリーどおりってとこちゃう?大体、ジャッキーとかジェット・リーとか出とるハリウッド映画、黒幕が秘密結社とか、ナチスの残党やん…」

そうだっけ?
それこそ気にして観てなかったw
ただの犯罪組織かと。

>トニー「ほな、敵組織ヤクザにすればええやん」

「JM」では、敵はヤクザだな。
もっともギブスンがそうしてるのだが。
頭目はビートたけしね。


スレッド名: 『シッコ』テロより怖い医療問題
投稿者: al-fasa より 8月 29, 2007, 11:09:09 午後
マスコミあたりの報道はなぜか控えめですが、これって大問題ですよ。

保険金不払い問題

この映画、先進国の中で国民皆保険制度をとっていないアメリカの格差社会の問題を取り扱った作品と誤解されていますが、実際には
真っ当に保険金を払っているにもかかわらず、利益至上主義の保険会社があの手この手の理由をでっち上げ、不当にも保険金を支払わない

アメリカの医療保険制度の問題を取り上げたものです。

アメリカに旅行に行かれる方、くれぐれも旅行保険の生命、傷病の項目はマックスのものを選択したほうがいいですよ

たかが軽度の切り傷でも医者にかかれば云百万請求されるそうですから。

アメリカビジネスマンの格言
「ビジネスに成功したいなら医者と弁護士の友人を持て」
けだし名言。劇中で暴かれる保険会社と医者の癒着振りにはそら恐ろしいものがあります。

最もこれは太平洋の向こうの国の問題だけではなく、日本の問題でもあるわけですよ。

なにしろこちとら某ア保庁が国を挙げて年金振り込め詐欺を行うお国柄ですから。
ネットで保険金不払いと検索しますと、実に生保で38社、損保で27社の不当な不払い問題で摘発の対象となっていますから、殆ど全ての保険会社を網羅していますね。保険会社の選択はくれぐれも慎重に。 ;Dちなみに「よーく考えよー♪」で一世を風靡したA社も38社の一つです。

さて、不払い問題の発端は2005年の富士海上火災の件ですが、この2005年ってのはあくまで問題が顕在化した時期であって、その実態はもっと遡ります。

青木雄二作『ナニワ金融道』で、農家の息子がヤクザのベンツにオカマ掘ってたかられる話の中で登場する損保会社『ネギリ海上火災』、その窓口のうえに掲げられたパネル看板の文句が言いえて妙。
お客様向けの面「入って安心皆様の~」の裏側、つまりお客様に見えない面の社員向けのスローガンが
「大きな契約、小さな吐き出し」

『ナニワ金融道』が連載された時期がバブル絶頂期から崩壊の時期(1990年連載開始)ですから、世間一般に言われている不払いの理由(屁理屈のきわみですが)90年代の失われた10年の長期不況。
または、それに伴う低金利政策による逆ザヤ問題が保険会社の経営を圧迫ためだとか、98年の保険商品自由化以降の競争激化で収支が悪化したため
なんて理由は後付けの理由で、少なくとも儲かってしょうがなかったバブル時代から、業界全体の腐敗体質として恒常化していたんでしょうね。

さて、この問題、昨今の年金不払い問題ですっかり沈静化していますが、年金も含めいままさに現在進行形の大問題であるわけです。

少なくともこの時期にこの作品を日本公開に踏み切った配給会社さんの英断に拍手!!。
そしてこの映画をひとりりでも多くの人に見てもらって、今自分のかけている保険契約の見直し、これから契約しようとしている保険商品をじっくり検証、検討するきっかけとなればいいですね。

ところで、最近新聞広告、折込チラシでやたら低掛け金、高保証をうたった保険会社の宣伝を目にしますが、
これって誇大広告じゃね?

特に癌保険で60歳以上の高齢者向けの商品の宣伝に異常に熱入ってますが、考えてもみてください。

今や日本は先進国でもトップクラスの高齢化社会

今60代の方が、どんどんこの保険商品に加入して、あと10年後、20年後みな一斉に保険金請求したらどうなりますかね。

これって、まさに合法的なねずみ講
 >:(
さて、最後に某ア保庁と議員、政治家、年金業務の全てに関わるかたがたに…

「たとえカケラしか残っていなくても、我々の年金だ!!」

たとえ日本封鎖しても、年金、社会保険制度は封鎖しないでくださいね!

なんか違う映画の話になっちゃった…


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: miyatti より 9月 03, 2007, 12:49:22 午後
「社会保険庁、封鎖出来ませんっ!!」

・・・・・、どうでもいいですな(汗)


「ラッシュアワー3」観てきたよ。
で、出てきた時の嫁の一言は的を射ていた。

「ジャッキーはどこにいても一緒だけど、面白かったね」

・・・確かにw
前述にもあったけど、そう云われれば今回の敵はビッグだったな。
で、思い出したんだけど、アルが「アクションの為の映画」って云ってたけど、ずぅっと前に、「カスケーダー」ってドイツ映画で、スタントマンが演りたいスタントシーンを先撮りしてそれにストーリーをくっつけたって宣伝の映画を観たけど、その時思ったのが、「ヨーロッパとかアメリカではこんな馬鹿馬鹿しい方法で映画作るのは珍しいんだろうけど、こっちにはジャッキーその他諸々がいるしなぁ」って事。
ジャッキーはアクションありきで正解だよ。
面白いし。


で、その後「ゲキレンジャー」と「仮面ライダー電王」を観たよ。
いやね、面白かったさw
ネタが浅いんで特に喋るつもりも無いが。
・・・・って、誰も観ないかw


スレッド名: 『オーシャンズ13』
投稿者: al-fasa より 9月 04, 2007, 07:59:21 午後
映画とお酒…、特にハードボイルド観ながらバーボンとか雰囲気いいですよね。

それにしても、アメリカ人ってのはアル中患者多いんじゃないのかなあ?よく、刑事物映画で、容疑者と思しき大富豪宅に刑事が事情聴取に行くと、必ず応接間や書斎に通されて、迎える大富豪が
「何か飲むかね?」
ってグラスになみなみと注ぐのがバーボンやらスコッチやらブランデー…
真昼間からストレートでぐいぐい飲んでますからね。
よく胃を悪くしないもんだ。ちなみに、アルもウィスキーなんかですとストレートで飲みますが、映画観ながら飲んでてラストまで持ったためしがありません。

ハードボイルドもへったくれもあったもんじゃありませんね :'(

ところで、スコッチウィスキーの老舗J&B社よりで出ている製品の一つに『J&B ULTINA』ってのがあります。何でも発売当時イギリス全土に残っていた蒸留所のモルト128種をブレンドしたものだそうで…。ちなみに現在は100を割っているそうですから、もう飲めないモルトもブレンドされています。
価格は750ML?(720ml?)で一本12000円から15000円くらい。(だったと思います)

何しろ128種のモルトのブレンドですから、究極の味わいというよりどちらかというと記念酒的な位置づけ。勿論価格に見合った味で、並みのウィスキーなんかよりはるかに旨いんですが、同じ価格でこれよりはるかに旨いものもあるわけで…。プレミア価格的なものもあるんですね。

なんでこんな話になったかというと、今回の映画『オーシャンズ13』も、まさにそんな位置づけなのではないかと…。
なにしろ、このシリーズ今ハリウッド映画界を代表する俳優を網羅してますから。(死んじゃった人はまだいませんが) ;D
ジョージ・クルーニー、ブラピ、若手ではマット・デイモン。女優ではジュリア・ロバーツ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ…
2作目ではブルース・ウィルスがカメオで出てますし、脇をアンディ・ガルシア、ドン・チードル、バーニー・マックと実に多彩。
残念ながら、今回はジュリア、キャサリン出ていませんが(華が無かったのが、今回の欠点かも)、それでも今回は名優アル・パチーノを引っ張ってきてます。

少なくとも、これだけの俳優陣がスケジュール調整して撮影に参加してるんですから、かなりプレミアものの作品ではないかと…。
まぁ、前作、前々作に比べれば脚本や演出でやや見劣りするところはあります。でも、これは続き物の宿命で観客は1作、2作目以上を期待して観ますから、1作、2作目と同水準であっても見劣りするように感じるのはしょうがないでしょう。

公開後2週目で、あっさり興行成績トップを魔法使いに奪われまして、意外に評価が悪い作品ですが、この映画はまさに先ほどの「ULTIMA」なんだと脳内補完して、
オールスター夢の競演記念的作品と思って観ればそんなに悪いものではないですよ。むしろ、これだけの俳優を無難に一つの作品に纏め上げたソダバーグ監督の手腕を評価すべきなんでは…?映画界の名ブレンダーとして。 :D
 ここまで来たんですから『14』では、ジュリア、キャサリンの復活は勿論、男優ではジャック・ニコルソンをマフィアのボスに仕立てて、「オーシャンズVSマフィア」みたいな対決物、トム・ハンクスを敏腕FBI捜査官に仕立てて「オーシャンズVS FBI」の捕り物劇にするか、それとも次回の悪役は女優で『プラダを着た悪魔』で悪女振りが印象的だったメリル・ストリープをやり手の女詐欺師みたいな役回りで対決させるとか…
なんか期待持てますねぇ。いっそのこと、毎回毎回サプライズゲストを招く続き物として撮り続けてもらいたいですね。アル的には :D

ブレンドついでにこちらの作品。
『遠くの空に消えた』
『世界の中心で~』、あのセカチューで一世を風靡した行定勲監督。今回はメガホンだけでなく脚本も担当してますが…

こちらはブレンド失敗です :-\

俳優はそれなりなんですが、
堤幸彦の『トリック』的映像感とジブリ作品の世界観とキャラに形成に影響を受けたであろう作品全体のテイストが、どうもB級レベルに落ち着いてしまっていまひとつ。
広げまくった伏線を何一つ収集することなく、奥深い世界観を見せつつ結局尻すぼみで終るラストはどうも…

ただ…音楽はすばらしい作品です

…とフォロー。


>「ジャッキーはどこにいても一緒だけど、面白かったね」
そうだねー、いっそのこと『オーシャンズ』の新しいメンバーに招くかね?
 ;D
アクションついでにタランティーノ監督の新作
『デス・プルーフ』
こちらも脚本なんてどうでもいい作品。ひたすらB級テイスト的お色気映像と、迫力満点のカーチェイスを楽しむ映画
カート・ラッセル演じる殺人犯と、その最期は壮絶(笑)

>その後「ゲキレンジャー」と「仮面ライダー電王」を観たよ。

同じアクションでもそれはちょっと…。…てか、夫婦2人で観にいったんかい!


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: SY1698 より 9月 04, 2007, 10:44:00 午後
> このシリーズ今ハリウッド映画界を代表する俳優を網羅

無意味に芸能界を代表する俳優を網羅した映画というと、少々古いですが

「IZO」を思い出しまつwww


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: kura より 9月 04, 2007, 11:04:17 午後
SY1698さん IZOはヤバイですって
脇役がオールスターで主役は・・・・本物なんですから

オーシャンシリーズは、意味も無くベッカムがFK蹴ったり、ヒロインをパリス・ヒルトンにしたりと
キャノンボール化を期待


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 9月 05, 2007, 10:19:43 午後
無意味に芸能界を代表する俳優を網羅した映画というと、少々古いですが

「IZO」を思い出しまつwww

これほど俳優を浪費した作品も珍しいですね。
大コケした『蒼き狼~』とどっちが制作費かさんだんだろう…。そして、どっちのほうが赤字額大きかったんだろう?

それにしても主演の中山一也のビッグマウスっぷりは、押尾学を越えるものがあるなぁ。どっちもどっちだけど、キレっぷりは中山一也のほうが上?

ついでといっちゃなんですが東映といや、恒例の○福の科学O川R法監修の一連のシリーズ。
作中に登場するO川R法氏のビッグマウスもすごいですね。キリストも仏陀も彼の前ではひざまずいて涙しますからw

>オーシャンシリーズは、意味も無くベッカムがFK蹴ったり、ヒロインをパリス・ヒルトンにしたりと
キャノンボール化を期待

それって『TAXI、4』
今回シセが登場してますよ ::)


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: SY1698 より 9月 06, 2007, 09:43:06 午後
> これほど俳優を浪費した作品も珍しいですね。
> 大コケした『蒼き狼~』とどっちが制作費かさんだんだろう…。

「IZO」は、俳優の拘束時間は一日程度なので、意外に制作費はかさまなかったと
聞いた覚えが。そもそも、プロデューサーが妙な人脈を持っていたから、実現できた
とかできなかったとか。

> それにしても主演の中山一也のビッグマウスっぷりは、押尾学を越えるものがあるなぁ。
> どっちもどっちだけど、キレっぷりは中山一也のほうが上?

中山一也のほうが上です。

車で突っ込んだり、腹切ったり。

ある意味、現在の俳優には珍しい「基地外」です。


スレッド名: コラム
投稿者: al-fasa より 9月 10, 2007, 10:11:03 午後
注意しよう 携帯電話と こんな客

…てなわけで、今回は映画館のマナーについてです ;D
最近映画の予告編の後、必ず、鑑賞中のマナーについてのCMが流れるんですけど、あれほど何度注意したって上映中に携帯鳴らす奴はいるんです。
電車の車掌の「マナー向上のお願い」放送とおんなじ。やるだけ無駄なんだから、CMとか作る資金を館内の携帯の電波遮断する方に設備投資すればいいのにと、つくづく思いますね。

ところで、携帯はともかくときどきお前ら映画館にくんな!!って輩に遭遇するのも事実。おんなじ金払って、不快にさせられるのは真っ平ですからね。出来れば、そんな輩と相席で観賞したくないもんです。携帯は鳴るまでわかりませんから防ぎようはありませんが、少なくとも不快な連中は注意すれば、ある程度回避できます。

注意…と言っても、本当に注意するわけではありませんよ。そりゃ、注意すれば一発で解決できるかもしれませんが、お互い気まずくなるだけですし、最近ではうっかり注意でもしようものなら刺されるご時勢ですからね
君子危うきに近寄らずにこしたことはありません。

…というわけで今回は、

「君子怪しきには近寄らず」大作戦
敵を知り、己の位置を知れば、百館危うからず… ;D

ちなみにそのですが、今回は特に以下3態についてその傾向と対策をご紹介いたします。

File-1子連れの狼
(出現形態)
家族連れ。子供は幼児か小学校低学年。母親+ガキ2(不快Lv1)ガキ3(不快Lv2)

(傾向)
夏休み、連休に多く出現する。ガキ2であれば、親がある程度対処するので比較的Lvは低い。ガキ3以上では親の対処が機能せず、不快Lvが上昇する。特に親+ガキ2から3のグループが複数同時出現すると凶悪化。親同士でもしゃべりだす。
特に上映直前、直後にかけて暴れる。…が中盤から後半にかけては大半が疲れて静かになるか、眠りにつく。ただし、中盤以降のトイレ攻撃には注意。
注意してもガキには効かない上、親に逆切れされる可能性がある。


(対策)
そもそも、観賞作品がアニメ、邦画娯楽作品、ハリポタ等洋画ファンタジー物に特定されるのでそういった作品の鑑賞を避ける。万一観賞する場合は、これらが出現しない夜間等に時間を調整する。
それでもかぶるようであれば、座席の位置取りに注意。同じ座標(横の列)になることは避ける。トイレ攻撃の為に比較的通路側に陣取るので、万一同じ座標ならば中央の席を確保する。出現箇所より2列以上前方、なるべく縦の座標もあわさないことが望ましい。
後方だと、トイレ攻撃が目に付く上にガキの奇声がもろに聞こえてしまう。

File-2オバンコバン
もしくはオバンオバン

(出現形態)
オバンとその子供~小学生高学年から中学生~(不快Lv1)、オバン×2(不快Lv3)、オバン×3以上(不快Lv5)

(傾向)
休日の午後に特に多く出現する。特にオバンオバンは平日も出現する。
たいてい携帯をきり忘れるのがこの手合い。劇中に携帯が鳴ると、一斉に反応する(自分の着メロくらい覚えとけ!)
おしゃべり攻撃が強力。特に、エンディングのスタッフクレジット中に頼みもしないのに論評を始める。オバン3以上で不快Lv凶悪化。
作品によっては、劇場外でも被害をもたらす。特に、カメラ付携帯の写真攻撃は強力。通路を不法占拠する。

(対策)
時間をずらすことが有効。特に初回(ただし劇場挨拶等イベント除く)か夜の回には出現しない。韓流、時代劇物には有効である。ただしアニメでもKの科学作品になると、前出の子連れ~よりも多数出現するので注意(笑)
万一、時間がかぶるならば横の座標とかぶることは絶対に避ける。両隣(片方でも)が3以上開いている席を選ばない。2以下ならまず出現しない(その席は選んでこない)。また、単体での出現はまれな上に殆ど無害。
尚、出現場所の後方は避ける。トイレ攻撃が子連れ~より頻度が高い。

File-3ヲタG

(出現形態)
時間を問わず必ず単体で出現。中年男性。やや小太りかそれ以上。眼鏡、リュックのいでたちが特徴。(不快Lv3以上)

(傾向)
体形からか、呼吸音がうるさい。
席内での身動きが烈しい。(尻が痛むためか?)
劇中の独り言攻撃は最凶。論評する、独り効果音演出、感嘆音、衝撃音等多彩な攻撃を誇る。
まれに携帯を鳴らすが、その際通話しながらロビーに出るという攻撃を伴う。
食う。飲む。食う。たいていリュックに食料が詰まっている。音の大きなスナック菓子類を好む傾向。
寝る。いびきをかく。

(対策)
ある程度形態から判断できるので、決して座標をあわせない。出現時間は、上映開始前比較的早い時間に現れるので、入館時間をずらせば、避けることは比較的容易。
ただし、出現箇所は特定されない(前方後方を問わず出現)のと、両隣の空席が1でも出現するので注意。
映画館をはしごする場合は、再出現する可能性あり。

尚…
対策については、全席自由の映画館のみ有効。全席指定の場合は効きません ;D


それでは、ごゆっくりご観賞ください。





スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 9月 10, 2007, 10:21:08 午後
>IZO」は、俳優の拘束時間は一日程度なので、意外に制作費はかさまなかったと
聞いた覚えが。そもそも、プロデューサーが妙な人脈を持っていたから、実現できた
とかできなかったとか。

…なるほどねぇ。最も大半の俳優は斬られるだけですから撮影時間も短くて済むわけだ。
ところで、三池監督、金獅子のがしましたね。予想通り(笑)
ホラーでヒットを飛ばしただけあって、未だにその遺産で映画を撮ってるのか、それとも新境地を開拓しようとして方向性を誤っているのか…。どうも、『トリック』でヒット飛ばして、いまではその『トリック』に足を取られて新境地を開拓できない堤幸彦とかぶって見えたり。

>ある意味、現在の俳優には珍しい「基地外」です。

レベルは違うけど、今でもキチガイ俳優多いですよ。

窪塚洋介とか。窪塚洋介とか。窪塚洋介とか。 ;D

ベランダからダイブは伝説になりましたね。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: SY1698 より 9月 10, 2007, 11:47:27 午後
>レベルは違うけど、今でもキチガイ俳優多いですよ。
>窪塚洋介とか(ry

「I can fly!」


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 9月 11, 2007, 12:10:41 午前
>「I can fly!」

そうそう!だから『俺は君のためにこそ死にに行く』で、特攻隊員熱演しちゃうんですよ。
よかったね。映画の中では飛べて……あ…役どころは特攻に出撃するも、機体不良で基地に生還する役だったか…。
あちゃー…

ところで、2002年の崔洋一監督作品『刑務所の中』で、殺人犯として刑務所に収攬されている役で窪塚出てますが、これはぐっと来ます。殆ど台詞無いんですが、ほんとに殺人犯した人物みたい。
いや…変に人格壊れてる人みたいな「俺は殺人犯だぞ!」みたいなとって付けたような犯罪者ではなく、何処と無くすっきりした表情、ひょうひょうとした演技が、逆に凄みを与えてる。このときは背筋凍りました。こりゃすごい俳優だと…。

でもその後の路線逸脱振りを見て
天才と変人は紙一重
と確信しましたね。ギリギリのところで理性保てるのが天才で。保てず壊れるのが後者なんですね。
おしいな窪塚w


スレッド名: 『HERO』
投稿者: al-fasa より 9月 17, 2007, 04:40:44 午後
ここ一週間で、永田町劇場で繰り広げられた首相交代劇、特に辞めた(やっと辞めてくれた)前首相見てて、
過去にこんなキャラ見たこと無かったかなぁ…と記憶をまさぐっていたら…いました。いました。

アンドリュー・フォーク准将

田中芳樹著『銀河英雄伝説』で登場する自由惑星同盟軍の自称「天才」。
作品知らない人のために簡潔に紹介しますと、
難攻不落を誇っていた帝國軍の要塞が陥落し、これを期に帝國側に大攻勢をかけるってプランを上層部にねじ込み、侵攻軍の参謀に納まるとこまでは良かったが、ずさんな戦略で戦況が悪化し、自身の立てた戦略が破綻すると精神に錯乱を起こし、入院してしまった人物です。

では、翻って我らが日本国首相…祖父は偉大な大首相、父は総理候補と呼び声高かった派閥の領袖。…と血筋は抜群。んでもって、コイズミ総理の後継に選ばれ、戦後最も若い総理として期待を一心に集め、満を持しての船出であったわけです。
「美しい国」造りに始まり「戦後レジームからの脱却」、「新アジア・ゲート・ウェー構想」と」いった高邁な理想を掲げ、高い支持率を背景に政権基盤は磐石かと思われていた矢先…

とまぁ、後は勝手に自壊の道をたどったわけですが、その末期と辞職への過程がまさにフォーク准将そっくり。

「政治とカネの問題…」
「年金不始末…」
「相次ぐ閣僚の不規則発言…」
「参議院選歴史的大敗…」

「僕は、戦後日本を脱却し、新日本を切り開いた偉大な首相とし歴史に名を残す人物だ。
なのに、なんで僕が首相のときに…
なんで僕が首相のときばかり…
なんで僕が首相なのに足を引っ張る…
なんで僕ばかりこんな目に…!!」



ぷち!

…とまぁ荒筋としてはこんなものでしょう。フォーク准将も、前首相も英雄になり損ねたようで… ;D

ちなみに、小説内のフォーク准将は自らの過誤で2000万人の犠牲を強いてますが…
一国の指導者に同じ事を素でやられちゃたまりませんねぇ :-\

…というわけで「英雄」から今回は『HERO』

去年公開の周防監督作『それでも僕はやってない』が法廷ホラーとすれば、今回の『HERO』はコメディですね。前者は作品を通して日本の裁判制度の矛盾点を追求した社会派の作品ですが、周防監督、余りにリアリティーにこだわったため、とてもスクリーン上のフィクションとは思えないリアリティを突きつけ、日本中を恐怖のどん底に陥れました。現実に映画公開後、満員の通勤電車に乗る会社員が激減したとか(嘘)

それは、ともかく今回の『HERO』は去年の反省から、法廷そのものをエンターティメントしようという発想からか肩のこらない娯楽作品にしあがってます。
発想がいかにも○ジテレビらしいです
冒頭からして、社交ダンスのコンテストシーンですから、周防作品のコメディーなんでしょうね。

まぁ、内容はともかく映画としては面白かったです。
ただ、邦画ですから来年の春あたりにはテレビで放映されるでしょうし、その前後にはドラマの続編も始まるでしょうから、わざわざ映画館でカネ払って観る価値があるかどうかはわかりません。 ???
あと、ハリウッド作の法廷サスペンス物を期待して観ると、思いっきり肩透かしくらいます。
裁判シーンそのものが短く、敵である大物弁護士役松本幸四郎の弱体化が後半にかけて著しいからです。

つまりこれは、キムタクの
キムタクによる
キムタクのための
映画なんですね。

したがって、主人公は検事久利生公平でなく木村拓哉で充分。
わざわざ、久利生~なんて虚像作んなくて、木村拓哉でいーじゃん。


だってキムタク演技して無いもん

SMAPのキムタクまんまです。
法廷での駆け引きも、
松たか子扮する雨宮事務官とのやりとりも、
FMVのCMに出演してるキムタクと全く同じです。

まぁ、キムタクファンが観るんならそれでOKなんでしょうし、どーせ見に行く客の大半がそうでしょうから、興行主的にも全く問題ないんでしょうね。 :-\


ただ、一映画ファンとしては作品だけでなく、それを演ずる役者を観に行ってる面もあるわけで、そういった点から見るとキムタクがどういった検事を演ずるか楽しみにしていた点でも見事に肩透かしくらいます。
政治家にしても、俳優にしてもテレビ、スクリーンを通して演じなければならないことは一緒です。
そこで最期まで演じきれるか、地を出してしまうかに一流と三流の差があるんでしょうね。

ところで、この映画なんで『英雄』と書いて『ヒーロー』とルビ振らずに『HERO』と英語表記したんでしょう?
『英雄』だとジェット・リーの作品が版権持っているからなんですかね?

でも『HERO』じゃ…まさに『ヘロ』 ;D



スレッド名: 第○××市某劇場にて…
投稿者: al-fasa より 9月 25, 2007, 08:21:01 午後
CAUTION! CAUTION!

オペレーター「座席中列に使徒出現を確認!」

葛城作戦部長(以下葛城)「分析を!」

オペレーター1「使徒…File-1“子連れの狼”!」
オペレーター2「ガキ2確認!不快Lv3」

葛城「座標確認!後方に遷移!縦軸は合わせないで!!」

オペレーター1「三列後方を確保」

葛城「時間帯をずらしても…か…。あなどったわね。連休中日はやはり…」

オペレーター2「座席中列ほ埋まりました。File-1“子連れの狼”さらに2体確認」

葛城「つるんでなければ問題ない。左の席はカップル。右は2席の空席か…。作品内容上File-2“オバン・オバン”は出現しない…はず。問題はFile-3“ヲタG”か…」

葛城「しかし、今回は郊外のシネコン型の劇場…“ヲタG”は入りにくいはず」

オペレーター2「後方座席埋まりました。中高生3人組。危険度は確認されません」
オペレーター1「右空席2つ埋まりました。夫婦連れ。不快危険度は確認されません」

葛城「ここまでは順調!?」

オペレーター2「間もなく開演です」

CAUTION! CAUION!

葛城「何事!?」

オペレーター1「後方座席!不快Lv急上昇しています!!」
オペレーター2「後方中高生3人組!まさか!新手の使徒!?」
オペレーター1「スナック菓子を取り出しました!第一波きます!」

葛城「よりによって、三人揃ってスナック菓子はないでしょう!!(怒)」

使徒“○△×”「∀Θ#л@ΜΞΨΦ」注)…作品に関することらしいが、余りにヲタ的で理解不能

葛城「ノイズが!!旧作と比較するな!!(怒×2)」

オペレーター1「前方座席、不快Lv急上昇!“子連れ狼”親が立ち上がりました!!」

葛城「トイレタイムか!作品内容についていけなかったのね…」

オペレーター2「右座席ノイズ発生!」

葛城「新手!?囲まれたっ!?」

オペレーター1「旦那が寝ています!!」

葛城「嫁の趣味か!旦那は付き合いね…」

使徒“○△×”「ΦΩξ-Ш†Å…!!」

葛城「誰も作品解説なんて頼んでない!スナック菓子まだ食い終んないの!?

オペレーター2「後方で携帯着信音!!」

葛城「もう最悪ね…(怒×3)」


…新(使徒)種登場。
File-4“ヱヴァヲタ”
特定のアニメ作品に出現。2から3のグループで出現する。
普段劇場には出現しないタイプで、劇場マナーを度外視したきわめて凶悪な攻撃を行う。(不快Lv5以上)


対策
不明。具体的な対策は目下検討中…。とにかく近接席は避ける。
作品が特定されるので、DVD化を待つしかないのかも…


碇司令官「エヴァを侮ったな…」

Orz





スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 10月 03, 2007, 08:48:08 午後
最近ハリウッド映画見ていて気づいたことなんですが…

日本酒ってすっかりアメリカのセレブ層に定着したんですね

先日ここで取り上げた『オーシャンズ13』でも、ホテルのグランドオープンに「久保田」で祝杯挙げてましたし、昨年公開のコメディー(アダム・サンドラー主演)『もしも明日が選べたら』でも、会社の接待で燗酒で乾杯しています。
今回の『パーフェクト・ストレンジャー』も、劇中ブルース・ウィルスとハル・ベリーが日本酒で乾杯しているシーンが登場します。
ちなみに余談ですが『エヴァンゲリオン』の葛城ミサトは「獺祭」を愛飲してるようですね
それも全て純米大吟醸…コンビニ惣菜つまみに飲んでるとすれば、酒の味がわからんのですな…もったいない… >:(

最も、アメリカのセレブが酒の味を何処まで理解しているのかはわかりません。アメリカに輸出されている日本酒の多くは吟醸以上の高級酒ですから、今回の『パーフェクト~』ような竹筒で飲んだら、香りが台無しだと思うんですがね…。ま…雰囲気はいいんですが。

ただ、日本で3000円の酒が海を越えますと一杯3000円になりますから、まさにセレブ後用達。それでも最近では現地生産されているものや、もっと安価な庶民向けのものも、大分普及してはいるようです。
ただ、アメリカで日本酒が普及しているのは、東西海岸の一部の大都市に限られますから、映画で見るほど一般的に見られるものではないようです。おそらくは中部、南部での普及率はまだまだなんでしょうね。

さて、前置きが長すぎましたが、今回の『パーフェクト・ストレンジャー』、アル好みのサスペンスです。
映画の予告編でも豪語していた「ラスト7分11秒」

騙されました…

二重、三重はおろか五転させられる作品はそうは無いでしょうね…
アルの好きなサスペンスで『アイデンティティ』(ジョン・キューザック主演)がありますが、ここまで思いっきり騙されたのは多分これ以来…。ちなみに、『アイデンティティ』は、後半の早い時期に種明かしされますが、ラストに更なる恐怖が待っています。
作中に広がるさまざまな伏線が、このラストに見事に収拾されます。ちょっと、ラストの展開早すぎる感がありましたが騙されたほうの衝撃のほうがでかかったり… :'(
背景の設定も、誰もが他人に成りすますことの出来るネット社会、デジタル情報を柱にすえていますから、お互い顔の見える位置で他人に成りすましてチャットするシーンなど、まさに緊迫のシーン。

配役も、ハル・ベリーの対にブルース・ウィルス持ってきたのは正解なんじゃないかな。
この人、悪役やらせたほうが光りますからね。頭のことじゃありませんよ
悪役と書きましたが、ちょっとだけ種明かしすれば、ブルース・ウィルス扮する大企業社長ハリソン・ヒルはシロです。

この手のサスペンスの常套で、一番悪人臭い奴はシロ
やたら、偏執的な趣味、特技を持つ者もシロ
後は、映画館でご確認くださいな ;D

ところでハル・ベリー、スクリーンに登場するたびに白くなっているのは気のせいでしょうか…
なんか、『ソード・フィッシュ』に出ていたころに比べると、顔も髪型もぜんぜん違いますねぇ :o



以前、『IZO』の中山一也が話題になりましたが…
先週から?三池 崇史監督、中山一也主演『探偵物語』(やっぱり!)が公開されてるんですね。ちょっと気になって上映館検索したら、東京で単館上映!しかも1週間限定上映って… :'(
この手の作品だと銀座シネパトスが決まって上映してくれるんですが、内容が過激すぎて今回はパス?

誰か観に行った人いたら、詳細教えてください ;D














スレッド名: 『幸せの…』
投稿者: al-fasa より 10月 05, 2007, 06:56:44 午後

アーロン・エックハート(エッカート)
えぇ…好きなんです…とっても…
ゴゴゴゴゴゴ…
冗談はさておき、いや、好きな俳優の一人なんです。特にあごが割れてるところなんて…

…冗談はさておき、いや、好きな俳優の一人なんです。特にあの笑顔。
この俳優さん、出演作品数はさほどでもないんですが、結構チョイ役で大物俳優と競演しているんです。多分そうした経歴から演技力を磨いたんでしょうが、悪役、ヒーロー役、道化役と結構何でもこなせるんですね。

 『ザ・コア』(2003年)では、地球を救う科学者の一人としてヒラリー・スワンクと主演で共演してますし、『サスペクト・ゼロ』(2004年)では刑事役として連続幼児殺人犯を追いかける役。この時はオスカー俳優ベン・キングズレーと共演。ここまではヒーロー役。
 悪役としては、『ペイ・チェック』(2003年)で記憶を操る会社の悪徳社長役。去年公開の『ブラック・ダリア』では悪役とはいわないまでも、チョイ悪刑事を演じてます。
 さらにコメディーでは昨年の『サンキュー・スモーキング』で、言葉巧みなタバコ会社のスポークスマン役を好演してます。(ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ノミネート)
でも一番印象に残るのは『ミッシング』(2003年)でケイト・ブランシェットの旦那役。
最もこのときは、冒頭でインディアンに殺されて、生皮はがされる役でしたが…

過去の作品に遡ると、ジュリア・ロバーツ、グゥイネス・パルトロウ、レネー・ゼルウィガーといった女優とも恋人、旦那役として共演してますんで
、けっこうイケメン俳優としての需要が高かったのかも?そして今回はキャサリン・ゼタ・ジョーンズですからね。うらやますい… :-\

ともあれ、この俳優の魅力はあの笑顔
この笑顔、役どころがかわってもおんなじなんですが、悪役、コメディ、善玉それぞれ受ける印象が全く違うのがすごい…。
コメディのときの笑顔は人懐こそうな笑顔でも、悪役ですとこれがそれはそれは残忍な笑顔に変わります。
興味ある方は『サンキュー・スモーキング』と『ペイ・チェック』を対比して観てみてください。

『幸せのレシピ』今回はコメディっぽい陽気なイタリア人シェフ役です。

ところで、この映画主演キャサリン・ゼタ・ジョーンズは、三ツ星レストランの天才的なシェフ役なんですが、
殆ど料理しているシーンないんです
レストランでは料理をさらに盛るか味をチェックするだけだし、家庭でも調理しているシーンは写らず突然すごい料理が出てきたりします。最も、レストランのシェフともなれば、営業中は指示を出すだけなのかもしれませんが…でも実際キャサリン料理殆ど出来ないそうです。まぁ、押しも押されぬ大女優だし、旦那がマイケル・ダグラスですから、きっとお抱えの料理人なんかが屋敷にはいるんでしょう。

ストーリーは、仕事一筋の彼女の元に母親を失った女の子(実姉の娘)が同居することになり、子育てなど経験の無い彼女は仕事と家庭の両立に苦しむ…職場には自分とは肌が合いそうにもない新入りが現れて…仕事に家庭に振り回される…と午後1時の昼ドラマあたりにありがちな脚本ですが、さすがはハリウッド映画。(最もこの作品リメイクですが)ちっとも、脚本が陳腐じゃない。それに、共演者もよかったんでしょうね。
子役も昨年最年少助演女優にノミネートされたアビゲイル・ブレスリン。年頃のせいか、ちょっと大人びたそれでいてやっぱり無邪気な子供役を好演していてとても愛くるしい。ダコタ・ファニングでもいいんでしょうが,ダコタだとちょっと子供離れした大人の演技が目立ちすぎて、バランス崩したかも?

アーロン・エックハートも陽気でありながら実力も兼ね備えたという役柄で、それでいて彼女の気持ちに気づかない…なんとも心憎い演出です。

まだ、公開したばかりの作品なんであんまり多くは語れませんが、ラストのほうのキャサリンの演技が最高!

芸能人かくし芸コンテストに是非出演してください!! 


スレッド名: 『ローグアサシン』
投稿者: al-fasa より 10月 10, 2007, 12:02:42 午前
トニー「ルーベン!マイパートナー!!」
チャベス「誰がルーベンやねん。『オーシャンズ13』か!」


チャベス「なんや、またなんか観たんか?」
トニー「うん、『ローグアサシン』」
チャベス「あぁ…ジェット・リーとジェイソン・ステイサムがでとるやつな…。アクション物やろ」
トニー「コメディーやったよ?」
チャベス「ホンマかいな。予告編観とってもコメディーには見えへんで。大体タイトルからして暗殺者やないかい」
トニー「そうそう。せやけどコメディーや」
チャベス「どんな話やったっけ?」
トニー「組織犯罪専門のFBI捜査官の相棒が伝説の暗殺者ローグに殺されるンや。んで、生き残ったほうが復讐を誓うわけや」
チャベス「ふんふん、んで?」
トニー「3年後生き残ったほうがニューヨークでセラピストになるんや。そこに超短気ですぐキレる患者が現れて…」
チャベス「ちょっと待てぇや。それ何処がアサシンと繋がるんや」
トニー「まぁこれみてみぃ。作品のチラシやねん」(画像1参照)

チャベス「なんや?えぇと…ジャック・ニコルソンとアダム・サンドラー…」
チャベス「『ニューヨーク式ハッピー・セラピー』のチラシやんか!」
トニー「なんやて?おかしいな…

    あぁ、間違うた。こっちやこっち。」(画像2参照)
チャベス「確かに似とるな…て何の話やねん!」
トニー「キレた者勝ち」
チャベス「やかまし!そらジェイソン・ステイサムはキレとるけどな」
トニー「あんまり似とるんで、間違うたわぁ」


チャベス「まぁええわ。話戻そや。んで、ほんとのとこはどないやねん」
トニー「相棒が殺されて3年後、残ったほうが中国マフィアとヤクザの抗争の事件を捜査するんや。んで、あるときな、ヤクザのアジトが伝説の暗殺者ローグに急襲されるんや」
チャベス「めっさバイオレンスやん。何処がコメディーなんや」
トニー「いやね、ヤクザのアジトがまた凄いんや。和民みたいな居酒屋で女体盛りやって宴会しとって、奥のじゅうたん敷いた洋室じゃ丁半ばくち打ってるんやね。これが
チャベス「なんかB級テイストやな…」
トニー「ヤクザの親分がまた凄い。丸坊主で上半身裸のうえ上半身は刺青びっしり
チャベス「またコテコテやな…そら…」

トニー「いやね、ここで殺されるヤクザの親分が凄いんや。ローグはヤクザの親分の愛犬に爆弾をくくりつけて親分を暗殺するんやけど…」
チャベス「ふんふん…」
トニー「愛犬が吹き飛ぶほどの威力で親分の周りにいた連中はみんなくたばるんやけど、直前まで犬に触ってた親分は生きとるんや」
チャベス「ゾンビかよ!」

トニー「でもローグにとどめさされるけどな

     …んで、事件現場に現れた捜査官が親分の死体を見て“こいつは相当のワルだ”やて…」
チャベス「見りゃわかるやろ!上半身紋々でびっしりなんやろが!?」

トニー「配役も凄いよ」
チャベス「ふんふん」
トニー「デヴォン・青木が組長の娘で名前がキラ」
チャベス「DETH-NOTEかよ!」
トニー「ケイン・コスギも出とるんやけど、名前がヤクザ」
チャベス「ヤクザかよ!名前ぐらいないんかい!」

トニー「まぁ、ヤクザやから台詞も日本語多いんやけど…冒頭ヤクザを尋問するステイサム…

“組織犯罪専門の俺様に尋問は任せろ!日本街に来たら日本語ぐらい使って尋問しろ!”って日本語で尋問するんやけど、このシーンは笑えるで…。強面のステイサムの日本語めっさかわいいねん
チャベス「洋画なのに日本語の台詞…て『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』みたいやな…あっちは邦画で全台詞英語やけど…」

チャベス「しかし、めちゃめちゃB級テイスト丸出しやん。ジェット・リーの映画って最近こんなん多いなぁ」
トニー「そやなぁ」
チャベス「それに最近夏の大作が一段落したせいか、こういうB級作品多くないか?」

トニー「タランティーノとロドリゲス監督の影響やろね。そんなんでわて、『デス・プルーフ』(タランティーノ監督)『プラネット・テラー』(ロドリゲス監督)をB級とし、『スキヤキ~』(三池監督)と今回の『ローグアサシン』をBB級と分類することにしたんや…」
チャベス「何だんねん。そら…」
トニー「大作なのに内容がB級とか、大物俳優使ってるのにB級テイストなものをB(BIG)B級」
チャベス「へぇ…」
トニー「こうした映画、間違いなくアメリカ人は大好きやろね」
チャベス「そうなんか?」
トニー「そやアメリカ人キャンプ好きやし」
チャベス「あのな…一応聞くけど、何だんねんそれ?」
トニー「せやから言うてるやん。BBQやねん」
チャベス「あほらし」
トニー「家族みんなで楽しめるよ」
チャベス「どれもR-15指定やろが!もぉええわ!」


スレッド名: 『大統領暗殺』
投稿者: al-fasa より 10月 15, 2007, 08:18:07 午後
いやぁ、アメリカって懐深いなぁ…
現役の大統領暗殺してしまう映画撮ってしまうなんて!!
…と思ってたら、これイギリス映画でした   ;D

さすがにアンチブッシュの急先鋒のマイケル・ムーア監督も、ここまでは撮れなかったでしょうね…
本当は撮りたかったんでしょうが…でも訴訟問題になりかねませんからねぇ

ちなみにネタがネタだけにコメディー?と思って観てもちっとも笑えません。 :'(
http://www.20071019.jp/aboutthemovie/productionnotes.html

↑公式サイトです。いろいろ遊べるゲームもありますんで、よろしければどーぞ :D

イギリス人が撮った作品なんで、劇中に語られるほどアメリカ人がブッシュ大統領を憎悪しているとは思えませんが、この作品のすごい所は、大統領バッシング作品としてではなく、暗殺後の世界のありよう、特にアメリカ社会のありようを一つの仮説として、映像で提示したってとこです。ですから、たまたま暗殺されたのがブッシュ大統領であって、本作は決してブッシュ大統領を誹謗中傷する作品ではないんです。最も、この作品が製作される下地というか動機は、過去7年の現政権の政策(主に対テロ政策)に起因しますから、ブッシュ氏ではなくゴア氏が大統領だったら、ちっとも面白くなかったと思います

それにしても作中に現れる俳優が軒並み凄い。
殆ど無名の俳優さんが多いんですが、無名なだけにリアリティありすぎ…
政権側、つまり大統領の側近役は、大統領暗殺後そっとすすり泣くという絶妙の演技を見せますし、シークレットサービス役は警備上の不備不安を後日談として淡々と語ります。事件を捜査し、容疑者を尋問したFBI捜査官も、容疑者と思しき人物を決定的証拠と共に追い詰めていくシーンを感情を交えず語っていく…。逆に容疑者として逮捕された男性の奥さん役は、抑制された感情の中、アメリカが抱える社会の矛盾をとつとつと語ります。さらに、イラク帰還兵の告白…


誰もが感情をあらわにすることなく、大統領暗殺という衝撃的な現実を未だに受け入れられず、急変する社会情勢についていけないというギリギリの心理状態を演じている


変に感情的に叫んだり、号泣したりという演出ではなく、抑制された演技でフィクションの中にリアリティーを生じさせ、作品の虚構性を感じさせないまさに絶妙なバランス。


そして、暗殺の背景とリンクしてアメリカ社会が現実に直面するテロの恐怖と、その恐怖から生じる誤った憎悪の連鎖。
ラスト直前で、大統領暗殺の真犯人(この犯人の動機もまたリアル!)が明らかにされるが、テロ戦争継続の大義(政権の面子)と、そこから生じる憎悪の濁流にかき消される様が、フィクションとは思えないリアリティを観る者に突きつけます。

さらにラスト…無音声の中でたった2行でスクリーンで表現されるその後のアメリカ社会…
ゾクッ!!



ちなみに、今週公開の『キングダム~見えざる敵~』
これもテロを扱った作品なんですが、いかにもハリウッド作品
いつまでこういう作品をハリウッドは撮り続けるのかなぁと、批判的に観てたんですがこちらもラストの台詞が良かった…
あわせて観賞いただくと効果的ですリアリティありすぎ…

ところで、アメリカ大統領ついでにこんな小説を紹介して今回は終了しましょう。
『アメリカ第二次南北戦争』佐藤賢一著 光文社
近未来のシミュレーション小説が氾濫する中で、日本人が、近未来のアメリカを書くってすごい意欲作だなぁと思って読んだんですが、これまたリアリティありすぎ…。

アメリカ初の女性大統領が暗殺されて黒人副大統領が昇格
…ってこの作品書かれたの2004年なんですが… :'(




スレッド名: 300感想
投稿者: kura より 10月 22, 2007, 08:33:50 午後
基本的に頭を使わないバカ映画が大好きな者としては
「スパルタの戦士はァァァァァァァアアア!世界一ィィィイイイイ」
で終わりw余計な感想など必要なし!

なお、ペルシャ萌えだけは許す!

真の漢の見方は、白いブリーフに赤い毛布のマントをまとい、右手にはほうきを持ち左手はなべを構え、紙袋を頭からかぶるべし!






スレッド名: Re:300感想
投稿者: tougai より 10月 22, 2007, 11:06:13 午後
 それは見なければなるまい。
 そのおすすめの格好は今の時期は少し寒いかな…。


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: miyatti より 10月 23, 2007, 10:56:18 午前
>そのおすすめの格好は今の時期は少し寒いかな…。

お前、それでもスパルタの戦士かっ!w


スレッド名: 秒速5センチメートル
投稿者: kura より 10月 24, 2007, 01:28:04 午後
なぜか「スパルタ サイキョ!」と半裸になった自分を、心胆寒からしめる作品をチョイスw
バカ映画好きの風上にもおけない行為だが、主題歌である山崎まさよしのOne more time,One more chanceを
感情入れまくって歌い、まわりに引かれるのを持ち芸にしている以上は致し方なし

鬱アニメ・・・orz 

連作短編3つという構成になっているが、2話目まではほろ苦い青春って感じなのに・・・・・・・
3話目はねぇよ!映画のラストは、意味も無くキスしたり、ガハハと笑ったり、NG集で終わるもんだ!
えー、まんまと監督の手のひらの上でころがされつつw、まともな感想を

いいアニメだ。鬼神のごときクオリティの作画によって、いやでも見入ってしまう
桜の散り方、雪の両毛線、種子島の青い空、素晴らしすぎる
エンディングがココまで印象に残るのも珍しい。曲とのシンクロ率が異常です。PVとしても最高!
とにかく作画には、狂気すら感じる造りこみ。様々な電車の路線がいい脇役になってるので、鉄の人たちにも勧められるかな?

注意点は、必ず一人で見ること。「あの頃の自分」を思い出してしまうと、どうしようもなく泣けるから
まわりに人がいないのを確認して見てくださいw

蛇足
DVDやTV放映用の映画雑記別館スレとかたてといたほうがいいかな?










スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: Borgen より 10月 24, 2007, 02:37:38 午後
ええ、立てていいですよ…

>DVDやTV放映用の映画雑記別館スレ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: miyatti より 10月 24, 2007, 03:44:03 午後
じゃあ、「茄子」とかはそっちか>DVDやTV放映用の映画雑記別館スレ


スレッド名: う‘…
投稿者: al-fasa より 10月 25, 2007, 09:15:47 午後
しばらく留守してたら、なぜか『300』ネタで盛り上がってるし。

>「スパルタの戦士はァァァァァァァアアア!世界一ィィィイイイイ」

タイトルまんま。

>そのおすすめの格好は今の時期は少し寒いかな…。

真のスパルタ戦士に許された装備は、剣、兜、盾、槍、外套である。それ以外のものを身にまとうことまかりならん!!

いや、史実じゃパンツもはいてないしさ。戦士の象徴は隆々と包み隠さず ;D


>お前、それでもスパルタの戦士かっ!w

すいません…

>鬱アニメ・・・orz

まだ観てない。
でも公式サイト覗いた限りでは、クオリティ高い作画。
ぬる燗を独酌しながら鑑賞します 

>ええ、立てていいですよ…

>DVDやTV放映用の映画雑記別館スレ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

なんか、別の意味で盛り上がってるし(笑)

>じゃあ、「茄子」とかはそっちか>DVDやTV放映用の映画雑記別館スレ

まぁどうしてもこっちは、基本的に公開中か公開直後の作品のレビューがおおいんで…








スレッド名: 『ブレイブワン』
投稿者: al-fasa より 11月 02, 2007, 09:29:33 午後
秋もすっかり深まってきました…
今年も残すところあと2ヶ月ですね。この頃になると今年の流行語大賞なんだろうなぁとふと考えてみたりします。
ついでに、去年はなんだっけ?なんて記憶をまさぐってたら
「イナバウアー」

ありましたねぇ。フィギュアの荒川静香選手。一斉を風靡した「クールビューティ」も、1年たつとすっかり風化してますね。
年の瀬なんですか?なんか時間がたつのが早いなぁ。年かなぁ ;D

でもそんなの関係ネェ!

…今年はこれかな ;D

さて、今回は『ブレイブワン』です。

昨年の『フライトプラン』で一躍アクション女優に転向した?ジョディ・フォスター主演作品。
ちょっと目の周りの小じわが気になりますけど
悪と戦うヒロイン像は、まさに「クールビューティ」

ちなみに今作品は冒頭にセックスシーンもあったりと、ジョディ・フォスターちょっぴり大胆です。御年45歳になりますが…
ひょっとしたら、『羊たちの沈黙』で取ったオスカーを再び狙ってるのかもしれませんね。


ただ…相変わらず演技は上手いです。最愛の婚約者を喪い喪失感に悩まされる冒頭。復讐を誓うものの初めて銃を手にし始めて発砲し、人を殺害してしまった後の動揺とそして変化。
次々と犯罪者を葬り、婚約者を殺害したギャンググループに復讐していくまでと、復讐を遂げた後の虚脱の表情の変化はさすがオスカー俳優です。初めて銃扱った割には、その日のうちに3人も血祭りに上げますが…さすがはオスカー俳優です。
ストーリー的には殆ど時間が経過してないはずなんですが、猛スピードで走ってくる車に銃構えて発砲するシーン、銃を構える姿は様になってて格好いいです ;D。
どこかで秘密の射撃練習してたんですねきっと…
さすがはオスカー俳優です。

それにしても、法で裁けない悪人に制裁を下す…て話は西部劇の王道でもあるわけで、この手の作品は昔から西部劇に限らず多いんですが、脚本次第ではきわめてB級テイストになります。
ちなみに先日公開のロドリゲス監督の『プラネットテラー』の冒頭にフェイクの予告編がありますが、これもコテコテの復讐劇。
『処刑人』(1999年)、これなんか別枠のDVDスレで紹介すべき作品なんですが、物語の展開がちょっと似ているのでここで紹介。

 精肉工場に勤める兄弟、コナー・マクナマスとマーフィー・マクナマスは、ロシアン・マフィアのイワン・チェコフに殺されそうになる。それを危機一髪で逆襲に転じ、チェコフとその手下一人を殺害。そして、その正当防衛が認められ無罪放免となったマクナマス兄弟は、留置場で「悪なる者を滅ぼし、善なる者を栄えさせよ」という神の啓示を受ける。それから彼らは、親友であるイタリアン・マフィアの使い走りロッコを加え、マフィアの幹部や殺し屋などを次々と処刑していく…

ちなみにこの事件を捜査するFBI捜査官も次第に兄弟に共感を覚え協力するようになる…っていうところ今回の『ブレイブワン』とちょっと似ています。精肉工場で働く普通の市民が、突然暗殺者に変貌するって当たりも脚本として似てますね。

ちなみにこの『処刑人』は殆どコメディです ;D特にFBI捜査官役のウィレム・デフォーのキレた演技は必見ですョ。

話を元に戻しますが、今回の『ブレイブワン』主演のジョディ・フォスターが頑張ってた割りに脚本的にえー!?なシーンが多く、B級色を払拭できなかったのでは?
そもそも、街中の公園で突然ギャングに襲われる冒頭。
他にもカップルや通行人がたくさんいる公園で、堂々と犯行に及ぶギャング
ニューヨークの治安ってそこまで悪いんでしょうかね ???

そしてラスト…

イナバウアー!! ;D

これってあり…?

この映画のキャッチ“許せますか?彼女の「選択」”じゃないですが…

許せますか?ラストの“選択”  ;D









スレッド名: 『バイオハザードⅢ』
投稿者: al-fasa より 11月 07, 2007, 09:24:49 午後
アメリカの大学で
遺伝子組み換えにより、通常の3倍はおろか通常の30倍の脅威の運動量を誇る「スーパーマウス」が誕生したそうです

なんでも、遺伝子組み換えで筋肉を疲労させる乳酸の発生を抑えることにより、疲労を知らないマウスなのだとのこと。
ローラーの上を走らせる実験を行ったところ、通常のマウスが200mほどでダウンしたのに対し、スーパーマウスはなんと6時間、距離にして5から6キロ走り続けたという…

実験を行ったリチャード・ハンソン教授曰く
「この技術は人間には応用すべきではない」

じゃあなんでこんな研究したんですか!?


まったく科学者ってのはロクなことしませんね。

映画における地球崩壊の危機は決まって科学者の暴走ですから。きっと今頃、ペンタゴンあたりから実験結果の詳細なデータを請求されてるか、ひょっとしたら機密実験として機密予算が組まれてるかもしれません。

「遺伝子組み換えの機密実験のため、軍上層部は服役中の元軍人を被験者として使用を極秘決定。しかし筋力が強化された被験者は拘束から脱し、研究所員を複数殺害の上脱走する。事件隠蔽のため、急きょ独りの海兵隊員が選抜され被験者となる。この海兵隊員は、逃亡した囚人とは元同僚であった。軍上層部はこの海兵隊員に逃亡した凶悪犯の捕獲という指令が下す!!
逃亡する囚人と海兵隊員の息を呑む死闘!!自らのパワーと国家の陰謀に対する海兵隊員の苦悩と葛藤…
死闘の末、彼らが選択した結末とは!?」

ほら、脚本できた。
主演の海兵隊員はジャン・クロード・ヴァン・ダム。逃亡する囚人はウェズリー・スナイプス。ジャン・クロード・ヴァン・ダムの恋人役でエリザベス・ハーレー
主な配役はこんなとこでどうでしょう? ;D誰かこの企画買いませんか? ;)

今回は『バイオハザードⅢ』

ゾンビ映画といえばジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に始まる一連ゾンビ作品が有名ですが、中でも『ゾンビ(Done of the dead)』(1978年)は150万ドルという低予算ながら、大ヒットを飛ばしたゾンビ映画の金字塔です。
ちなみに『バイオハザード』も低予算ながら、大ヒットを飛ばしⅡ、Ⅲと続編が撮られたわけですが、アル的にはやっぱりⅠが一番好きです。

『バイオハザード』は、ゾンビ映画なのに予告編でも、宣伝ポスターにもゾンビを出さない「ゾンビ隠し」という配給会社の思惑が当たった…という話もありますが、事実この作品、中盤までゾンビが出てきません。メインコンピュータをダウンさせた直後研究所内のシーンで、壁に映る人影のシーンなどは傑作な演出!(この直後にゾンビ大量大放出!)
この作品観て、ゾンビってなんで怖いのかなぁと考えますと、なによりあののっそりした動きが嫌悪感をそそるんですね。非常に粘着質といいますか…、撃たれても、倒されても起き上がってくる、あのハングリー精神!また、死んでから時間がたっているのではなくて、死にたてってのもリアルです(ちなみに死んでから時間がたったゾンビは血が乾いていて肌の色も茶褐色です。Ⅲや『ランド・オブ・ザ・デッド』“ジョージ・A・ロメロ監督2006年”で登場するゾンビは死んでから時間がたっている設定なので、これに該当します。このあたりは、製作者の“こだわり”らしい)
閉鎖された研究所っていう設定もいい。

…で今回の作品ですが、

ゾンビ映画の集大成

と言っても過言ではないでしょう。

いきなり大きく出ましたが理由としてはこんなところ

1、ジョージ・A・ロメロ作品のB級テイストを踏襲している
2、ジョージ・A・ロメロ作品のパロディ「バタリアン」のコメディ的要素を取り入れている
3、ジョージ・A・ロメロ作品のリメイクで意欲的なゾンビ像に挑戦した「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)のゾンビ像を取り入れている
4、ジョージ・A・ロメロ作品「ランド・オブ・ザ・デッド」で監督自らが新境地を開いたゾンビ像を取り入れている
5、ジョージ・A・ロメロ作品「ランド・オブ・ザ・デッド」で構築された世界観をそのまま踏襲している

…とまぁジョージ・A・ロメロ監督は偉大だったということで… ;D
観賞される方、またはされた方関連作品として『ゾンビ』『ドーン・オブ・ザ・デッド』『バタリアン(シリーズ)』『ランド・オブ・ザ・デッド』『プラネットテラー』(ロドリゲス監督)をあわせての観賞をお勧めします。
特に『プラネットテラー』そっくりなシーンが冒頭に登場して、同作のパロディー?なんて錯覚を覚えるシーンもあったり ;D

ちなみにホラーが苦手という方。
怖くありませんそんなに。ネタばれになるのでこれ以上は申しませんが最後にこれだけは

やっぱ、ゾンビはのっそりと暗がりに登場させねーとなぁ… :'(

余談ですが、主演のミラ・ジョボビッチ。このほど第一子をめでたく出産したとか。
おめでとうございます! :D
旦那は『バイオハザード』の監督ポール・W・S・アンダーソンです。ちょっとトリビアですね。

トリビアついでにミラ・ジョボビッチ、名前の正式な発音はジョボビッチではなくボビッチだそうです。すっかりジョボビッチでとおってしまいましたんで、日本語表記はジョボビッチですが、本人の発音よく聞くとヨボビッチです。

トリビアおまけ
ミラ・ジョボビッチは『バイオハザード』で冒頭乳首映るシーンにショックを受け、豊胸手術を受けるつもりが監督=旦那に反対され胸は現状維持です ;D


 


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: miyatti より 11月 08, 2007, 09:11:46 午前
やべぇ、観たくなっちまったじゃないかw>『バイオハザードⅢ』

やっぱり、ロメロ監督、偉大だよなぁ。うんうん


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 11月 09, 2007, 06:48:01 午後
>やべぇ、観たくなっちまったじゃないかw>『バイオハザードⅢ』

やっぱり、ロメロ監督、偉大だよなぁ。うんうん

今週末にどうぞ ;D
観客動員ランキング、大作『ALLWAIS続三丁目の夕日』を抑えての第1位 :o
久々に東映系の映画館が混んでました。



スレッド名: 雑感、雑観
投稿者: al-fasa より 11月 12, 2007, 11:39:08 午後
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007111202680.html

ジブリ作品のフィギュアを製作していた会社が脱税です。

宮崎氏に謝罪しなさい!
トトロに謝罪しなさい!!
何より、子供の夢を壊したこと、全国の子供に対し謝罪しなさい!!!


最低…

先週公開の『ALLWAIS 続三丁目の夕日』

えぇ感動作です。

戦争を体験した世代、高度成長期を支えた団塊世代、そしてその子…
世代を超えて誰もが楽しめる、真のエンターティメント
だと思います。

でも、前作のヒットにあやかった便乗商法が多すぎ…
TVのCMはともかくとして、本編前のCMぐらいは自粛できなかったんですか?

食品会社の「家」とかコンビニ会社の「7・11」とか

感動は自ら体験から感じるもので、押し売りされるものに非ず! >:(

http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0011942/index.html

『ロッキー・ザ・ファイナル』の次は『ランボー 最後の戦場』ですか…

これスティーブン・セガールなら面白いんだけど…

もういいよ…

http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0011956/index.html

この姉妹も…
もういいよ… ;D




スレッド名: 『ディスタービア』
投稿者: al-fasa より 11月 14, 2007, 10:18:07 午後
トニー「お久。元気してた?」
チャベス「ぼちぼちやな。…なんや、双眼鏡なんか持って?」
トニー「いやねー、『ディスタービア』観てね、どうも隣人が気になるようになったんや」
チャベス「覗くんかぃ」
トニー「隣人殺人鬼やったら困るやろ?」
チャベス「そら映画の話やんか」

トニー「まぁ聞いてや。こないだボクの住んでるアパートの隣の部屋に新しい住人が引っ越してきたんや」

トニー「…せやけど、その住人のベランダのエアコンの室外機の設置が悪ぅてうるさいんで、うちのベランダ越しに覗いてみたんや」
チャベス「それで?」
トニー「フィリピン人の若妻が居間で着替えしとった」
チャベス「そらまた開放的やなー」
トニー「そやろ?せやから今度は本格的に覗いたろ思てな」
チャベス「やめぇや。そら犯罪や」
トニー「せやけど、『ディスタービア』の主人公の心境がわからへんか?なんつーかその、チェリーや」
チャベス「わからんな?甘酸っぱい恋心ってか?」

トニー「顔から火が出るような歯の浮いた言葉、よう言えまんな」
チャベス「やかまし」

トニー「いやね、チェリーやから櫻やん」
チャベス「だから何やねん」
「二階(二貝)の女が気(木)にかかる」
チャベス「古風やなー。似合わんからやめとき」

チャベス「しかしアメリカ人はこの手のホラー好きやなぁ」
トニー「『スクリーム』とか『ラストサマー』とかわりと有名やね」
チャベス「そうそう、『エイリアンVSプレデター』もこの手のジャンルやね。あと『ファイナルディステネーション』とか」


トニー「いやねー、『ディスタービア』観とって思ったンやけどね、あるお約束を見出したんや」
チャベス「へぇ」
トニー「主人公は中産階級のティーンエイジャー」
チャベス「そうやな」
トニー「数年前に片親をなくしている」
チャベス「もしくは親が長期出張とかで家に誰もおらんとかな」
トニー「友人に白人で金髪のおねーさんがいる」
チャベス「無駄にこのおねーさん水着のシーンとか、着替え中のシーンとかあるとなおえぇな」
トニー「警官がヘタレ」
チャベス「大体犯人に殺されるなー」
トニー「仲間うちで最初に殺されるのはイケメン系のちょいワル不良の白人男」
チャベス「犯人は俺が捕まえるって息巻くような奴は最初に狙われるな」
トニー「黒人もしくはアジア系の道化役は生き残る」
チャベス「あるいみ逆差別やね」
トニー「犯人の凶器は刃物」
チャベス「そら、銃じゃ安易すぎるからな」
トニー「犯人はラスト15分で犯行手順や真相を全て明らかにする」
チャベス「もしくはすぐに襲い掛からず、主人公が真相を探る猶予を与えるわな」
トニー「最後、犯人との死闘は地下室」
チャベス「そこで、死体の山を発見して、無駄に騒ぐんやな…」
トニー「志村ー!後ろー!!」
チャベス「ドリフかよ!」
チャベス「まぁたいてい、暗がりで後ろに犯人がいるけど、主人公は気づかんわな」
トニー「犯人に追い詰められて自暴自棄になった主人公が手近な武器を探すと、そこにたいてい刃物がある」
チャベス「それで偶然犯人を刺すンやな」
トニー「大量に人が死んでるのに、ラストは必ず何も無かったような笑顔でキスシーン」
チャベス「これが重要」
トニー「でも最後の最後で、実は犯人がまだ生きていると臭わせて終る」
チャベス「まぁそれがオチやね」

チャベス「せやけど今回の『ディスタービア』オチが無かったなぁ」
トニー「うちらの会話と一緒やね」
チャベス「やかまし!」

トニー「実はボク映画のコピーライターになろうと思てんねん」
チャベス「いきなりやな」
トニー「それで、手始めに『ディスタービア』のコピー考えたんやけど、聞いてくれる?」
チャベス「どんなん?」
トニー「見える者こそ…」
チャベス「ゲド戦記かよ!」
トニー「ほなこれは…」

トニー「全米が覗いた…」
チャベス「まんまやんか!もぉええわ!」



スレッド名: 『やじきた道中 てれすこ』
投稿者: al-fasa より 11月 18, 2007, 08:18:42 午後
めっきり寒さが厳しくなってきました。
空気が乾燥してくる季節、この時期困るのが鼻炎、鼻づまり。
乾燥で鼻の粘膜が荒れるんです。ちょっとの埃でそれはもう… :'(

映画鑑賞中も容赦してくれませんから、上映中はかなり気を使います。まさか、大きな音で鼻かむわけにいかないですし…
秋なんで、季節柄お涙頂戴の感動作が多い上、そんな作品なら周りの観客がグスグス言ってる中、遠慮なくこちらも鼻をすすって周りと同化できますが、先日これをうっかり予告編でやってしまいまして…その予告編
『リトルDJ』
“感涙必至!20万部突破!”のキャッチで原作が本屋でも販売されてますから、これもお涙頂戴の感動作。
予告編も活字にこそ現れぬものの、涙を誘う感動作…という製作者の思惑がひしひしと伝わって来るんですが、このタイミングでうっかり鼻をすすってしまったのがまずかった… :'(

隣に座ってたおじさんがこっちを見てましたから、きっと「なんて涙もろい奴なんだ」と思われたんでしょうね

『やじきた道中 てれすこ』
原作が十返舎 一九の『東海道中膝栗毛』…
さすがにこれは泣けるほどの感動作ではないんですが、昔懐かしの人情時代劇。腹から笑ってちょっぴり感動する…そんな作品です。
でも今回は作品についてよりも、作中に登場する『たぬき汁』について

作中で腹が減ったやじさん一向は、子供たちが捕らえた狸で『狸汁』を作ろうとしますが、ここで描写される『狸汁』がじつに美味そうで…
劇中で作り方を語るやじさん(中村勘三朗)の台詞に、きたさん(柄本明)、お喜乃(小泉今日子)がおもわずつばを飲み込むシーン…
観ているこっちも思わずつばを飲み込みました

そこで…

実際に作ってみた…(by中江 真司)

さすがに狸を捕まえて来るわけには行かないので(自宅の周りにたくさん生息していますが)今回は豚肉で代用しました。

『東海道中膝栗毛たぬき汁風豚汁“てれすこ”』

材料(3~4人前)
豚ばら肉スライス100g
里芋5個
長ネギ1本
にんにく3~4片
シメジ(お好みで)適量
味噌適量
酒適量

下ごしらえ
豚肉は食べやすい大きさに切り、塩と酒で下味を付ける。
里芋は皮を剥き一口大に切っておく
長ネギはぶつ切り青い部分も使用

①鍋(スキヤキ用鉄鍋推奨。かまどの架けるような鉄鍋があればなおよし…そのほうが雰囲気でます笑)に油をひき半分もしくは1/4に切ったにんにくをいためる。油に香りがついたら豚ばら肉を炒める。

②豚肉の色が変わったら里芋、シメジとねぎを入れてさらに炒める。

③シメジがしんなりしてきたら味噌を加え、具材全体を味噌と和えるように炒める。(少量の水を加えると味噌がなじみやすい)

④味噌が具材になじんだら水(1L)を加える。

⑤酒を加えて煮込む。

⑥灰汁を取り、里芋に箸が通る様になったら出来上がり。


②でねぎが少し焦げるくらいまで炒めると香ばしい
⑤の後、沸き立ったら1度味を見て、薄ければ味噌、濃ければ水を加えて調整してください。
お好みで七味を加えると味が引き立ちます。
具材はこのほかにお好みで牛蒡、サツマイモ、にんじん、大根等がお勧め。

豚の油の甘味が味噌とあわさってじゅわ
味のしみこんだ里芋がほろり
きのこの旨味とねぎの香りが引き立つ汁がじんわりと味わえます

ほーら、口の奥につばがたまってきませんか?季節柄熱燗でどうぞ ;D

余談ですが、この映画のレビュー書く前に評価はどんなモンなんだろうと、某サイトの評価欄を覗いたんですが…その中のレビューが気になって…

“…出演者も渋めなので、あんまり若い人には向かいないと思います。40代以上向けではないかと 。”


アル的にはかなり面白かった映画で、お勧めな作品だと思うんですが
そー言われてみれば確かに観客の年齢層高かったような… :'((永遠の25歳)


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: Borgen より 11月 18, 2007, 09:59:51 午後
ドドドドドドドドド…

アルさん妙にがっついていますけど、トン汁好きなんですね

ええ…すごく好きです……
ヌゥ~


タヌキ汁… ニタァ~

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


スレッド名: 『ミッドナイトイーグル』
投稿者: al-fasa より 11月 27, 2007, 11:04:27 午後
DVDスレと、ちょっとだけかぶりますが…
○の工作員ネタで… ;D
高嶋哲夫著の小説が原作の山岳サスペンスです

近未来の仮想サスペンス物っていうと、最近某国の工作員は引っ張り凧な人気ぶりですが、さしづめ洋画になりますとこれが○スラム原理主義テロリストになるんでしょうね。

拉致、核開発、薬物製造密輸、偽札製造…と国を挙げて裏産業で外貨稼ぎまくってますから、ネタは尽きることありませんわな。
それにわが国の現職の法務大臣の友人の友人がア○カイダだそうですから、現職の総理の友人の友人が工作員である可能性もあるわけで …;D
フィクションですが、妙にリアリティある作品でした。
原作は…原作の話ですよ

では映画はどーなんじゃい?…というと公開したばかりの作品ですが…

後悔したばかりの作品になりました(笑)

公開直後の作品なんで、フォローしておきますけど
原作読んだことのない方は、観賞しても良いと思います :)

原作を読んで面白かった方には、観賞お勧めしません :-\

従いまして、これから観賞を予定されている方はここから先の閲覧はご遠慮ください
今回は思いっきりネタばらします。そして晒します  ;D






映画版『ミッドナイトイーグル』ここがまずい①
冬山登山の危険にたいするリアリティが無い

…原作の見所は、過酷な冬山を命を懸けて登っていくその過程の描写が生々しい点。登山の装備も細部にわたって描写され、特に暖を取るための燃料や、食料が欠乏していく状況がビジュアル的に描かれていて、非常に映像的な作品。
そして、雪崩や敵の襲撃で装備を次々に喪失する中で、いろいろな意味での命をかけて登っていく男たちの姿…これがこの作品の最大の魅力です。

ところが、映画版では冬山の過酷な環境がちっとも伝わってこない。文章よりも、表現がはるかにたやすいのに。
小説では何度も描写される暖を取るシーン。敵襲でテントを序盤で喪失し、雪洞を掘ってビバークしコンロ(燃料も残りわずか)で雪から湯を沸かしコーヒーで暖を取る…この説得力あるシーンが、映画版ではあっさりカット。

あろうことか玉木宏扮する落合信一郎は、序盤で装備を喪い無装備で登頂に成功してしまいます。
大沢たかお扮する西崎優二曰く
「あんたは(負傷した自衛隊員)は冬の北アルプスの怖さをわかっちゃいない。俺たちにまかせてくれ。ここは俺たちの庭みたいなもんだ」

…この根拠の無い自信は何処から生じてくるのでしょう?

途中、工作員の襲撃で死亡した自衛隊員を発見しますが、死亡した隊員、装備がほぼ無傷で残っているにもかかわらず、武器だけ携行し装備はそのまま放棄してしまいます。そばには、自衛隊の誇る最精鋭レンジャー部隊の隊長もいるにもかかわらず ;D

…無謀すぎます


小説版では後半の冒頭、すなわち物語の2/3を消化した段階ででようやく墜落現場に到達するのが、映画版では中盤であっさり到達。
しかも零下20度猛吹雪の中、素手で食事を取ります。(あいかわらず火もおこさない。そもそもこの作品でコンロが登場するのは冒頭のシーンだけ)

…どうやって暖を取っているのでしょう?

ちなみに、冬山の登山の過酷さ厳しさについてはこちらの作品、『バーティカル・リミット』(2000年米)をどうぞ。脚本はダメダメですが、特撮は凄い。すくなくとも、零下20度の世界なのに吐く息がちっとも白くない『ミッドナイト~』よりはリアリティある映像が撮れてます ;D

映画版『ミッドナイトイーグル』ここがまずい②

日本滅亡へのカウントダウンの中、全く緊張感の無い後半

日本滅亡のカウントダウンのなか、内閣危機管理室の危機感が全く伝わってこない。もっと、怒号が飛び交ってもいいはずなのに、藤竜也扮する渡良瀬総理大臣は飄々としたまま。前半で「そんなことあってたまるか!!」感情爆発させたキャラはどこへやら…。最初から非常事態にも自然体で臨むキャラを形成したいなら、こぶしで机を叩くような演出は不要。キャラが一貫としていなく中途半端。
居並ぶ自衛隊の幕僚連は、かかる非常事態がまるで人事みたいで、総理に聞かれるまで誰も意見を具申しない。聞かれたことだけ答えるイエスマン。また、他の管理室の面々も憔悴感全くなし、最期まで顔色がよい血色児童。

…余裕ありますね
誰もが席に座ったままってのがいけません。総理の周りにを幕僚連が取り囲み、決断を迫る…というような演出があれば、もっと緊迫感が出たでしょうに…



救援のため現地に向かう部隊の指揮官大森南朋扮する斉藤陸佐。「引き返せ!」という負傷した佐伯陸佐の無線に
「お前たちを見捨てて引き返せるか!任せろ、俺を誰だと思っている!」の台詞の直後、工作員からロケット弾で攻撃されると「止むを得ん撤退だ!!」と引きつった顔で撤退命令を絶叫します。

…このシーンもう少し上手く編集できなかったんですかね?撮り様によっちゃ凄くいいシーンなのに…

大体負傷した佐伯陸佐(吉田栄作…余談ですが、最近井上順とキャラがかぶりませんか? ;D)、あの出血にもかかわらず体力を消耗するどころか、後半に行くに従ってみるみる元気になり、押し寄せる工作員を殆ど独りで殲滅します。

…さすが自衛隊の最精鋭です。

最も敵の工作員がヘタレ。
奇襲とはいえ、自衛隊の最精鋭を殲滅できるほどの実力を持っていながら、墜落現場で待ち伏せする工作員は、迷彩服着ているにもかかわらず、わざわざ立ち上がって姿を現して攻撃してきます。

…B級のアクション作品でよくある展開ですね ;D

「我々は多数の工作員に包囲されました」無線を通じて報告する佐伯陸佐。
包囲しているはずの工作員は(包囲すればいいのに)わざわざ正面から攻撃してきます。

武器も、弾薬も限られているはずの環境の中、戦闘にかけては度素人の西崎、落合に機銃を持たせ佐伯の発した命令が
「撃って撃って撃ちまくれ!!」
小説版と異なり、武器弾薬に困窮することは無かったようです。


映画版『ミッドナイトイーグル』ここがまずい③

ちゃっちいセット
米軍の誇る最新鋭の爆撃機のセットがちゃちい…。もっともアメリカの最高機密であるステルス爆撃機を忠実に再現すること自体無理がありますが…
だが、それでも墜落の衝撃にも耐えた窓ガラス(普通に防弾ガラスだと思いますが)、軽機銃で貫通しまくり。
あわれ、落合信一郎は死角の窓に忍び寄った工作員の凶弾に倒されます。


ちなみにこの作品アメリカでも同時公開されていますが、目の肥えたアメリカ人きっと馬鹿受けでしょうね。
昨年公開の海猿2でも、ラスト伊藤英明が絶体絶命の危機の中携帯電話で加藤あいにプロポーズするシーン観て、アメリカ人大爆笑したらしいですけど、この作品もそれに匹敵するぐらい笑えるシーンが中盤から後半にかけて展開されます。
実際、周りで鼻をすする音が響き渡る中、笑い転げてましたが…それがなにか? ;D
いやほんと、感動して泣いた方には申し訳ないんですが本年度みた作品のなかで群を抜く酷さでした

レビューサイト除くと以外に評価高いんだよなぁ?公式サイトも絶賛の嵐。観客動員ランキングで、第1週で5位の結果から見ても、恣意的に情報操作されてのはまちがいないでしょうね。多分来週は8位にダウンするんじゃないんかな?


スレッド名: 『めがね』
投稿者: al-fasa より 12月 06, 2007, 10:14:03 午後
突然ですがニュース観てますか?

1日の流れとしちゃ大体7時のNHKに始まり、9時のNHK→10時ニュースステーション→ニュース23→NHKへと戻るのが最近の流れです。

ちなみにPM11:30からのNHKの「ニュース&スポーツ」は、その日の主なニュースとスポーツを20分のダイジェストでまとめた番組で、その日の出来事のまとめとして観るのに最適でお勧めです。その後のニュース解説も、一つの事象をかなり深く掘り下げて詳説しますんで、興味がある内容であれば観ています。

大体午前0時にはすっかり出来上がってそのまま寝ることが多いんですが、先日たまたま日付をまたがって観る機会がありました。
0時にこのニュース解説が終って、再び通常ニュースに戻るんですが,時々このニュース番組の最後でその日(前日)国会で成立した法律について解説するんですね。

初めて知りました。 ::)
実際ニュース番組はしごしてても、政治のニュースって注目されている重要法案の審議についてだとか、総理の会見、野党の反応等はやっていても、実際に成立した法律についての報道って殆ど見ません…というか印象が薄い。勿論、国民生活に直結するような法律についての報道はありますが、そうでない法律については殆ど報道されない気がします。
ちなみにその日に成立した法律(参院で可決され衆院に送付された法律案)で気になった法律が「一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案」と「国会議員の秘書の給与等に関する法律の一部を改正する法律案」
8月に人事院が勧告した公務員の賃上げに基づく法改正で、「公務員の一般職の給与を上げる」ってのが前者、また「公務員の一般職の給料を上げるから国会議員の公設秘書の給与も上げる」ってのが後者の法律案。
景気回復で、民間企業の給与平均が公務員のそれより上回っているので、優秀な人材の民間への流出を防ぐために給料を上げるってのが、この法案提出の理由だそうです。

ただ…、人事院が勧告した「民間企業の給与平均が公務員のそれより上回っているための給与改定」の民間企業の給与平均てのは、リストラで大幅に人員を減らす、あるいは下請け企業へのコストダウン強制により空前の高利益を上げている大企業や不良債権の処理を行いこれまた史上最高の利益をたたき出した銀行の行員の給与がその分子に入ってますから、必然的に平均が高くなるのは当然といえば当然でしょう。

それに、大体公務員になりますと民間とは異なり、例えば住宅とか、諸手当等給与以外で相当優遇されていますし、倒産・解雇のリスクもないですから、民間の給与平均と単純に比較できるものではないと思いますが… :-\

そもそも、こんな重要なニュースをNHKが深夜枠の隅っこのほうでさらりと報道するだけでいいのでしょうか?
大体この法案、議員立法でないってのが気に食わない。行政を支える公務員の成り手が民間に流出し、国民が受くべき必要な行政サービス等の低下や、国家、政府の基盤の弱体化を憂えた議員が提出したっていうならまだしも、出したの霞ヶ関のお役人ですからね。 >:(

そんなんで、世の中の動きをよく知るのは、時にはしっかりとした「めがね」も必要です。
新聞の片隅、ニュース報道の一遍にとんでもない真実が潜んでいるって事を、改めて感じさせられました。

「民は知らしむべからず。寄らしむべし」

江戸時代から大して変わっていないんですな…お上のやることは…



…前置きが長くなりましたが、今回は『めがね』

最近邦画大作で肩透かし喰らいまくったんで、今回は小粒ながら秀作を…

前置きでは時には『めがね』をかけることを勧告 ;Dしましたが、この作品は「めがね」を外すことを表現した作品だと感じました。

舞台は南の海の孤島の片隅のペンションと海岸、登場人物はそのペンションの主人と、ペンションに集まるちょっと風変わりな客達。そこで繰り広げられる人間ドラマ…てな展開。
…本来ですとペンションに集まる客の職業とか、ペンション主人の経歴なんかが劇中で語られるんでしょうが、この作品では一切語られない…劇中主演の小林聡美が問うシーンもありますが、ちょっと不可解なペンションの主人や常連にはぐらかされたり…。

とかく、このペンションが風変わり。
お客がたくさん来ると困るからとまともな看板も出さない主人ユージ。
春、決まった時期に現れて海岸でカキ氷だけを出す謎の常連客サクラさん。
毎朝のようにペンションで朝食を取り、そして遅刻する高校で生物を教えている教師ハルナ

そんな奇妙な人物が屯する島のペンション“ハマダ”に、作家(?正確には語られない)タエコが訪れる。
忙しい日常から逃避するように、息抜きに島を、“ハマダ”を訪れたタエコを迎えたのは、“常識”にとらわれない天真爛漫なユージ達。

「観光するところなんてありませんよ。“たそがれ”るところはありますけれど」

自分が想像していた旅とは異なる環境に、タエコは戸惑い、時に衝突する。しかし、それさえも包み込む雰囲気にいつしか取り込まれ、やがてタエコもいつしか“たそがれ”る自分に気づいていく…


とかく“常識”という“めがね”をかけていると、本当にそこにある現実が見えない、それどころか目をそらそうとする。

例えば、あなたが抱く南の島のイメージってどうでしょう?

仮にあなたが旅をして、泊まるホテルの対応のあなたの想像は?



もし、登場人物の経歴が劇中で事細かく語られれば、観ている者は固定観念という“色めがね”で、登場人物を見てしまったでしょう。

情報、固定観念、ステレオタイプ…。本来視野を広げるべき、そんな“めがね”がいつしか足かせになっている。それでも、その“めがね”をかける人、そしてかけさせられる人。

しかし、“めがね”はかけ続けると疲れます。
時にそれを外さんがため、人は旅に出る…

“観光”で訪れた島で見る海面と、“旅”で訪れた島で見る海面はおそらく違います。

“旅”に出て…そんな海面をみながら“たそがれる”…


流行のスピリチュアルで有名な江原啓之じゃありませんが、海や山には癒しの力があるそうです。
その昔、日本人は山や海そのものを信仰の対象にしていましたから、眼鏡のなかった昔の人々は時に“たそがれ”て、海や山に癒されていたのでしょう。きっと“めがね”を外せば、現代を生きる我々にも同じヒーリング効果を得られるはずです。

…と、そんなことを気づかされたのがラストのこのシーン。

島から帰京するタエコ。空港まで送るハルナの車窓から島を取り巻く海面を眺めます。そのとき一瞬の風がタエコが変えていためがねをさらいます。
その直後に再びうつるどこまでも青く深い海…

たまにはこんな作品もいいですね。 :D

前回では毒吐きまくったんで、今回はお口直しの一本でした。






スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: miyatti より 12月 07, 2007, 12:22:25 午後
>最近邦画大作で肩透かし喰らいまくったんで

チョイスが甘いw
自分なんかチョイスしすぎて、最近映画観るの激減よww


スレッド名: Re:映画雑記
投稿者: al-fasa より 12月 08, 2007, 12:22:17 午前
>チョイスが甘いw

それはわかってるんだな :-\

最近じゃ、予告編or監督、配役、脚本担当の人名からある程度の想像はつくんだな。

最近のNGワードは○川春樹とか×原慎太郎が製作総指揮なんてものは大体 ;D

主演△村拓哉、※町隆史とか、女優ならコメディでない作品の●間由紀江とか、▽戸彩とか■谷川京子とかも… :(

最近流行のパターン、テレビドラマのスピンオフの作品群も劇場で観るくらいなら、DVD出るの待つか1年待ってテレビ放映での観賞が無難。

ただ、地雷とわかっていて踏んでしまうこの気持ちは…汲んでくれ!!

わかっちゃいるけどやめられない☆



スレッド名: 『グッド・シェパード』と『ボーン~』
投稿者: al-fasa より 12月 14, 2007, 09:19:11 午後
流行語大賞…
「そんなの関係ねぇ!」
受賞逃した…。やっぱ、知名度の差ですかネェ

個人的には「インテリジェンス」

今年の流行語です。
昨年末に幻冬舎から出版された新書『インテリジェンス 武器なき戦争』を読んでから、自分の中ではブームが続いています。
元NHK特派員で外交ジャ-ナリスト手嶋龍一氏と、“外務省のラスプーチン”こと元外務省の佐藤優氏の対談本ですが、各国情報機関員、いわゆる“スパイ”の虚虚実実の駆け引きがリアルに語られていて、下手なスパイ映画見るよりリアリティがあって面白いです。
多分この本は新書としてはヒットしたはずで、昨年末から今年1年、書店でも「インテリジェンス」本が流行っていたような気がしますし、著者である手嶋氏や佐藤氏もマスコミへの露出が多くなってきたんで、今年の流行語にリアルで選ばれるのかなぁと思っていましたが…

ちなみに、対談では日本のインテリジェンス(諜報)力は先進国の中でもかなりのもので、特に防諜にかけては諜報先進国英国に迫るものがあるそうです。
戦前の日本、特に第二次大戦中の日本軍では、こうした諜報部門は不当に軽視されたためにあまり注目されていませんが、単身渡米しアメリカの産業統計情報の分析から、アメリカの国力を精密に割り出し日米開戦回避を上奏(新庄レポート)した陸軍主計大佐新庄健吉、戦時中はアメリカの短波放送の株式市況、経済ニュース等の情報を分析し、米軍の侵攻先を正確に予測した“大本営のマッカーサー”こと大本営情報参謀の堀栄三など、戦後アメリカが驚愕するほどの質の高い諜報力をもつ逸材が散見された歴史からも、案外日本人はスパイに向いているのかもしれません。
最も、こうした質の高い諜報力を吸い上げて、国家戦略にフィードバックしていく機関、権限を持った組織が欠如しているのは、昔も今も変わらないようですが…
…と前置きはこれぐらいにしておいて…
今回はマット・デイモン主演の2作品
『グッド・シェパード』と『ボーン・アルティメイタム』

どちらもCIAということで…前者ではCIA草創期の分析官を、後者はシリーズですっかり有名になりましたが、CIAおかかえの暗殺者。
異なるタイプの諜報員を、主演マット・デイモンがしっかりと演じ分けていて、どちらも非常に骨太な作品。
ちなみに前者は脚本をロバート・デ・ニーロが手がけていて、主演は当初レオナルド・デカプリオにオファーしていたものをキャンセルされ、急きょマット・デイモンに変更になった作品です。
結果的に正解だったんじゃないでしょうか?

デカプリオがあかん…というわけじゃありませんが、知名度より演技力で選ぶなら断然マット・デイモンです
残念ながら作品としてはバランスがあまりよくなく、盛り上がりに欠けた作品ですが、極普通のその辺にいそうな人物が、実はCIAのエージェントという役柄を演じるマット・デイモンの表情が実に多彩。
エージェントと家庭での一父親としての一面。国家と一家庭の相反する存在の両立に苦悩する姿を好演しています。
特に敵国のスパイを尋問するシーンで、拷問される被疑者を無表情に見つめるシーン、ラストで国家のために自らの息子の新妻に手を下す決断を下した後に見せる苦悶の表情が印象的。
現実の諜報員というのは、ジェームス・ボンドとかイーサン・ハントのような凄腕一匹狼のようなエージェントではなく、極普通の人が実は…という設定がリアリティありました。
また、作中で『インテリジェンス武器なき戦争』で語られる諜報界の駆け引きが展開されシーンも印象的。
正式な外交ルートだけでなく、こうした諜報員同士の直接的なコンタクトで、国家の命運を左右する決断が下されるというシーン。

『13デイズ』(2000年米)でもラスト、外交ルートで強硬姿勢を見せるフルシチョフがかつての同郷の人物に密書を託し、その密書の分析からフルシチョフの本音を察知し、米ソ開戦を回避する決断を大統領が下す様が描かれていますから、マスメディアに露出する表ルートとは別な裏ルートによる国と国の交渉や駆け引きというものは、現実に行われているんでしょうね。

“外務省のラスプーチン”こと佐藤優氏曰く、スパイには2種類のタイプがいて、“一匹狼”型と“蜘蛛”型がいるそうです。前者はしばしば映画化され、みんなのあこがれるスパイ像ですが、後者はまさに『グッド・シェパード』のマット・デイモンが演じるエージェントが典型。こうしたスパイ像を主演として撮られた映画はそうないでしょうから、大変印象に残った1本です。

『ボーン・アルティメイタム』は、CIAに極秘養成され、記憶を喪ったエージェント…という設定
一歩間違えばB級テイストに陥りがちな脚本ですが、アクションシーンがすばらしい。
安易なデジタル加工のありえないシーンてんこ盛りで、すっかりコメディ化したダイ・ハードのジョン・マクレーン刑事より手に汗握る格闘シーンは必見。
『グッド・シェパード』でみせた無表情な表情は、本作でも健在。この表情が役柄にグッと凄みを与えます。
アル的にはこの作品が今年1番です


…あ…今回オチがないや… ;D

でもそんなの関係ねぇ!

…便利だなこの流行語…