二年ぶりにここに。炎熱下の撮影はしんどく、１時間で撤収（来たのは上りばかり）。

5/3 は「葦」窄軌廃線のため阜新に行ってきました。
凌海～阜新は2往復のバスしかないですが（下道を3時間かけていくのは面白い）、錦州からは虎躍高速バスが約2時間で結んでいるので意外に訪問しやすい場所です。

五龍踏切で1時間ほどいれば蒸機はやってきます。
本当はズリ捨てに行くべきでしたが、当日はあまりにも暑い上に五龍砿付近は塵埃まみれになるほど土煙がひどく、なおかつ景気の悪さがひしひしと感じられる土地なので、あまり気合入れてまわってはおりませんので悪しからず。

国家砿山記念館には電機・蒸機が保管されており、婚紗撮影の現場を見ました。

「2010年全国鉄路統計摘要」より蒸機関係の項目を抜き出して見ました。

(1) 国鉄線 蒸機 51両（呼和浩特局51両）上海局・南昌局からは除籍
(2) 合資鉄路 蒸機 9両（集通鉄路 9両）
(3) 地方鉄路 蒸機 8両（河北省 8両）湖北省・四川省からは除籍

今回の除籍は「現車なし」のものを外した可能性が高そうです。
ただし、稼動状態にあるのは殆ど無いのでしょう。

今回は上海書城でこのようなものを調達してきました。

(1)「鉄路集装箱運輸」中国鉄道出版社(2011)
(2)「2010年全国鉄路統計概要」中国鉄道出版社(2012)
(3)「中国博物館探索游-中国鉄道博物館」電子工業出版社(2012)
(4)「中華人民共和国刑法」法律出版社(2011)
(5)「中華人民共和国保守国家機密法」法律出版社(2010)

中国鉄道博物館の解説書が意外なところから出ていました。
それにしても中国の書店、書籍の置き方がわかりづらくて往生。

統計本は結構面白いですよ。
個人的には貨車の増備動向に着目しています（ただし企業自備車が記載されてないのが残念）。

さすがにYZ25Bクラスだと思いますが。

たぶん温州～蘭渓間の非空調快速に使用されていると見た。

※ YZ22の出物を探すのが難しいかも。

2009年の鉄道統計を見ていたら、地方鉄路の項目で

「金温鉄路 客車10両（中古） 総額 120万元180万元」

1両12万元＝150万円200万円前後？ 空調か非空調か知らないが、集通鉄路なみの芸当で。


【追記】

朔黄鉄路公司の砿石車 20両 1,100万元（@55万元）より安いよ！ (・∀・)

守車は北京にも保管されてますが、2軸貨車はありません。
「スコ」とか満鉄時代の水タンク車が保管されているとか？
戦前の鉱石車は海南島に保管されているようですが。
罐車は北京でせいぜいG6のみで、棚車は北京でもないですね。

貨車が何気にとんでもないものが保管されているような気がする。
北京でもせいぜいC50, N1C, U60クラスですから。

沿海部は人件費が上がりすぎたのと、内陸部の経済成長で出稼ぎに行くメリットがなくなったことが大きいと考えます。すでに台湾系PCメーカーは重慶、成都などの内陸部へ進出しております。それが背景なのでしょう。重慶にはモノレールもありますし、成都も地下鉄が開通したし、かつてとはイメージが異なりますね。

2枚目の車両は北京市向けと同一仕様の車両ですね（東急車輌・長春車両廠製）
ただし車内はロングシートだったはずで、車内の写真は別の車両のものだと考えます。
天津向けは3両×3編成の9両が導入されたと聞いています。完成品扱いではなく（当時ノックダウン方式は完成品両数にカウントしていない）貿易統計にはまとまった形で出てきません。

最近は更新がご無沙汰になっていましたが、今回の北京・平庄・元宝山の画像を追加するとともに、中国鉄道博物館に保管されている貨車の目録を作成いたしました。誰も手がけていなかったようなので、自分がやってみました。C5D型敞車と、U60型立式水泥車は国内でもなかなか見られない車両となっておりますので、北京訪問の際は是非ご覧下さい（U60型は上海近辺でまだ見られるのだろうか不明）。

北京鉄路博物館の中庭に放置されている謎の窄軌蒸機。
前に英国人（葦の御仁：John Raby氏ではなくSY-Contry のDave Fielding氏）に出処を聞かれたが答えられず。
特定できるプレートの類もないですが、どうも雰囲気は日本風というところ。
自分も時間を縫って調べては見ますが、取り急ぎご参考までに。

「2009年全国鉄路統計摘要」より気になる項目を抜き出して見ました。

(1) 国鉄線 蒸機 83両（呼和浩特局51両、上海局20両、南昌局12両）
(2) 合資鉄路 蒸機 9両（集通鉄路 9両）
(3) 地方鉄路 蒸機15両（河北省 8両、湖北省 5両、四川省 2両）

これを見るかぎり間違いないのは「済局莱段」配置の蒸機は2009年に消滅したということ。
国鉄線で83両も残存しているのが謎ですが。いわゆる「現車なし」かな？
集通鉄路の9両は言うまでもなく、地方鉄路は 湖北省が荊州市地方鉄路（除籍漏れ）、隆昌市地方鉄路（除籍漏れ）だとして、湖北省はどこなのでしょう？（除籍漏れの可能性は高そうですが）

追加です。

平庄ではSY1017,1052,1083,1441（装煤廠）SY1487（西露天）の5両が運用。
紅廟ではSY1418,1565が、元宝山はJS8242が運用。
元宝山は4月を目処に蒸機は完全陥落の模様ですが、それ以外は現状のまま推移しそうです。