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投稿者 スレッド: 映画雑記  (参照数 1312 回)
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流行の酒は嫌いですか?


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« 返信 #45 投稿日: 11月 07, 2007, 09:24:49 午後 »

アメリカの大学で
遺伝子組み換えにより、通常の3倍はおろか通常の30倍の脅威の運動量を誇る「スーパーマウス」が誕生したそうです

なんでも、遺伝子組み換えで筋肉を疲労させる乳酸の発生を抑えることにより、疲労を知らないマウスなのだとのこと。
ローラーの上を走らせる実験を行ったところ、通常のマウスが200mほどでダウンしたのに対し、スーパーマウスはなんと6時間、距離にして5から6キロ走り続けたという…

実験を行ったリチャード・ハンソン教授曰く
「この技術は人間には応用すべきではない」

じゃあなんでこんな研究したんですか!?


まったく科学者ってのはロクなことしませんね。

映画における地球崩壊の危機は決まって科学者の暴走ですから。きっと今頃、ペンタゴンあたりから実験結果の詳細なデータを請求されてるか、ひょっとしたら機密実験として機密予算が組まれてるかもしれません。

「遺伝子組み換えの機密実験のため、軍上層部は服役中の元軍人を被験者として使用を極秘決定。しかし筋力が強化された被験者は拘束から脱し、研究所員を複数殺害の上脱走する。事件隠蔽のため、急きょ独りの海兵隊員が選抜され被験者となる。この海兵隊員は、逃亡した囚人とは元同僚であった。軍上層部はこの海兵隊員に逃亡した凶悪犯の捕獲という指令が下す!!
逃亡する囚人と海兵隊員の息を呑む死闘!!自らのパワーと国家の陰謀に対する海兵隊員の苦悩と葛藤…
死闘の末、彼らが選択した結末とは!?」

ほら、脚本できた。
主演の海兵隊員はジャン・クロード・ヴァン・ダム。逃亡する囚人はウェズリー・スナイプス。ジャン・クロード・ヴァン・ダムの恋人役でエリザベス・ハーレー
主な配役はこんなとこでどうでしょう? ニヤリ誰かこの企画買いませんか? ウィンク

今回は『バイオハザードⅢ』

ゾンビ映画といえばジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に始まる一連ゾンビ作品が有名ですが、中でも『ゾンビ(Done of the dead)』(1978年)は150万ドルという低予算ながら、大ヒットを飛ばしたゾンビ映画の金字塔です。
ちなみに『バイオハザード』も低予算ながら、大ヒットを飛ばしⅡ、Ⅲと続編が撮られたわけですが、アル的にはやっぱりⅠが一番好きです。

『バイオハザード』は、ゾンビ映画なのに予告編でも、宣伝ポスターにもゾンビを出さない「ゾンビ隠し」という配給会社の思惑が当たった…という話もありますが、事実この作品、中盤までゾンビが出てきません。メインコンピュータをダウンさせた直後研究所内のシーンで、壁に映る人影のシーンなどは傑作な演出!(この直後にゾンビ大量大放出!)
この作品観て、ゾンビってなんで怖いのかなぁと考えますと、なによりあののっそりした動きが嫌悪感をそそるんですね。非常に粘着質といいますか…、撃たれても、倒されても起き上がってくる、あのハングリー精神!また、死んでから時間がたっているのではなくて、死にたてってのもリアルです(ちなみに死んでから時間がたったゾンビは血が乾いていて肌の色も茶褐色です。Ⅲや『ランド・オブ・ザ・デッド』“ジョージ・A・ロメロ監督2006年”で登場するゾンビは死んでから時間がたっている設定なので、これに該当します。このあたりは、製作者の“こだわり”らしい)
閉鎖された研究所っていう設定もいい。

…で今回の作品ですが、

ゾンビ映画の集大成

と言っても過言ではないでしょう。

いきなり大きく出ましたが理由としてはこんなところ

1、ジョージ・A・ロメロ作品のB級テイストを踏襲している
2、ジョージ・A・ロメロ作品のパロディ「バタリアン」のコメディ的要素を取り入れている
3、ジョージ・A・ロメロ作品のリメイクで意欲的なゾンビ像に挑戦した「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)のゾンビ像を取り入れている
4、ジョージ・A・ロメロ作品「ランド・オブ・ザ・デッド」で監督自らが新境地を開いたゾンビ像を取り入れている
5、ジョージ・A・ロメロ作品「ランド・オブ・ザ・デッド」で構築された世界観をそのまま踏襲している

…とまぁジョージ・A・ロメロ監督は偉大だったということで… ニヤリ
観賞される方、またはされた方関連作品として『ゾンビ』『ドーン・オブ・ザ・デッド』『バタリアン(シリーズ)』『ランド・オブ・ザ・デッド』『プラネットテラー』(ロドリゲス監督)をあわせての観賞をお勧めします。
特に『プラネットテラー』そっくりなシーンが冒頭に登場して、同作のパロディー?なんて錯覚を覚えるシーンもあったり ニヤリ

ちなみにホラーが苦手という方。
怖くありませんそんなに。ネタばれになるのでこれ以上は申しませんが最後にこれだけは

やっぱ、ゾンビはのっそりと暗がりに登場させねーとなぁ… 泣き

余談ですが、主演のミラ・ジョボビッチ。このほど第一子をめでたく出産したとか。
おめでとうございます! ほほえみ
旦那は『バイオハザード』の監督ポール・W・S・アンダーソンです。ちょっとトリビアですね。

トリビアついでにミラ・ジョボビッチ、名前の正式な発音はジョボビッチではなくボビッチだそうです。すっかりジョボビッチでとおってしまいましたんで、日本語表記はジョボビッチですが、本人の発音よく聞くとヨボビッチです。

トリビアおまけ
ミラ・ジョボビッチは『バイオハザード』で冒頭乳首映るシーンにショックを受け、豊胸手術を受けるつもりが監督=旦那に反対され胸は現状維持です ニヤリ


 
« 最終編集: 11月 09, 2007, 06:49:40 午後 by al-fasa » IP記録
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« 返信 #46 投稿日: 11月 08, 2007, 09:11:46 午前 »

やべぇ、観たくなっちまったじゃないかw>『バイオハザードⅢ』

やっぱり、ロメロ監督、偉大だよなぁ。うんうん
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« 返信 #47 投稿日: 11月 09, 2007, 06:48:01 午後 »

>やべぇ、観たくなっちまったじゃないかw>『バイオハザードⅢ』

やっぱり、ロメロ監督、偉大だよなぁ。うんうん

今週末にどうぞ ニヤリ
観客動員ランキング、大作『ALLWAIS続三丁目の夕日』を抑えての第1位 ショック
久々に東映系の映画館が混んでました。

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« 返信 #48 投稿日: 11月 12, 2007, 11:39:08 午後 »

http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007111202680.html

ジブリ作品のフィギュアを製作していた会社が脱税です。

宮崎氏に謝罪しなさい!
トトロに謝罪しなさい!!
何より、子供の夢を壊したこと、全国の子供に対し謝罪しなさい!!!


最低…

先週公開の『ALLWAIS 続三丁目の夕日』

えぇ感動作です。

戦争を体験した世代、高度成長期を支えた団塊世代、そしてその子…
世代を超えて誰もが楽しめる、真のエンターティメント
だと思います。

でも、前作のヒットにあやかった便乗商法が多すぎ…
TVのCMはともかくとして、本編前のCMぐらいは自粛できなかったんですか?

食品会社の「家」とかコンビニ会社の「7・11」とか

感動は自ら体験から感じるもので、押し売りされるものに非ず! 怒り

http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0011942/index.html

『ロッキー・ザ・ファイナル』の次は『ランボー 最後の戦場』ですか…

これスティーブン・セガールなら面白いんだけど…

もういいよ…

http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0011956/index.html

この姉妹も…
もういいよ… ニヤリ


« 最終編集: 11月 12, 2007, 11:41:33 午後 by al-fasa » IP記録
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« 返信 #49 投稿日: 11月 14, 2007, 10:18:07 午後 »

トニー「お久。元気してた?」
チャベス「ぼちぼちやな。…なんや、双眼鏡なんか持って?」
トニー「いやねー、『ディスタービア』観てね、どうも隣人が気になるようになったんや」
チャベス「覗くんかぃ」
トニー「隣人殺人鬼やったら困るやろ?」
チャベス「そら映画の話やんか」

トニー「まぁ聞いてや。こないだボクの住んでるアパートの隣の部屋に新しい住人が引っ越してきたんや」

トニー「…せやけど、その住人のベランダのエアコンの室外機の設置が悪ぅてうるさいんで、うちのベランダ越しに覗いてみたんや」
チャベス「それで?」
トニー「フィリピン人の若妻が居間で着替えしとった」
チャベス「そらまた開放的やなー」
トニー「そやろ?せやから今度は本格的に覗いたろ思てな」
チャベス「やめぇや。そら犯罪や」
トニー「せやけど、『ディスタービア』の主人公の心境がわからへんか?なんつーかその、チェリーや」
チャベス「わからんな?甘酸っぱい恋心ってか?」

トニー「顔から火が出るような歯の浮いた言葉、よう言えまんな」
チャベス「やかまし」

トニー「いやね、チェリーやから櫻やん」
チャベス「だから何やねん」
「二階(二貝)の女が気(木)にかかる」
チャベス「古風やなー。似合わんからやめとき」

チャベス「しかしアメリカ人はこの手のホラー好きやなぁ」
トニー「『スクリーム』とか『ラストサマー』とかわりと有名やね」
チャベス「そうそう、『エイリアンVSプレデター』もこの手のジャンルやね。あと『ファイナルディステネーション』とか」


トニー「いやねー、『ディスタービア』観とって思ったンやけどね、あるお約束を見出したんや」
チャベス「へぇ」
トニー「主人公は中産階級のティーンエイジャー」
チャベス「そうやな」
トニー「数年前に片親をなくしている」
チャベス「もしくは親が長期出張とかで家に誰もおらんとかな」
トニー「友人に白人で金髪のおねーさんがいる」
チャベス「無駄にこのおねーさん水着のシーンとか、着替え中のシーンとかあるとなおえぇな」
トニー「警官がヘタレ」
チャベス「大体犯人に殺されるなー」
トニー「仲間うちで最初に殺されるのはイケメン系のちょいワル不良の白人男」
チャベス「犯人は俺が捕まえるって息巻くような奴は最初に狙われるな」
トニー「黒人もしくはアジア系の道化役は生き残る」
チャベス「あるいみ逆差別やね」
トニー「犯人の凶器は刃物」
チャベス「そら、銃じゃ安易すぎるからな」
トニー「犯人はラスト15分で犯行手順や真相を全て明らかにする」
チャベス「もしくはすぐに襲い掛からず、主人公が真相を探る猶予を与えるわな」
トニー「最後、犯人との死闘は地下室」
チャベス「そこで、死体の山を発見して、無駄に騒ぐんやな…」
トニー「志村ー!後ろー!!
チャベス「ドリフかよ!」
チャベス「まぁたいてい、暗がりで後ろに犯人がいるけど、主人公は気づかんわな」
トニー「犯人に追い詰められて自暴自棄になった主人公が手近な武器を探すと、そこにたいてい刃物がある」
チャベス「それで偶然犯人を刺すンやな」
トニー「大量に人が死んでるのに、ラストは必ず何も無かったような笑顔でキスシーン」
チャベス「これが重要」
トニー「でも最後の最後で、実は犯人がまだ生きていると臭わせて終る」
チャベス「まぁそれがオチやね」

チャベス「せやけど今回の『ディスタービア』オチが無かったなぁ」
トニー「うちらの会話と一緒やね」
チャベス「やかまし!」

トニー「実はボク映画のコピーライターになろうと思てんねん」
チャベス「いきなりやな」
トニー「それで、手始めに『ディスタービア』のコピー考えたんやけど、聞いてくれる?」
チャベス「どんなん?」
トニー「見える者こそ…」
チャベス「ゲド戦記かよ!」
トニー「ほなこれは…」

トニー「全米が覗いた…」
チャベス「まんまやんか!もぉええわ!」

« 最終編集: 11月 15, 2007, 12:19:30 午前 by al-fasa » IP記録
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« 返信 #50 投稿日: 11月 18, 2007, 08:18:42 午後 »

めっきり寒さが厳しくなってきました。
空気が乾燥してくる季節、この時期困るのが鼻炎、鼻づまり。
乾燥で鼻の粘膜が荒れるんです。ちょっとの埃でそれはもう… 泣き

映画鑑賞中も容赦してくれませんから、上映中はかなり気を使います。まさか、大きな音で鼻かむわけにいかないですし…
秋なんで、季節柄お涙頂戴の感動作が多い上、そんな作品なら周りの観客がグスグス言ってる中、遠慮なくこちらも鼻をすすって周りと同化できますが、先日これをうっかり予告編でやってしまいまして…その予告編
『リトルDJ』
“感涙必至!20万部突破!”のキャッチで原作が本屋でも販売されてますから、これもお涙頂戴の感動作。
予告編も活字にこそ現れぬものの、涙を誘う感動作…という製作者の思惑がひしひしと伝わって来るんですが、このタイミングでうっかり鼻をすすってしまったのがまずかった… 泣き

隣に座ってたおじさんがこっちを見てましたから、きっと「なんて涙もろい奴なんだ」と思われたんでしょうね

『やじきた道中 てれすこ』
原作が十返舎 一九の『東海道中膝栗毛』…
さすがにこれは泣けるほどの感動作ではないんですが、昔懐かしの人情時代劇。腹から笑ってちょっぴり感動する…そんな作品です。
でも今回は作品についてよりも、作中に登場する『たぬき汁』について

作中で腹が減ったやじさん一向は、子供たちが捕らえた狸で『狸汁』を作ろうとしますが、ここで描写される『狸汁』がじつに美味そうで…
劇中で作り方を語るやじさん(中村勘三朗)の台詞に、きたさん(柄本明)、お喜乃(小泉今日子)がおもわずつばを飲み込むシーン…
観ているこっちも思わずつばを飲み込みました

そこで…

実際に作ってみた…(by中江 真司)

さすがに狸を捕まえて来るわけには行かないので(自宅の周りにたくさん生息していますが)今回は豚肉で代用しました。

『東海道中膝栗毛たぬき汁風豚汁“てれすこ”』

材料(3~4人前)
豚ばら肉スライス100g
里芋5個
長ネギ1本
にんにく3~4片
シメジ(お好みで)適量
味噌適量
酒適量

下ごしらえ
豚肉は食べやすい大きさに切り、塩と酒で下味を付ける。
里芋は皮を剥き一口大に切っておく
長ネギはぶつ切り青い部分も使用

①鍋(スキヤキ用鉄鍋推奨。かまどの架けるような鉄鍋があればなおよし…そのほうが雰囲気でます笑)に油をひき半分もしくは1/4に切ったにんにくをいためる。油に香りがついたら豚ばら肉を炒める。

②豚肉の色が変わったら里芋、シメジとねぎを入れてさらに炒める。

③シメジがしんなりしてきたら味噌を加え、具材全体を味噌と和えるように炒める。(少量の水を加えると味噌がなじみやすい)

④味噌が具材になじんだら水(1L)を加える。

⑤酒を加えて煮込む。

⑥灰汁を取り、里芋に箸が通る様になったら出来上がり。


②でねぎが少し焦げるくらいまで炒めると香ばしい
⑤の後、沸き立ったら1度味を見て、薄ければ味噌、濃ければ水を加えて調整してください。
お好みで七味を加えると味が引き立ちます。
具材はこのほかにお好みで牛蒡、サツマイモ、にんじん、大根等がお勧め。

豚の油の甘味が味噌とあわさってじゅわ
味のしみこんだ里芋がほろり
きのこの旨味とねぎの香りが引き立つ汁がじんわりと味わえます

ほーら、口の奥につばがたまってきませんか?季節柄熱燗でどうぞ ニヤリ

余談ですが、この映画のレビュー書く前に評価はどんなモンなんだろうと、某サイトの評価欄を覗いたんですが…その中のレビューが気になって…

“…出演者も渋めなので、あんまり若い人には向かいないと思います。40代以上向けではないかと 。”


アル的にはかなり面白かった映画で、お勧めな作品だと思うんですが
そー言われてみれば確かに観客の年齢層高かったような… 泣き(永遠の25歳)
« 最終編集: 11月 18, 2007, 09:28:07 午後 by al-fasa » IP記録
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« 返信 #51 投稿日: 11月 18, 2007, 09:59:51 午後 »

ドドドドドドドドド…

アルさん妙にがっついていますけど、トン汁好きなんですね

ええ…すごく好きです……
ヌゥ~


タヌキ汁… ニタァ~

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
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http://travel.railway.org.cn/minnna/index2.html
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« 返信 #52 投稿日: 11月 27, 2007, 11:04:27 午後 »

DVDスレと、ちょっとだけかぶりますが…
○の工作員ネタで… ニヤリ
高嶋哲夫著の小説が原作の山岳サスペンスです

近未来の仮想サスペンス物っていうと、最近某国の工作員は引っ張り凧な人気ぶりですが、さしづめ洋画になりますとこれが○スラム原理主義テロリストになるんでしょうね。

拉致、核開発、薬物製造密輸、偽札製造…と国を挙げて裏産業で外貨稼ぎまくってますから、ネタは尽きることありませんわな。
それにわが国の現職の法務大臣の友人の友人がア○カイダだそうですから、現職の総理の友人の友人が工作員である可能性もあるわけで …;D
フィクションですが、妙にリアリティある作品でした。
原作は…原作の話ですよ

では映画はどーなんじゃい?…というと公開したばかりの作品ですが…

後悔したばかりの作品になりました(笑)

公開直後の作品なんで、フォローしておきますけど
原作読んだことのない方は、観賞しても良いと思います スマイリー

原作を読んで面白かった方には、観賞お勧めしません 未決

従いまして、これから観賞を予定されている方はここから先の閲覧はご遠慮ください
今回は思いっきりネタばらします。そして晒します  ニヤリ






映画版『ミッドナイトイーグル』ここがまずい①
冬山登山の危険にたいするリアリティが無い

…原作の見所は、過酷な冬山を命を懸けて登っていくその過程の描写が生々しい点。登山の装備も細部にわたって描写され、特に暖を取るための燃料や、食料が欠乏していく状況がビジュアル的に描かれていて、非常に映像的な作品。
そして、雪崩や敵の襲撃で装備を次々に喪失する中で、いろいろな意味での命をかけて登っていく男たちの姿…これがこの作品の最大の魅力です。

ところが、映画版では冬山の過酷な環境がちっとも伝わってこない。文章よりも、表現がはるかにたやすいのに。
小説では何度も描写される暖を取るシーン。敵襲でテントを序盤で喪失し、雪洞を掘ってビバークしコンロ(燃料も残りわずか)で雪から湯を沸かしコーヒーで暖を取る…この説得力あるシーンが、映画版ではあっさりカット。

あろうことか玉木宏扮する落合信一郎は、序盤で装備を喪い無装備で登頂に成功してしまいます。
大沢たかお扮する西崎優二曰く
「あんたは(負傷した自衛隊員)は冬の北アルプスの怖さをわかっちゃいない。俺たちにまかせてくれ。ここは俺たちの庭みたいなもんだ」

…この根拠の無い自信は何処から生じてくるのでしょう?

途中、工作員の襲撃で死亡した自衛隊員を発見しますが、死亡した隊員、装備がほぼ無傷で残っているにもかかわらず、武器だけ携行し装備はそのまま放棄してしまいます。そばには、自衛隊の誇る最精鋭レンジャー部隊の隊長もいるにもかかわらず ニヤリ

…無謀すぎます


小説版では後半の冒頭、すなわち物語の2/3を消化した段階ででようやく墜落現場に到達するのが、映画版では中盤であっさり到達。
しかも零下20度猛吹雪の中、素手で食事を取ります。(あいかわらず火もおこさない。そもそもこの作品でコンロが登場するのは冒頭のシーンだけ)

…どうやって暖を取っているのでしょう?

ちなみに、冬山の登山の過酷さ厳しさについてはこちらの作品、『バーティカル・リミット』(2000年米)をどうぞ。脚本はダメダメですが、特撮は凄い。すくなくとも、零下20度の世界なのに吐く息がちっとも白くない『ミッドナイト~』よりはリアリティある映像が撮れてます ニヤリ

映画版『ミッドナイトイーグル』ここがまずい②

日本滅亡へのカウントダウンの中、全く緊張感の無い後半

日本滅亡のカウントダウンのなか、内閣危機管理室の危機感が全く伝わってこない。もっと、怒号が飛び交ってもいいはずなのに、藤竜也扮する渡良瀬総理大臣は飄々としたまま。前半で「そんなことあってたまるか!!」感情爆発させたキャラはどこへやら…。最初から非常事態にも自然体で臨むキャラを形成したいなら、こぶしで机を叩くような演出は不要。キャラが一貫としていなく中途半端。
居並ぶ自衛隊の幕僚連は、かかる非常事態がまるで人事みたいで、総理に聞かれるまで誰も意見を具申しない。聞かれたことだけ答えるイエスマン。また、他の管理室の面々も憔悴感全くなし、最期まで顔色がよい血色児童。

…余裕ありますね
誰もが席に座ったままってのがいけません。総理の周りにを幕僚連が取り囲み、決断を迫る…というような演出があれば、もっと緊迫感が出たでしょうに…



救援のため現地に向かう部隊の指揮官大森南朋扮する斉藤陸佐。「引き返せ!」という負傷した佐伯陸佐の無線に
「お前たちを見捨てて引き返せるか!任せろ、俺を誰だと思っている!」の台詞の直後、工作員からロケット弾で攻撃されると「止むを得ん撤退だ!!」と引きつった顔で撤退命令を絶叫します。

…このシーンもう少し上手く編集できなかったんですかね?撮り様によっちゃ凄くいいシーンなのに…

大体負傷した佐伯陸佐(吉田栄作…余談ですが、最近井上順とキャラがかぶりませんか? ニヤリ)、あの出血にもかかわらず体力を消耗するどころか、後半に行くに従ってみるみる元気になり、押し寄せる工作員を殆ど独りで殲滅します。

…さすが自衛隊の最精鋭です。

最も敵の工作員がヘタレ。
奇襲とはいえ、自衛隊の最精鋭を殲滅できるほどの実力を持っていながら、墜落現場で待ち伏せする工作員は、迷彩服着ているにもかかわらず、わざわざ立ち上がって姿を現して攻撃してきます。

…B級のアクション作品でよくある展開ですね ニヤリ

「我々は多数の工作員に包囲されました」無線を通じて報告する佐伯陸佐。
包囲しているはずの工作員は(包囲すればいいのに)わざわざ正面から攻撃してきます。

武器も、弾薬も限られているはずの環境の中、戦闘にかけては度素人の西崎、落合に機銃を持たせ佐伯の発した命令が
「撃って撃って撃ちまくれ!!」
小説版と異なり、武器弾薬に困窮することは無かったようです。


映画版『ミッドナイトイーグル』ここがまずい③

ちゃっちいセット
米軍の誇る最新鋭の爆撃機のセットがちゃちい…。もっともアメリカの最高機密であるステルス爆撃機を忠実に再現すること自体無理がありますが…
だが、それでも墜落の衝撃にも耐えた窓ガラス(普通に防弾ガラスだと思いますが)、軽機銃で貫通しまくり。
あわれ、落合信一郎は死角の窓に忍び寄った工作員の凶弾に倒されます。


ちなみにこの作品アメリカでも同時公開されていますが、目の肥えたアメリカ人きっと馬鹿受けでしょうね。
昨年公開の海猿2でも、ラスト伊藤英明が絶体絶命の危機の中携帯電話で加藤あいにプロポーズするシーン観て、アメリカ人大爆笑したらしいですけど、この作品もそれに匹敵するぐらい笑えるシーンが中盤から後半にかけて展開されます。
実際、周りで鼻をすする音が響き渡る中、笑い転げてましたが…それがなにか? ニヤリ
いやほんと、感動して泣いた方には申し訳ないんですが本年度みた作品のなかで群を抜く酷さでした

レビューサイト除くと以外に評価高いんだよなぁ?公式サイトも絶賛の嵐。観客動員ランキングで、第1週で5位の結果から見ても、恣意的に情報操作されてのはまちがいないでしょうね。多分来週は8位にダウンするんじゃないんかな?
« 最終編集: 11月 30, 2007, 10:18:51 午後 by al-fasa » IP記録
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« 返信 #53 投稿日: 12月 06, 2007, 10:14:03 午後 »

突然ですがニュース観てますか?

1日の流れとしちゃ大体7時のNHKに始まり、9時のNHK→10時ニュースステーション→ニュース23→NHKへと戻るのが最近の流れです。

ちなみにPM11:30からのNHKの「ニュース&スポーツ」は、その日の主なニュースとスポーツを20分のダイジェストでまとめた番組で、その日の出来事のまとめとして観るのに最適でお勧めです。その後のニュース解説も、一つの事象をかなり深く掘り下げて詳説しますんで、興味がある内容であれば観ています。

大体午前0時にはすっかり出来上がってそのまま寝ることが多いんですが、先日たまたま日付をまたがって観る機会がありました。
0時にこのニュース解説が終って、再び通常ニュースに戻るんですが,時々このニュース番組の最後でその日(前日)国会で成立した法律について解説するんですね。

初めて知りました。 目が回る
実際ニュース番組はしごしてても、政治のニュースって注目されている重要法案の審議についてだとか、総理の会見、野党の反応等はやっていても、実際に成立した法律についての報道って殆ど見ません…というか印象が薄い。勿論、国民生活に直結するような法律についての報道はありますが、そうでない法律については殆ど報道されない気がします。
ちなみにその日に成立した法律(参院で可決され衆院に送付された法律案)で気になった法律が「一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案」と「国会議員の秘書の給与等に関する法律の一部を改正する法律案」
8月に人事院が勧告した公務員の賃上げに基づく法改正で、「公務員の一般職の給与を上げる」ってのが前者、また「公務員の一般職の給料を上げるから国会議員の公設秘書の給与も上げる」ってのが後者の法律案。
景気回復で、民間企業の給与平均が公務員のそれより上回っているので、優秀な人材の民間への流出を防ぐために給料を上げるってのが、この法案提出の理由だそうです。

ただ…、人事院が勧告した「民間企業の給与平均が公務員のそれより上回っているための給与改定」の民間企業の給与平均てのは、リストラで大幅に人員を減らす、あるいは下請け企業へのコストダウン強制により空前の高利益を上げている大企業や不良債権の処理を行いこれまた史上最高の利益をたたき出した銀行の行員の給与がその分子に入ってますから、必然的に平均が高くなるのは当然といえば当然でしょう。

それに、大体公務員になりますと民間とは異なり、例えば住宅とか、諸手当等給与以外で相当優遇されていますし、倒産・解雇のリスクもないですから、民間の給与平均と単純に比較できるものではないと思いますが… 未決

そもそも、こんな重要なニュースをNHKが深夜枠の隅っこのほうでさらりと報道するだけでいいのでしょうか?
大体この法案、議員立法でないってのが気に食わない。行政を支える公務員の成り手が民間に流出し、国民が受くべき必要な行政サービス等の低下や、国家、政府の基盤の弱体化を憂えた議員が提出したっていうならまだしも、出したの霞ヶ関のお役人ですからね。 怒り

そんなんで、世の中の動きをよく知るのは、時にはしっかりとした「めがね」も必要です。
新聞の片隅、ニュース報道の一遍にとんでもない真実が潜んでいるって事を、改めて感じさせられました。

「民は知らしむべからず。寄らしむべし」

江戸時代から大して変わっていないんですな…お上のやることは…



…前置きが長くなりましたが、今回は『めがね』

最近邦画大作で肩透かし喰らいまくったんで、今回は小粒ながら秀作を…

前置きでは時には『めがね』をかけることを勧告 ニヤリしましたが、この作品は「めがね」を外すことを表現した作品だと感じました。

舞台は南の海の孤島の片隅のペンションと海岸、登場人物はそのペンションの主人と、ペンションに集まるちょっと風変わりな客達。そこで繰り広げられる人間ドラマ…てな展開。
…本来ですとペンションに集まる客の職業とか、ペンション主人の経歴なんかが劇中で語られるんでしょうが、この作品では一切語られない…劇中主演の小林聡美が問うシーンもありますが、ちょっと不可解なペンションの主人や常連にはぐらかされたり…。

とかく、このペンションが風変わり。
お客がたくさん来ると困るからとまともな看板も出さない主人ユージ。
春、決まった時期に現れて海岸でカキ氷だけを出す謎の常連客サクラさん。
毎朝のようにペンションで朝食を取り、そして遅刻する高校で生物を教えている教師ハルナ

そんな奇妙な人物が屯する島のペンション“ハマダ”に、作家(?正確には語られない)タエコが訪れる。
忙しい日常から逃避するように、息抜きに島を、“ハマダ”を訪れたタエコを迎えたのは、“常識”にとらわれない天真爛漫なユージ達。

「観光するところなんてありませんよ。“たそがれ”るところはありますけれど」

自分が想像していた旅とは異なる環境に、タエコは戸惑い、時に衝突する。しかし、それさえも包み込む雰囲気にいつしか取り込まれ、やがてタエコもいつしか“たそがれ”る自分に気づいていく…


とかく“常識”という“めがね”をかけていると、本当にそこにある現実が見えない、それどころか目をそらそうとする。

例えば、あなたが抱く南の島のイメージってどうでしょう?

仮にあなたが旅をして、泊まるホテルの対応のあなたの想像は?



もし、登場人物の経歴が劇中で事細かく語られれば、観ている者は固定観念という“色めがね”で、登場人物を見てしまったでしょう。

情報、固定観念、ステレオタイプ…。本来視野を広げるべき、そんな“めがね”がいつしか足かせになっている。それでも、その“めがね”をかける人、そしてかけさせられる人。

しかし、“めがね”はかけ続けると疲れます。
時にそれを外さんがため、人は旅に出る…

“観光”で訪れた島で見る海面と、“旅”で訪れた島で見る海面はおそらく違います。

“旅”に出て…そんな海面をみながら“たそがれる”…


流行のスピリチュアルで有名な江原啓之じゃありませんが、海や山には癒しの力があるそうです。
その昔、日本人は山や海そのものを信仰の対象にしていましたから、眼鏡のなかった昔の人々は時に“たそがれ”て、海や山に癒されていたのでしょう。きっと“めがね”を外せば、現代を生きる我々にも同じヒーリング効果を得られるはずです。

…と、そんなことを気づかされたのがラストのこのシーン。

島から帰京するタエコ。空港まで送るハルナの車窓から島を取り巻く海面を眺めます。そのとき一瞬の風がタエコが変えていためがねをさらいます。
その直後に再びうつるどこまでも青く深い海…

たまにはこんな作品もいいですね。 ほほえみ

前回では毒吐きまくったんで、今回はお口直しの一本でした。




« 最終編集: 12月 08, 2007, 12:06:33 午前 by al-fasa » IP記録
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« 返信 #54 投稿日: 12月 07, 2007, 12:22:25 午後 »

>最近邦画大作で肩透かし喰らいまくったんで

チョイスが甘いw
自分なんかチョイスしすぎて、最近映画観るの激減よww
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« 返信 #55 投稿日: 12月 08, 2007, 12:22:17 午前 »

>チョイスが甘いw

それはわかってるんだな 未決

最近じゃ、予告編or監督、配役、脚本担当の人名からある程度の想像はつくんだな。

最近のNGワードは○川春樹とか×原慎太郎が製作総指揮なんてものは大体 ニヤリ

主演△村拓哉、※町隆史とか、女優ならコメディでない作品の●間由紀江とか、▽戸彩とか■谷川京子とかも… 悲しい

最近流行のパターン、テレビドラマのスピンオフの作品群も劇場で観るくらいなら、DVD出るの待つか1年待ってテレビ放映での観賞が無難。

ただ、地雷とわかっていて踏んでしまうこの気持ちは…汲んでくれ!!

わかっちゃいるけどやめられない☆

« 最終編集: 12月 08, 2007, 11:03:38 午前 by al-fasa » IP記録
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« 返信 #56 投稿日: 12月 14, 2007, 09:19:11 午後 »

流行語大賞…
「そんなの関係ねぇ!」
受賞逃した…。やっぱ、知名度の差ですかネェ

個人的には「インテリジェンス」

今年の流行語です。
昨年末に幻冬舎から出版された新書『インテリジェンス 武器なき戦争』を読んでから、自分の中ではブームが続いています。
元NHK特派員で外交ジャ-ナリスト手嶋龍一氏と、“外務省のラスプーチン”こと元外務省の佐藤優氏の対談本ですが、各国情報機関員、いわゆる“スパイ”の虚虚実実の駆け引きがリアルに語られていて、下手なスパイ映画見るよりリアリティがあって面白いです。
多分この本は新書としてはヒットしたはずで、昨年末から今年1年、書店でも「インテリジェンス」本が流行っていたような気がしますし、著者である手嶋氏や佐藤氏もマスコミへの露出が多くなってきたんで、今年の流行語にリアルで選ばれるのかなぁと思っていましたが…

ちなみに、対談では日本のインテリジェンス(諜報)力は先進国の中でもかなりのもので、特に防諜にかけては諜報先進国英国に迫るものがあるそうです。
戦前の日本、特に第二次大戦中の日本軍では、こうした諜報部門は不当に軽視されたためにあまり注目されていませんが、単身渡米しアメリカの産業統計情報の分析から、アメリカの国力を精密に割り出し日米開戦回避を上奏(新庄レポート)した陸軍主計大佐新庄健吉、戦時中はアメリカの短波放送の株式市況、経済ニュース等の情報を分析し、米軍の侵攻先を正確に予測した“大本営のマッカーサー”こと大本営情報参謀の堀栄三など、戦後アメリカが驚愕するほどの質の高い諜報力をもつ逸材が散見された歴史からも、案外日本人はスパイに向いているのかもしれません。
最も、こうした質の高い諜報力を吸い上げて、国家戦略にフィードバックしていく機関、権限を持った組織が欠如しているのは、昔も今も変わらないようですが…
…と前置きはこれぐらいにしておいて…
今回はマット・デイモン主演の2作品
『グッド・シェパード』と『ボーン・アルティメイタム』

どちらもCIAということで…前者ではCIA草創期の分析官を、後者はシリーズですっかり有名になりましたが、CIAおかかえの暗殺者。
異なるタイプの諜報員を、主演マット・デイモンがしっかりと演じ分けていて、どちらも非常に骨太な作品。
ちなみに前者は脚本をロバート・デ・ニーロが手がけていて、主演は当初レオナルド・デカプリオにオファーしていたものをキャンセルされ、急きょマット・デイモンに変更になった作品です。
結果的に正解だったんじゃないでしょうか?

デカプリオがあかん…というわけじゃありませんが、知名度より演技力で選ぶなら断然マット・デイモンです
残念ながら作品としてはバランスがあまりよくなく、盛り上がりに欠けた作品ですが、極普通のその辺にいそうな人物が、実はCIAのエージェントという役柄を演じるマット・デイモンの表情が実に多彩。
エージェントと家庭での一父親としての一面。国家と一家庭の相反する存在の両立に苦悩する姿を好演しています。
特に敵国のスパイを尋問するシーンで、拷問される被疑者を無表情に見つめるシーン、ラストで国家のために自らの息子の新妻に手を下す決断を下した後に見せる苦悶の表情が印象的。
現実の諜報員というのは、ジェームス・ボンドとかイーサン・ハントのような凄腕一匹狼のようなエージェントではなく、極普通の人が実は…という設定がリアリティありました。
また、作中で『インテリジェンス武器なき戦争』で語られる諜報界の駆け引きが展開されシーンも印象的。
正式な外交ルートだけでなく、こうした諜報員同士の直接的なコンタクトで、国家の命運を左右する決断が下されるというシーン。

『13デイズ』(2000年米)でもラスト、外交ルートで強硬姿勢を見せるフルシチョフがかつての同郷の人物に密書を託し、その密書の分析からフルシチョフの本音を察知し、米ソ開戦を回避する決断を大統領が下す様が描かれていますから、マスメディアに露出する表ルートとは別な裏ルートによる国と国の交渉や駆け引きというものは、現実に行われているんでしょうね。

“外務省のラスプーチン”こと佐藤優氏曰く、スパイには2種類のタイプがいて、“一匹狼”型と“蜘蛛”型がいるそうです。前者はしばしば映画化され、みんなのあこがれるスパイ像ですが、後者はまさに『グッド・シェパード』のマット・デイモンが演じるエージェントが典型。こうしたスパイ像を主演として撮られた映画はそうないでしょうから、大変印象に残った1本です。

『ボーン・アルティメイタム』は、CIAに極秘養成され、記憶を喪ったエージェント…という設定
一歩間違えばB級テイストに陥りがちな脚本ですが、アクションシーンがすばらしい。
安易なデジタル加工のありえないシーンてんこ盛りで、すっかりコメディ化したダイ・ハードのジョン・マクレーン刑事より手に汗握る格闘シーンは必見。
『グッド・シェパード』でみせた無表情な表情は、本作でも健在。この表情が役柄にグッと凄みを与えます。
アル的にはこの作品が今年1番です


…あ…今回オチがないや… ニヤリ

でもそんなの関係ねぇ!

…便利だなこの流行語…
« 最終編集: 12月 15, 2007, 06:37:46 午後 by al-fasa » IP記録
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