まだ終わりじゃないです
旅行2日目。
まずは早朝、まだ夜明け前の昆明北駅へ。
紫葳侍郎先生の投稿によれば、開遠行きの職員用の路用列車が朝の7時に昆明北を出発するとのことだったので、その列車と7時25分の王家営行き2本の列車の撮影が目的です。
本来は宜良に行って、路用列車乗車にチャレンジすべきだったのかもしれませんが、そうなると朝、相当早く出発しなくてはならないのと、もし宜良で乗車できなかった場合のリスクが高すぎるので今回はパス。
しかし朝の6時40分に北駅に着きましたが路用列車の姿は見えず。結局7時25分の王家営行きを見送ってホテルに戻りました。駅員に聞かなかったので詳しい状況は分かりませんが、路用は毎日運行ではないのかもしれません。または時刻が代わったのかも。鉄道博物館の係員の話でも、職員列車があることは言っていたので存在はするようですが…。
さて、ホテルで一休みしたあと昨日のうちに切符を購入しておいた11時のバスで昆河鉄道の中枢駅、開遠に移動します。北京から開遠までは高速バスで約4時間。昔の時刻表を見ると、昆河鉄道は同じ道程を9時間要していますから倍以上です。本数に至っては比べものになりません。これでは、たとえ客運を行っていたとしても、バスに適うはずもなく。30年遅れのモータリゼーションを見ているようです。
石林付近でプチ石林を車窓見学しつつ、3時過ぎに開遠着。もうすぐベトナム国境というところですから、10月でも暑い暑い。途中で見えた山々にも熱帯らしく多様な木々が繁茂して、中国というよりも東南アジアの山奥みたいでした。
ホテルに到着後、すぐ開遠駅に直行。開遠駅はソテツらしき並木道の突き当たりにありました。
開遠に来た目的はただ一つ。開遠周辺のナロー客レに乗ること。確か昨年の10月号時刻表まで昆河ナローは、昆明北-王家営の二往復のほか、この開遠周辺にぽつんと離れ小島的に客車時刻が掲載されていました。しかし、今年の4月号から昆河ナローの記述が昆明北-王家営間の列車も含めて一切消えてしまい、最近の情報は全く入らなくなってしまいました。果たして王家営行きは残っていましたが、開遠周辺はどうか?昆明で聞いた情報はかんばしくないものばかりでしたが、実際この目で確かめるべく、少ない可能性にかけて遠路はるばるやってきたのです。
でもね…
駅内の一つだけ開いていた切符売り場で、すげー暇そうにしていた駅員のオバチャンに聞くとすでに開遠は客運はやめてしまったとのこと。この窓口は昆明発の切符を売っているのだそうな。
隣接した候車室も椅子はすっかり片付けられて端のほうに積み上げられてがらんどう。かつてハノイまでの国際列車も走っていたというのに昔の栄華は今いずこ。
駅の北側、おそらくかつては客車区だったと思われる一角は入れ替え用のレールバスが一台止まっているだけでもぬけの殻。昨日昆明北で見た客車には昆局開段の客車が目立ちましたがおそらく客運が無くなって、不要になった客車は全て昆明に持っていったのでしょう。がっくりです