CRHに乗ってきた

[Ｂｏｒｇｅｎ]

今日は深圳から広州に戻るため、前もってCRHの切符を買っておいた。
乗車する番号はT874次の1号車1席。
料金は春運期間（というかダイヤ改正まで）は一等軟座車80元、二等軟座車70元。
デザインは、青島四方工場で見た時は死ぬほどカッコ悪かったが、今はカラーリングがJRサンダーバード風に仕立てており、これはカッコいい。12月からテスト運転を行っており、今の所3本投入されている。
本来は2月3日からだったが、2日前倒しで1日から運行された。

さて、今日の深圳駅は相変わらず列車の遅延が目立ち、案の定画面には列車の遅滞情報ばかり。
おそらく今日CRHが走っていなければ、私は迷わず羅湖から高速バスで広州に戻りますた。

他の列車の遅れが目立つなか、このT874次だけは遅れ情報が出ておらず、不気味に感じられたが発車15分前に定刻どおりゲートが開いた。
みんな列車に群がっていくが、一等軟座と二等軟座を区別できない客が多く、一等車両で門前払いを食らっている乗客を多く見かけた。
車両編成は8両編成で、内容は以下の通り。
←広州東　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　深圳→
①一等②二等③二等④二等⑤二等＋ビュッフェ⑥二等⑦二等⑧一等

だから一等軟座に乗りたければ先頭車両か最後尾車両に割り当てられるので、かなり不便な感じは否めない。

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[Ｂｏｒｇｅｎ]

つーことで乗る。
先頭車両だったので喜んだのもつかの間、固定座席の向きは思いっきり進行方面と逆だった…orz
まだ時間があるから車内を探検。
CRHは扉が真ん中についており、今まで中国鉄道に乗りなれた人にはものすごく違和感を感じる。
ただ扉そのものは大きいので、荷物が多くても出口で塞がるということは無いから安心かも。

車内の質感だが、藍箭の新品に毛が生えたような感じで、後２年もすれば劣化現象は免れまいと感じ取ってしまった。

一等座席は２＋２で７２人乗りだった。
座席の右下にレバーが付いているので、押すと尻だしリクライニングになる。

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[寝台軟]

Borgen様
＞カラーリングがJRサンダーバード風に
何かに似てるなと思ってました。そうそうコレでした。
それにしても、1等が固定方向イスですか。こやつ上海にもいたが…、いらないねぇ 。

[Ｂｏｒｇｅｎ]

そして、二等軟座を通過し、５号車ビュッフェ車へ。
この車両は真ん中の出入り口を境に、半分がビュッフェ、半分が障害者用トイレ＆二等軟座にあたる。
しかし、この障害者用トイレ、でかすぎ…。
トイレは真空フラッシュ方式だから垂れ流しではないはずだが、無知な従業員は何でもかんでもトイレに鍵をかけたがると見た。

列車は定刻どおり出発。他の列車が遅れているのにこの優先と来たら…
「悪いね、この列車特別なんだ」という広深鉄路の思惑見え見え。

列車は定刻どおり発車してもしばらくノロノロ運転が続く。
そうしたら、新路線に入っていった。従来のクネクネ感があった東莞－深圳区間をまっすぐにさせ、減速区間をなくそうという方法だろう。ついこの前まで使われていた旧路線の架線は、もう取り外されていた。


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[Ｂｏｒｇｅｎ]

東莞でどれくらい停車したであろうか…。
途中、新時速に抜かされ、また抜かされるのかと思ったが、おそらく線路工事であろう。
最低20分は東莞に停まっていたような気がする。おかげで発車が遅れた。

従業員はずっと立ちんぼだったので、空いた一等席に座り、足を揉んでいた。
座っている窓と壁の取り付け部分が甘いと感じた。ガタガタなのだ。
何で中国で造る国内向けの製品はチェックが甘すぎるのか？
結局思想の根本が「走ればいい」という必要最小限度のことしか頭に無くて、安全性や乗客のサービスに関しては2の次なんだろう。いまだに進化できない、いいお手本である。

なんだかんだで2時間越えて広州東駅に着いた。
定刻始発でこれだから、今日のほかの列車は更にひどい遅れを出しているだろう。
これでは折角投入しても意味が無い。
4月のダイヤ改正時にどこまで汚名挽回ができるか、といいたい所だが、危機意識の無い国営企業現場連中にはそんなことは微塵にも感じられないか。

来週また深圳に行くけど、普通に走れない線路の状態や、仕上げの甘さを知ってしまった途端、80元出してまでもう乗りたくないですという気分なのは仕方が無いか。

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[dayuan]

以前、同学(鉄ではない)が「ネットで上海に「こまち」がいるって言う情報を見たんだけど」と言ってましたが、この
CRHを見間違えた人の情報だったのでしょうね。

でも世界の車窓からで見るヨーロッパの車両ってこんな感じのが多いですよね。昔乗ったユーロスターの１等も座
席は固定式で回転しませんでした。
やはり日本の鉄道事情って特殊なんですかね。

[ito]

　レポートご苦労様でした、興味深く拝見させていただき感謝しております。

　さて、お湯のサービスはこの車両も有りますか？カップ麺の残りをトイレに捨ててトイレが詰まる光景を
良く見ましたのでそのうちこの車両もそうなるのかと。

　扉の写真見て思ったんですが、ホームの段差がかなりありますね、車両によるんでしょうか？
せっかくホームの隙間を埋めるブレードが自動出て来ても、車椅子でこの段差は越えられないですね。

　なにはともあれ中国で、とりあえず高速鉄道が開通したんですから、問題点が一つずつクリアー出来る様に見守るしかないですね。

[おっとっと]

こんにちは〜。CRH1のレポート、興味深く拝見しました！
印象としては……日本人としての贔屓目もあるかも知れませんが、やはりCRH2と比べるとボロいな、と。特に、回らない椅子や、立て付けの悪い窓など……。
まあこれが中国の特色ある高速車両ということなのでしょうね。 (-_-;

お湯のサービスといえば、NHKでCRH2の営業運転開始ニュースを見ていたとき、
客がカップラーメンを食べていたり、フタつきのステンレス製コップに茶を入れていたり……
やはりCRH2も中国の列車である以上必ずこうなるんだ……と絶句 (^^;;
CRH1に限らず、CRH2も、伊藤様がご指摘の通りの事態になるんではないかと……。
そうならないように祈ることにしましょう。

[Ｂｏｒｇｅｎ]

http://bbs.hasea.com/viewthread.php?tid=188325&extra=page%3D1&page=1

私がCRHに乗車した同じ日、同じ時間、同じ列車（T874次）に乗車された方の投稿が海子に載っていました 。
香港の方のようです。

決め手は、T874次写真とビュッフェ車と弁当と新路線図で、
ビュッフェ車遠征や一等軟座写真なんかは彼の近くに私はいました。
私は写っていません 。
交流しておけばよかった…。