ちょっとゆるめの話題になりますが、
私の住む国でも大人気のロシアアニメを紹介します。
ロシアのアニメなんどと馬鹿にしないでほしい。
美しい映像に音楽、毎回笑えるお話でなかなか楽しめるのであります。
原作はシリアスな内容だったと思いますが、
アニメ版の方は、昔はサーカスのスターだった熊(ミーシカ)が
今は引退して森の中に小屋を立てて平和に過ごしています。
そこへマーシャという女の子が遊びに来てはいたずらの限りをつくし、
毎回熊を困らせるというストーリー。テーマは子供には敵わないといったところでしょうか。
だんだん熊が可哀そうになってしまうのですが、一応最後はほっとする落ちになっています。
さて、なぜここで紹介しましたかといいますと、
マーシャは鉄道員住宅(?正式名称不明・僻地の駅や信号所で働く鉄道員のための住宅)に住んでおり、
頻繁に鉄道が登場するのです。極めつけはマーシャの家の裏に昔の客車の廃車体が置かれており、
「モスクワ~北京」のサボが付いているところでしょうか。
廃車体もリアルに描かれ、原作者はかなりの鉄道通(特に客車通)かと思います。
例えば「パンダちゃんが(国際列車に乗って)遊びに来るの巻」
http://www.youtube.com/watch?v=HSlon_3VBn4次に「ミーシカ 旅に出るの巻」
これは凄い。出てくる客車の外観は子供の漫画ですが、
内部は東ドイツ製AMMENDORF WAGEN(通称DWA車)の細かい所が忠実に再現されているのです。
乗車した事がある方なら解って頂けると思うのですが、とにかく凄い、
客車マニアでなければここまで描かないでしょう。
この客車の内部の様子を知るための一番の資料は、このビデオだと断言してよいかもです。
http://www.youtube.com/watch?v=TLW3UjfT_VA他にも家庭菜園に励んだり、サモワールでお茶を飲んだり(熊が…)、
ソ連ロシア好きならこの地の伝統的な田舎暮らしも楽しめます。
脇役のウサギ・リス・オオカミもちょっと心が病んでいて憎めない。
マーシャ以外の登場人物は一言も喋らないので(なにせ動物ですので…)、
ロシア語が解らなくても大丈夫。暇な時に見てみて下さい。
ちなみにガラス瓶を頭からかぶったり、
マッチでクリスマスツリーに火を点けたり、
子供が真似すると非常に危険な描写が多くあり、
私の住む国でも本気で放映禁止にすべきだと言ってる人もいます。
日本で放映される事はまずないでしょう。