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投稿者 スレッド: 春節旅行記・芭石鉄道、沙湾ナロー  (参照数 919 回)
はいらーある
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« 投稿日: 2月 22, 2007, 05:49:32 午後 »

さて、春節の予定を書き込むスレで報告したとおり、今回は四川省の山奥に今なお残る軽便鉄道をたずねてきました。

もともと本来は2月17日のT7次で成都行き、23日のT10次重慶発に乗り、春節休み最終日の24日に北京西に戻るという予定をたてていたのですが、春節で帰省客の集中するこの時期、特に都会との人口流動の多い四川省という土地柄、帰りの列車切符の手配がどうしてもつかず、飛行機だと全く割引のないこの時期片道約1900元ととんでもない値段になってしまうので、結局21日の飛行機で成都から北京に戻ることにしました。それでも2割引の1200元の便しかとれませんでした。家族三人で旅行に行く身としてはかなり痛いです・・・。しかしまあ、この時期の往路成都行きの軟臥が確保できただけでもよしとしましょう。上鋪ですが 困惑
T7次の牽引機は北京から西方面への特快運用を一手に担う西局西段所属の韶山7E。少々間の抜けたのほほんとした愛嬌のある面構えの機関車なのですが、これで最高速度170km/hをたたき出すので見かけによらずあなどれません。まさに羊の皮をかぶった狼といえるでしょう。
寝台は軟臥上鋪ですが、下鋪のお客さんは家族づれ。お父さん、お母さんとやたら人懐っこい4歳のお子さん。そしていかにも田舎から出てきましたよっていう風貌のおばあちゃん。うちの家族は三人連れですから、4人用コンパートメントに7人が犇くというすさまじい状況になっています。これでは硬臥以下です。早速borgen隊長にこのことを報告したところ
「悪いね。ボクの切符は下鋪なんだ」
というスネオイズム満載の返信が返ってきました ニヤリ

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« 最終編集: 2月 22, 2007, 06:00:10 午後 by はいらーある » IP記録
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« 返信 #1 投稿日: 2月 22, 2007, 05:50:54 午後 »

さて、この列車に乗車したのは2月17日。今年の春節は2月18日ということで、車内で旧正月を迎えます。車内で春節を迎えるのははじめてで聞くことによれば最近はいろいろ春節向けの趣向を凝らした列車も運転されているとか。残念ながら私たちが乗った列車は特にイベントらしいものはなかったのですが、食堂車は春節らしく飾りつけられていました。
この日の夕食は食堂車。四川に向かう列車らしく、メニューにはマーボー豆腐やら魚香肉糸やら回鍋肉やら、おなじみの四川菜が並んでいます。味もよし!最近の食堂車ではあまり外れくじを引くことはありませんが、特にこの列車の食堂車はクオリティが高かったです。私たちは食堂車の営業開始の案内直後に行ったので席にありつけましたが、すぐに席は埋まり、待ち客もでるありさまです。
また窓の外に目を向ければ、春節を祝う花火があちこちであがり、まさに動く花火大会の様子を呈していました。動くレストランに動く花火大会。これぞ汽車旅の醍醐味ってやつです ウィンク
なお、食堂車利用以外でも、食堂車で調理した快餐を15元で販売しており、これもいつも見かける発砲スチロールの箱に入ったおかずぶっかけ飯ではなく、きちんとお皿によそってサーブしていました。なかなか文明服務ではないですか ほほえみ
食事をしたあとは、何もすることはありません。中国人ではないので夜更かしして春節を祝う気もさらさらなくさっさと10時ごろ早寝。

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« 返信 #2 投稿日: 2月 22, 2007, 05:53:37 午後 »

翌日、まだ外が暗いうちに目覚めます。まだ宝鶏の手前でした。背中が痛くなるほど熟睡したうえで起床が7時前とはすばらしい。
本日午前中はいよいよ秦嶺山脈越えです。このT7次は北京西発16:35→成都着翌日18:37ということで北京西~成都間2044kmを26時間2分かけて走破しますがこれでも北京~成都間を結ぶ最速列車です。東北地方と北京を結ぶ平均時速100km/h越えのZ特快に比べるとサービスはともかくスピード面ではいささか物足りなく感じるのも、この秦嶺山脈を越えがあるからこそ。この区間は急カーブ、急勾配が連続するため宝鶏~広元間のわずか350kmを走破するのに6時間半を要します。諸葛亮を悩ませ続けたこの秦嶺越え、三国志ファンなら一度は身をもって体感したいところです。
宝鶏では秦嶺越えに備えて前補機がつきます。補機は韶山4型。日本で言うEH級の2両永久連結式電気機関車です。本来は重量級貨物の専用機なのですが、この機関車を補機に使うほどこの勾配は厳しいということなのでしょう。宝鶏を越えると単線になり、トンネルが増えます。両側に迫る茶色に剥げた山すそを縫うように6400kwの高出力にものをいわせてゆっくりですが着実に上っていきます。食堂車で朝食をとったのですが、車内が明らかに傾いていると分かるほどの急勾配です ショック
朝食はバイキング形式(15元)。定番メニューに加えて四川タンタン麺があるのがいかにも四川省へ向かう列車らしいです。
最大の難所は抜けたのでしょうか。次の停車駅の秦嶺で補機の韶山4型を切り離しますが、横を流れる川を忠実になぞりつつ、崖下にある猫の額ほどの平地を求めてうねうね走るのは相変わらずでスピードは一向にあがりません。確かにこんな天然の要塞に囲まれた蜀の地は攻めるのは難しく、また攻め出すことも難しかったろうなあと実感 悲しい
陽平関で漢中方面からの路線が合流しようやく複線化。13時45分、定刻より20分ほど遅れて、四川盆地の入り口広元に到着です。ここで牽引機は韶山3型にバトンタッチ。

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« 最終編集: 2月 22, 2007, 06:01:58 午後 by はいらーある » IP記録
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« 返信 #3 投稿日: 2月 22, 2007, 05:57:15 午後 »

四川盆地に入ると、景色もですが気候も変わります。今までの厳しい冬の世界から一変、あたり一面に菜の花の咲き乱れる春のうららの別世界になっていました。芭石鉄道を訪れるベストシーズンは菜の花のシーズンということですが、はからずもその時期にあたったわけでいやがうえでも期待が高まります ほほえみ
さて、成都到着直前でお楽しみが一つ。ちょうどこの2月18日にborgen隊長が成都発のラサ行き列車に乗るというのです。そのT22次の成都発が18時18分。私の乗っているT7次の成都着が18時27分ということで成都直前ですれ違うことになります。
T22次乗車前から、「成都発の列車はBSPじゃなくて南車製だったよー。残念」などと何が残念なのか、いったいどれほどの日本人が理解できるか?というマニアックなことを平気で電話で報告してくるborgen隊長。わざとらしいため息交じりの中にもチベット列車に乗るという隠しきれない喜びがこちらにも伝わってまいります。
すれ違い自体は推定相対速度200km/h以上の猛スピートですれ違ったため、わずか数秒で終わり、互いの姿を確認するどころではありませんでした。ま、こんなもんでしょう。
20分の遅れをいつの間にか取り戻して、18時37分の定刻にT7次列車は、日の暮れかかった成都に到着。26時間の長い長い汽車旅は終了です。

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« 返信 #4 投稿日: 2月 22, 2007, 07:18:47 午後 »

さて、翌日。この日は芭石鉄路のあるという健為の町に移動しようと思いました。
ネット上の情報では14時発の列車があるそうなので、それに間に合わせるべく早めにホテルをチェックアウトするはずだったのですが、宿泊した観華青年旅舎のバー兼朝食場所のフカフカソファーがあまりにも居心地がよすぎてついつい長居してしまいます。結局、宿を出たのは10時とうにを過ぎてからのことだったでしょうか。健為行きのバスは成都市の南郊外の石羊場バスターミナルから出るとのことなので、ここまではタクシー移動。
到着した石羊場ターミナルの切符売り場は―
めまいがするくらいの人、人、人でごった返しています。春節だからでしょうか・・・。しかし、鉄道と違い各自が切符を買うのにそれほど時間がかかるわけではないのが救いです。思いのほか早く列がはけ、11時40分の健為行きのバスチケットもあっさりゲット。
成都から健為までは200kmあまりの道のり(51元)ですが、途中の楽山までは高速道路ができていてスイスイ走ります。バスはシートピッチが広く、ゆっくり足を伸ばして座れるのですこぶる快適、」車窓からは昨日に引き続き満開の菜の花畑。それに茶畑も見れます。北京でもよくみかける天福名茶の経営している博物館もありました。なるほど、天福名茶はここで作っているのね。
楽山からは高速を下りて岷山沿いのぐねぐね道になりますが、ここもオイオイ、そんなカーブをこんなスピードで走っていいのかよ、と思うほどの速度でぶっ飛ばします。結局3時間あまりで建為についてしまいました。ホテルは、バスターミナル横の南亜賓館という去年の7月にできたばかりという殺風景なほど真新しいホテルにチェックイン。
疲れたという妻をホテル置いて、息子と二人で早速芭石鉄道の起点駅、石渓に向けて出発です。

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« 返信 #5 投稿日: 2月 22, 2007, 07:21:55 午後 »

石渓行きのバスは、成都からのバスがついた中心站ではなく、南門站というところから出発します。とはいえメインストリートほぼ一本だけの小さな町なので、迷うことはありません。
輪タクで南門站に移動(3元)。
ここから石渓行きに乗るわけですが、石渓行きの看板に止まっていたのは思いのほか立派なバス。石渓経由の三井行きでした。三井ってどこだよと思いつつも、石渓経由なのでいいだろうと、こいつに乗車します。岷江沿いの道を走ると20分(4元)ほどでいい感じに煤けた灰色のコンクリ建物が並ぶで石渓に到着。
車掌さんにあらかじめ「小火車の火車站でおろしてください」と伝えておいたところ、歓迎乗座嘉陽小火車の小さな看板の前で下ろしてくれました。この坂道をたどっていくと、火車站があるのだといいます。
で、まあ、その道をたどっていくと右手に嘉陽小火車観光臨時停車場なる駐車場が。このときはまだ、ふーん、小さい鉄道だけど生き残りをかけて観光客誘致に頑張っているんだねえ。ほほえましい。と、まるで銚子電鉄を見るような暖かいまなざしになるのでした。まあその思いはすぐ覆されるのですが。

さて、ホームに到着しましたよと。
夢にまで見た憧れの芭石鉄道。成都を出て4時間かからずにここまでたどり着いてしまいました。来ようと思えば結構簡単にこれてしまうものです。
この時点で午後3時半。
残念ながら3時の列車には間に合わず、ホームはがらんと静まり返っています。
奥のほうに機関庫が見えますが、蒸気機関車はすべてで払っているのか貨車がぽつんと数両置いてあるだけです。
ホーム上にある商店で、火車の切符はどこで買うのと聞いたところ、ホームの横に待合室があり、そこの窓口で買うのだといいます。
その待合室、おそらく最近できたものでしょう。小鉄路には似つかわしくない立派な作りでした。
中の壁一面に「世界唯一還運行蒸機車的、窄軌鉄路線、芭石鉄路」なるうたい文句とともに写真や見所ポイントが紹介してあり、世界遺産にもなっているヒマラヤンダージリン鉄道の存在は無視ですか?などと重度の鉄ヲタの私は思います。

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« 最終編集: 2月 23, 2007, 02:15:58 午前 by はいらーある » IP記録
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« 返信 #6 投稿日: 2月 22, 2007, 07:24:39 午後 »

さて、この待合室の切符売り場にも誰もおらず、切符売り場の上に時刻表が掲げられていたので、そこで最新の時刻を確認したところ次の石渓発は17時30分までありません。これに乗ると、途中で日が暮れて面白くないうえに、終点までいって再び石渓に戻るのは20時。これでは建為に戻るバスもなくなってしまいます。明日にもう一度本格的に訪れるとはいえ、今日せっかくここまで来たのにこのまま指をくわえて引き下がるのも口惜しい。さて、どうしたものか。時刻表を睨みつつ思案にくれます。
その結果立てたプランは・・・時刻表によれば16時30分に石渓に到着する列車があります。途中駅までなんらかの手段で行って、そこからこの列車を捕まえて石渓に戻るというものです。
現在時間は15時30分。石渓の隣の躍進橋を列車が出るのが16時15分。急げばまだ間に合う。
ということで再び坂をかけおり、石渓の中心に向けて歩きます。町の中心に行くまでにバイクタクシーくらいつかまえられるだろう。バイタクでもつかまえて躍進橋に行こうと考えたのです。
ところが、バイクタクシーらしきバイクは通り過ぎるのですが、手をあげても止まってくれません。いったいどういうことか。その間にもタイムリミットの16時15分は刻一刻と迫ってくるし。灰色にすすけた炭鉱町のメインストリートを焦り気味の早足で歩いていくと、ほどなく
「火車を見に行くのか?」と声をかけてくる車の運転手がいました。
普段なら白タクなど無視するところですが、今は救いの神。
「躍進橋に行きたい」
「リュウスクワイ」
何を寝言を言っているのかと思いましたが、よく指を見ると二本出しています。あの兎さんのようなロクの手の形じゃありません。
???と思いながらアルシクヮイ?と確認すると運転手は相変わらずリュウスクヮイと言いながら大きくうなずきます。
どうも四川語の二十は普通語の六十に近い発音になるらしいです。四川語はシェマ?のことをサァズ?といったりメイヨウをムディと言ったり、広東語みたいに全く理解不能ではなくよーく聞くとなんとなく言っていることはおぼろげに分かるのですが、それでもサアサアスウスウ訛るので何を言ってるのかイマイチ分かりません。中国版のズーズー弁のようなものでしょうか。後に妻が一人で訪れた羅城という田舎町では、3角(サンマオ)のことをサンスリンとフェンの単位で言い、かつフェンではなくリン(厘?)という訳の分からなさです。
ともあれ、20元ならまあいいか、ということで時間もないこととて、その値段で妥結。息子は助手席に乗せてもらい上機嫌。

白タクは山間を躍進駅目指して走ります。やがて見えてくる高層の炭住マンション群。ここは、芭石鉄道を運行している嘉陽炭鉱の中心地なんだとか。三井という行き先札をつけた先ほどのバスも止まっています。なるほど、三井というのは躍進橋のことだったのね。
炭住の間を抜けると付近の住民の公園を兼ねた大きな広場に出ます。躍進駅はその一角にありました。すでにホームでは観光客らしきイデタチの人々が何人か列車を待っています。
躍進橋は芭石鉄道の中心地らしく置くには巨大な石炭の積み出し基地もあり、側線には軽便規格の小さななりに石炭をめいっぱい積んだ貨車が何両も並んでいます。ここと石渓の間の5kmほどは電化されていて、小さな電気機関車が使われているそうなのですが、残念ながらこのときはみかけませんでした。春節シーズンということで炭鉱も活発に動いてはいないのかもしれません。
そうこうしているうちに
「ピョー」と炭鉱町に響く汽笛。
小さなピストンをせわしなく動かしながらC2形機関車がやってきます。早速走行写真を一枚撮って、乗車すべくホームへ。

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« 最終編集: 2月 22, 2007, 07:26:14 午後 by はいらーある » IP記録
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« 返信 #7 投稿日: 2月 22, 2007, 07:29:26 午後 »

が・・・なんじゃこりゃあ。

停車した客車からホームに溢れ出す人、人、人。
ホームから降りてきたのは中国人観光客の群れ。機関車の前で携帯を使って記念撮影なんて、私の求めていたひなびたローカル線の雰囲気じゃない!
汽車を使って町おこしに役立てようとしているとは思いましたが、まさかここまで成功しているとは思いませんでした。

満員の車内へ。こりゃひどい。これはまるで日本のラッシュか春運の臨客か。
人の頭が邪魔で外の景色なんか見えやしない。はっきり行って苦痛以外の何者でもありません。

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« 返信 #8 投稿日: 2月 22, 2007, 07:31:17 午後 »

ほうほうの呈で、石渓下車。
またもや人で溢れるホーム。
さらに30分後、時刻表にない列車が到着します。おそらく通常のダイヤでは対応しきれず増発しているのでしょう。それだけ観光客が多いのです。
最終17:30発の写真を撮った私は、失意のうちに石渓を後にしました。

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« 返信 #9 投稿日: 2月 22, 2007, 07:59:29 午後 »

こんばんは〜。怒濤のレポート、興味深く拝見しております〜。

う〜〜む、ひなびたナローの夢はどこへやら、人が○ミのようにたくさんいますね (鬱)。
しかも例によってポーズ決めて……夏の観光シーズンのラサの名所旧跡のような悪夢。

まあ、保存鉄道としての経営が軌道に乗り始めているということで、
のんびり楽しみたければ長い休みシーズン以外のただの平日にどうぞ、ということなのでしょうか。

もっとも、最近の土日は鹿島鉄道や銚子電鉄も似たような世界のようですので
他所様のことばかりあら探しするのも不公平ですね (^^;
鹿島鉄道なんて、平日でもヲタ殺到、走行写真撮っていても運転席の隣でかぶりついているヤツの
顔がモロに写ってしまって激しく鬱になります……。


狭軌のSL保存鉄道なんて、それこそ鉄道発祥の地・英国だけでもゴロゴロと……(笑)。
まあ彼らにとって、世界は中国、中国は世界ですので、これぐらいは許してあげましょう!  ウィンク

というわけで、続きを楽しみにしております〜。
« 最終編集: 2月 22, 2007, 08:02:23 午後 by おっとっと » IP記録

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« 返信 #10 投稿日: 2月 22, 2007, 10:57:48 午後 »

ホンマになんじゃこりゃあですね。萎えてしまいました:-[
知名度が上がったんでしょうけど、よくあんなところにあれだけの一般人が集まりましたね。ツアーでもあったんでしょうか。

儲かった→欲が出た→新型客車導入・駅改装
なんて勘違いおこさないことを祈ってます。
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« 返信 #11 投稿日: 2月 22, 2007, 11:24:13 午後 »

はいらーあるさん 面白くて面白くて、一気に読み通しました。
SLの走るローカル路線が観光鉄道化するとは、この国でも鉄道趣味が一般大衆に
溶け込む土壌はある様で、今後も期待出来そうですね。
食堂車で味わった四川料理の画像を撮っておれば、是非賞味したいものです。
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« 返信 #12 投稿日: 2月 22, 2007, 11:32:58 午後 »

これでは地下鉄や都市鉄道さながらの混雑で、旅情どころではありませんね。
こちらが昨年夏に乗車した際はそれなりに乗客も居り、站到着時に荷物の積み下ろしなどで手間取っている姿は見かけましたが、記念撮影がわんさか・・・という写真の状況からは程遠いものでした。
それにしてもこんな山中の田舎まで、よくも団体で押し寄せるものです。
あと題名で芭石と共に沙湾ナローが出ていますが、こちらは如何なものだったのでしょうか?
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« 返信 #13 投稿日: 2月 23, 2007, 03:24:02 午前 »

明けて2月20日。
この日は昨日ジャブ程度に味見した芭石を全線制覇。古鎮マニアの妻を終点の芭溝で息子とともに放牧し、その間に私は途中のどこかで下車し撮り鉄。その後時間を決めて同じ列車に乗るよう待ち合わせて、合流し石渓に戻るというプランをたてました。

しかし、この日は朝から建為の町は濃い霧につつまれていました。午前10時石渓発の列車に乗車したいということで、それに間に合うように出発したのですが、道路と平行して流れる岷江が今日は乳白色の魔空空間につつまれまったく見えず、バスもヘッドライトをつけて走行する始末。このままでは、乗り鉄をしても景色が見えず、撮り鉄してもロクな写真が撮れそうにありません。昨日のこともあり、のっけから気分は萎え萎え。

駅には9時過ぎに到着しました。案の定というか、やはりというか今日も今日とて観光客でごったがえす石渓のホーム。重い気分に追い討ちをかける切符売り場の「座票已售完」の五文字。
なんですか?あの、収容所列車で立ちっぱなしのまま一時間耐え抜けと、こうおっしゃるんで?ああ、そうですか。
とはいえ他に選択肢はないので仕方がない。この立ち席切符を3元で購入。外人は特別扱いしてくれるという話はどうなっちゃったんでしょう。

ホーム隣接の食堂で朝食代わりの麺をすすっている間に、芭溝からの朝イチの折り返し便が到着。さらに30分後、二番列車が到着。この日は朝から続行運転しています。ここまでこの鉄道が活況を呈しているのであれば、蒸気がなくなることはないでしょう。それはそれでめでたいことではありますが、それは芭石鉄道の持っている魅力の多くを占めるローカルムードが失われることを意味しておりなんとも複雑な気分です。

さて10時発の一番列車がホームに入ってきましたよと。
ホームの真ん中あたりに固まっている愚民どもを尻目に私はホームの先端で列車を待ち構えます。列車の長さを計算すれば、だいたい機関車の次位の客車というベストポジションはこの位置になるはずなのです。ほらほら計算どおり。愚民どもがあわててこちらのほうまで群がってきますが、もう遅い。先頭車に真っ先に乗り込むのは、この私なのだよ。こういう席取り合戦を鉄ヲタと競争するのは無謀だったね、チミたち。と、ほくそ笑みながら、いかにもそこらへんの鉄板で適当に組み立ててみました的投げやり感の漂う客車内へ。もちろん座席も速攻でゲット。これで無座難民にならずにすんだ、なんだ無座切符でも普通に座れるじゃんと胸を撫で下ろす我々一行。さっきまで周囲を包んでいた深い霧もこの頃には晴れ渡っており、まるで我々の旅の前途を祝福するかのようです。
ところが、客車に入ってきた切符売り。
「あなたたちの切符は立ち席切符だから座れないよ」
と悪魔のような一言。
私なら仕方ないなと思い立つところですが、拙い中国語で子供がいるからなんとかしてくれ、お金ならもっと払うからとゴネまくる妻。
結局、日本人であることが分かり、日本人なら切符売り場で切符を買ったら駄目だよ。警備上の問題があるから乗警に直接言って、工作車という乗警の乗る車両に乗らないとだめだよ。料金は一人15元だけど、さっき3元払ってるから差額の12元を払ってくれればいいよ。子供は切符はいらないよ。この列車に工作車はないから、すぐ次に出る車両に乗って。などとトントン拍子に話しが運び乗警と面通しまでさせてもらえた。ありがたいことだ。

ということで10時発の列車を見送って、10時半の列車の工作車に乗車。
工作車といっても、客車のつくり自体は他の客車と変わらず鉄板を箱にして窓をくりぬいただけのシロモノ。でも、変わらず観光客でスシ詰めの他の客車を尻目に、ガラガラの車内で足を伸ばしてくつろげるのは悪くない。妻は、チラチラ羨ましそうにのぞきこむ視線に多少の居心地の悪さを感じているようだが、私は
「悪いね、ここ、外人専用なんだ」
と、スネオイズム全開で優越感に浸ってしまいました。スマソ。
しかし我々の貸切状態になると思われた工作車ですが、出発直前になって、私の持っているカメラの推定3倍以上の値段はすると思われる高級カメラをぶら下げた身なりのよいおじさん、おばさんたちが乗り込んできました。おそらく、われわれも15元払うから乗せろと交渉したのでしょうか?

(以下、さらに続く)


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« 返信 #14 投稿日: 2月 23, 2007, 08:11:30 午後 »

「日本人なら切符売り場で切符を買ったら駄目だよ。警備上の問題があるから乗警に直接言って、工作車という乗警の乗る車両に乗らないとだめだよ。料金は一人15元だけど、さっき3元払ってるから差額の12元を払ってくれればいいよ。子供は切符はいらないよ。この列車に工作車はないから、すぐ次に出る車両に乗って。」
>中国人に紛れて3元の乗車券を購入するとはさすがです。こちらが乗車した時は中国語が話せない事もあり、係員の方から外国人は15元と漢字で説明される有様でしたので…
(ちなみに沙湾では老鉱線では一乗車5角で乗車できたものの、その後向陽線では外国人と発覚して3元を請求(乗車券6枚発券)されてしまいました―それでも芭石よりは安いですが)
あと外国人の割高な運賃は、実質的に乗警の警備料金にもなっている様ですね。
それとそちらが行かれた際は臨時の増発列車も出ていた様で、一方の編成は没有工作車となっていた様ですが、この時の旅客列車の編成がどの様になっていたのかも気になります。
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