わいわいフォーラム「鉄盟団」
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投稿者 スレッド: 薄い日も安心??これがチベット鉄道の車両だ  (参照数 258 回)
Borgen
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« 投稿日: 2月 25, 2007, 02:58:15 午前 »

高度4000メートルを10時間近く走る高原列車。日常では見ることができないパノラマ風景が魅力のひとつ。でも酸素の薄い場所にいると病気にならない?と不安のあなた、チベット鉄道の車両の仕組みを知っておけば少しは安心。車両の状況や編成も合わせて徹底紹介。

チベット鉄道に乗車したいけれど、心配なのが高山病という声も少なくない。実際、ゴルムド~ラサ間は海抜3000~5000メートルクラスの高原が続き、一般の人が入れば、まず高山病にかかる。そのため、チベット鉄道で使われている列車にはゴルムド~ラサ間で酸素供給システムが働き、乗客の高山病の発生を防ぐ仕組みになっている。
各車両には酸素発生装置と酸素供給口および換気機器が設置されていて、ゴルムド近くになると、服務員はいざという時のために、鼻腔吸引管を配りにまわる。供給口から“シュー”と音が出ていれば酸素が出ている。鼻腔吸引管をそこに差し込んで十分な酸素を吸引できる。
酸素供給口は車両によって様々。軟臥は各ベッドにと通路数箇所に供給口に供給口が設けられていて、硬臥も同じ。硬座には座席の下に供給口がある。
これらの酸素供給は終点に到着するまで常に稼動しており、ちょっと気分が悪い人は鼻腔に酸素吸入管を差し込んで少し休めば気分はよくなるハズ。

いずれにしろ、一気に上昇する飛行機とは違い、列車は徐々に高度を上げて終点に向かうため、体が次第に順応するようになるが、高山病の発生率は各人によって差があるため、油断は禁物だ。

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« 最終編集: 2月 25, 2007, 03:14:48 午前 by Borgen » IP記録

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« 返信 #1 投稿日: 2月 25, 2007, 03:00:26 午前 »

次に紹介するのはチベット鉄道に使われている車両。列車はよほどの例外を除かない限り各駅~蘭州までは15両編成、蘭州~ラサ間は16両編成となる。
車両は1号車~4号車は硬臥、5、6号車は軟臥、7号車は餐車、8号車~11号車は硬座、12号車~15号車は硬臥、16両車は電源車となる。宿営車は15両目になる。

車両は25Tと呼ばれる中国最新の車両で、各地域~蘭州区間は電気を直接車両に供給できる電気機関車(SS9GとSS7E)が担当し、蘭州から先の非電化区間はゴルムドまでDF4Dの重連が担当、また電源車がここから初めて連結される。電源車がないと、万が一山中で機関車が故障した時、乗客の生命が一気に危険に晒されるからだ。ゴルムド~ラサ区間はアメリカ製ディーゼルNJ2が重連か3重連で牽引する。NJ2は近頃、車両と同じ深緑色と黄色帯塗装で統一され、ラサ近くで全体編成を見れば、緑の編成が迫ってくるようで、ちょっと感動を覚えること間違いなし!?

また各車両の乗車人数だが、酸素発生装置をはじめとする様々な機械を積んでいるため、他の車両より若干少ない。
軟臥32人、硬臥60人、硬座98人。チベット鉄道に乗車するなら迷わず軟臥をお薦めする。

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« 最終編集: 2月 25, 2007, 03:03:22 午前 by Borgen » IP記録

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« 返信 #2 投稿日: 2月 25, 2007, 03:02:22 午前 »

最後だが、その25Tも列車によって、採用しているメーカーはBSPと南車四方と分かれている。工場そのものは青島四方で隣同士だけど、中身はちょっぴり違う。
まずBSP採用の列車は
T27/8次:北京西⇔ラサ
T164/6次:上海⇔ラサ
T264/6次:広州⇔ラサ

そして南車四方採用の車両は
T22/4次:成都⇔ラサ
T222/4次:重慶⇔ラサ
K917/8次:蘭州⇔ラサ
N917/8次:西寧⇔ラサ

となる。
見た目だと、BSPは窓が小さく、窓枠は目立たない。南車四方だと窓は大きく、窓枠もはっきりと分かる。ただ南車四方は扉の窓位置と車両の窓位置が違うため、遠くから見るとなんとなくかっこ悪い。屋根やマウント部分も含め、外観はBSPの方がすっきりして見える。

車内の設備も若干違う。BSPは車両の一箇所に2つのトイレ及び洗面台、給湯口が設置され、合理性を感じる。方や南車四方は普通の25T軟臥と同じ両端トイレ配置なので、手を洗う時少し移動に困る。ちなみにBSPの方はトイレ内にも手洗い場は設置されている。
両方と車両の床下に集便装置を設置していて、停車中でも使えるはずなのだが、各客運段の理解できない規定??によって、駅停車中は必ず施錠される。
窓の開閉は他の25Tと同じ上斜めに開くが、BSPの方は開放性が低く、コデジを通すスペースすらない。
軟臥内にはそれぞれ電源が設置され、電気の供給は行える。また軟臥飲み各ベッドにTVが設置され、流れるDVD映画を見ることができるが、列車によっては放映されない場合もあるので期待はしない方がいい。

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