にしやん
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« 投稿日: 6月 10, 2007, 12:17:23 午前 » |
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ウルムチ⇔カシュガル間は往復で1つのスレで紹介します。
ウルムチは北京より西にあるので夜9時になっても明るい。 逆に朝は暗い。非公式で北京の-2時間の新疆時間があって紛らわしい。 もちろん鉄道は北京時間だ。
やることが無いので駅に10時ごろ行く。今回も軟臥である。 客の多くは軟座候車室を知らないのか私しか待っていない。 直前になっても3人ぐらいしか来なかった。
11:40分に改札開始。2番線である。 さて、列車は荷物車と食堂車以外は2階建てである。 少し後悔したのは、この車輌の軟臥も硬臥もどちらも2段ベットということだった。 この列車に関してはあまり居住性は差がないかもしれない。 しかも一階で見晴らしは良くなかった。さらに荷物置き場がない。 これが原因で帰りは嫌な思いをする。
12:09分N886/887次は定刻で発車した。
同じコンパートメントに乗ったのは、企業のお偉いさんらしい人で、 なんかのデザイン画を書いていた。後で部下が来たのだが、 部下の人は硬臥らしかった。いい人で話が弾んだ。
ウルムチからトルファンに戻る。 いくつかのトンネルを越えカシュガル駅に着く。 南疆線に入るにはスイッチバックする必要がある。 駅に降りて慌てて写真を撮ろうとするもすでに切り離した後。しかも曲がってしまった。
続く
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« 最終編集: 6月 10, 2007, 12:21:24 午前 by にしやん »
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にしやん
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« 返信 #1 投稿日: 6月 10, 2007, 04:55:47 午後 » |
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トルファンを定刻どおり発車、蘭新線の貨物列車を遠くに見ながら砂漠を進んだ。 この路線はシルクロードの天山南路に沿って走る。 たまに遺跡っぽいものが見える。多分遺跡じゃなく最近できたものだろうが、 今回トルファンの遺跡を観光しなかったのでこれで遺跡を見た!ということにしておこう。
途中駅の鉄泉(貨物)駅に、「私一人の苦労は、みんなのため」みたいないかにも社会主義的な スローガンが書いてあって吹いた。確かに此処での勤務は地獄だろう。
列車は砂漠地帯から徐々に山岳地帯に入っていく、 オアシスが見えたと思ったら魚儿溝駅に17:28分臨時停車した。 列車員のいう事には、臨時停車だがホームに降りて良いとの事、売り子も来て賑わう。 フランスから来たという女性3人もホームで体をのばしていた。
17:05分、対向貨物列車が通過、その後発車する。 ここから標高3000mを越える天山山脈が始まった。
続く
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« 最終編集: 6月 10, 2007, 05:00:30 午後 by にしやん »
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にしやん
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« 返信 #2 投稿日: 6月 10, 2007, 05:31:16 午後 » |
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天山山脈越えは和静まで続く、地図でみると200キロと近いのだが、 列車は実際は300キロぐらいの距離を走る。
広い丘陵地帯をU字カーブやループを繰り返しながら登っていく、 次第に川沿い走る渓谷鉄道の装いをもつ。 廃村かと思えるほど、たくさんの住居跡があった。 同室の人も壊れた家屋の多さに驚いていた
しかし、わずかに人が住んでいた。馬、ラバ、らくだなどとともに人を見かけた。
やがて高原地帯に出た。
続く
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にしやん
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« 返信 #3 投稿日: 6月 10, 2007, 05:44:40 午後 » |
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高原地帯では、羊、牛、らくだなど放牧されていた。 緑のじゅうたんが広がっていて、空も青く、山の上には雪も残っている。 すばらしい景色であった。
チベットの鷲なども見れて感激した。
月が出ていて、雪山と非常にマッチしていたのも非常に印象深い。
続く
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« 最終編集: 6月 10, 2007, 05:48:06 午後 by にしやん »
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にしやん
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« 返信 #4 投稿日: 6月 10, 2007, 06:01:50 午後 » |
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哈布奇哈河と交差したあたりの勝利橋(貨物)駅あたりが最高地点だった。 これから川沿いに下っていく。 同じくU字カーブやループを繰り返して降りていくので、待避線で待ち合わせしている 列車を撮ることができた。
気分的に上りより下りのほうが急な坂だったと思う。 定刻より数分遅れたぐらいで、和静駅に到着。もう10時近かったがようやく日が落ちた。
続く
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にしやん
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« 返信 #5 投稿日: 6月 10, 2007, 10:15:40 午後 » |
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朝起きると、天気が悪い。 砂漠地帯を行く。正確に書くと砂漠ではない。 ここら辺はまだ雨が降るので、砂が固まっている。 風が強かったが砂ぼこりがあまりたたない。 さらに線路脇にはたくさんの柵と、 人工で植えられたと思われる植物が見えた。 有名なタクラマカン砂漠はあと20キロぐらい南である。
8:25分巴楚駅に着く。貨物駅を入れてあと5駅である。 150キロもあるが。
10:40分、定刻より約20分送れてアトシュに到着、 私たちの列車はホームのない所に止まった。 降りる乗客は線路上に降ろされる。 列車員はホームが無いからということで写真を撮るために降ろしてくれなかった。 やがてホームのあるところには、7558/7555次ウルムチ行き慢車がやって来た。 非空調硬座のみの編成だが、人がたくさん乗っていた。 これで砂漠の中や天山山脈越えは大変だろう。
あと一駅である。砂漠を少し走ると、畑、家、そしてイスラム墓地が見える。 ここはもう中央アジアなんだと感じさせる風景である。
11:30分、定刻より約25分遅れで カシュガル駅につく、大きな駅だがホームが一つしかない。
上海から4077+1588=5665キロ。 5月26日に出発、5月30日についに中国最西端の駅に着いた。
続く
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寝台軟
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« 返信 #6 投稿日: 6月 13, 2007, 11:35:20 午後 » |
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この辺の地名駅名は、カタカナのほうが雰囲気でますね。 カシュガル駅のデザイン、いいと思う。
双層軟臥車の下層(1F)の上段…最悪でしょ。わたしもコレで上段トラウマになりました。 2階は2人個室のはず。差ありすぎ。
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« 最終編集: 6月 13, 2007, 11:40:17 午後 by 寝台軟 »
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にしやん
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« 返信 #7 投稿日: 6月 14, 2007, 10:13:55 午後 » |
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寝台軟様。 軟臥だけ一階だてにして欲しいものです。
カシュガル駅は立派なんですが、待合室が狭すぎました。 最近の中国の駅はデザイン優先のような気がします。
------------ 続き
2レスほど、カシュガルの観光の話を少しだけします
カシュガル到着後、ホテルに荷物をおいて市内観光をする。 旅行会社で車をチャーターしたが、来たのはタクシーだった。
カシュガルの町は中央アジアテイストで面白かった。 エイティガール寺院、アパクホージャ墓など有名どころをまわる。 新疆時間12時、北京時間2時に昼食。 新疆のラーメンは羊肉が乗った露が無い面であったが非常に美味かった。
食事後、莫爾仏塔に向かう。 荒野のど真ん中にあるイスラム教徒に破壊されているが中国最西端の仏教遺跡である。 線路の側だった。帰りの列車からも見れた。 観光中列車が通ったので写真を撮ったが微妙な写真だった。 晴れていればいいのが撮れるかも
運転手に線路の近くで止めてもらい線路だけ撮影。
続く
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« 最終編集: 6月 14, 2007, 10:16:31 午後 by にしやん »
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にしやん
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« 返信 #8 投稿日: 6月 14, 2007, 10:55:41 午後 » |
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5月31日
9時に出発してパミール高原の入り口近くにあるカラクリ湖に向かった。 標高3600mにあり、少し高山病が怖かったが。
道は舗装されていたが、所々水害で流されており少し工事中で待たされた所もあった。
まもなくカラクリ湖という所で私の旅行人生最大の危機が来た。 運転手が車のボードの上のものを取ろうとして、 ハンドル操作を誤り、タイヤを路肩の溝に取られ、車がスピンした。 車は一階転半して止まった。対向車がいたら死んでいた。 標高2000m以上で事故っていたらと思うと本当に怖かった。
カラクリ湖に13時ごろ到着。 非常にきれいな湖であったが、 馬、らくだに乗れ乗れと客引きが断っても断っても寄ってきて非常に嫌だった。
湖の脇を歩くだけだと問題なかったが、いい写真を撮ろうとして丘に登ったら息切れ 頭痛、鼻水に血が混じると高山病の初期症状が出た。
帰りにシルクロード旧道を見る。玄奘などが通ったであろうこの道をパミール高原を越え 行けばパキスタンである。非常に感慨深かった。
続く
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にしやん
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« 返信 #9 投稿日: 6月 27, 2007, 06:18:04 午後 » |
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6月24日に資格試験があり、留守にしていました。
遅れましたが再開します。
--------------- 6月1日 ホテルから、駅にタクシーで向かう。 前日旅行会社にお金を払うときに旅行会社の人が、 駅まで送りますよと言ったので、頼んだら待ち合わせの時間に運転手は来ず。 電話がかかってきて、用事で急に来れなくなったとのこと。 中国では口約束は信用できない。結局自分でタクシーを拾った。 色満賓館から駅まで10元。はいらーあるさんから聞いてきたので 交渉時には10元以上のタクシーはすべてスルーした。
タクシーの運転手が私が日本人だというと、 日本円を見た事がないので見てみたいという。 怪しく感じたので、持ってないと言った。何回も言ってきた。 駅に着く直前、いいレートで両替できる所を知っていると言ってきた。 これが目的だったのだろう。もちろん丁重にお断りした。
駅に到着、駅に入るときにパスポートをチェックされる。 新疆という特殊な土地だからかもしれない。 軟座待合室はわかりづらいところだった。
優先的に改札を済ませて、 荷物を車内において機関車を撮りに行ったのち寝台に戻った。 今回も1階下段である。 戻った後驚いた、群人たちと一緒で部屋には彼らのビールなど のダンボールで一杯で足の踏み場もない。 窓のところにも積んであり景色もみづらい。 車掌がこんなに多くの荷物は托運で送るべきだろうと怒っていた。 これでウルムチまで行くのかと鬱になっていたら、 車掌が見かねたのか、別の部屋に移らせてくれた。
ここで一緒の部屋は、先ほどの群人のグループの1人の他に 建設会社の日本人観光客グループの人1人だった。 彼らはクチャまで行くという。 彼らと車掌のパスポート拝見や切符の交換など手伝ってあげたら仲良くなった。
続く
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« 最終編集: 6月 27, 2007, 06:39:16 午後 by にしやん »
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にしやん
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« 返信 #10 投稿日: 6月 27, 2007, 08:26:25 午後 » |
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列車は定時出発した。しばらく走ると先日の莫爾仏塔が車窓に見えた。 しばらく砂漠地帯を行く。気温が高いので蜃気楼が見える。 特に列車は遅れず、アトシュ、巴楚と止まる。 しかしホームのあるところには止まらず列車員は降ろさせてくれなかった。
日本人のグループの人に食堂車で食事を一緒にどうですか?と誘われる。 奢ってもらってしまった。そういえばこの旅行で食堂車での食事は始めてである。
食後、水を買いに行ったときに食堂車の服務員に、通訳か?と言われる。 そう思われるとは少しは私の中国語も様にはなってきたらしい。 素直に喜んでおく。
定時にクチャ駅に到着、ホームまで降りてグループの人たちと別れる。 彼らは次の日クチャの遺跡を回るそうだ。いいなぁ。
クチャを21:46分発車。ちょうど日がようやく降りた。 帰りの列車は天山山脈を夜越える。きれいな景色が見れなくて残念であった。
カラクリ湖に行ったときに軽い高山病で鼻水や痰に血が混じったが、 それが帰りの列車で再発してちょっと気持ちが悪かった。
朝起きると、トルファンの近くであった。 トルファンの手前の貨物駅でしばらく止まる。原因は不明。 合流する蘭新線の列車が遅れていたのかもしれない。 13:27分。約一時間遅れでウルムチに到着。 駅前のラーメン屋で食事したのちホテルへ向かった。
ウルムチ→北京に続く
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« 最終編集: 6月 27, 2007, 08:28:49 午後 by にしやん »
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流浪
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« 返信 #11 投稿日: 6月 28, 2007, 08:30:23 午前 » |
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いいですねぇ~!シルクロードの旅。 日本人との遭遇も意外と多そうですね。
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にしやん
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« 返信 #12 投稿日: 6月 28, 2007, 06:24:06 午後 » |
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流浪さん こんにちは
シルクロードの旅では結構日本人を見かけましたね。 それ以上に韓国人を見ましたが。
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寝台軟
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« 返信 #13 投稿日: 6月 28, 2007, 11:40:48 午後 » |
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蜃気楼、しっかり撮れてますね。火車の窓から蜃気楼…かぁ。うらやましいかも。
双層車寝台は、軟臥でも荷物置き場がメチャ小さい(載るのは僅かにビジネスバック程度、但し2階は不詳)。設計にムリありすぎなんですよ。 軟クラスくらい詰め込み設計はやめて欲しいものです。 雲南で4人→3人用に改造してるとかは、その配慮、苦肉の策と推測してます。
もし2階があたれば2人室でラクです(席番1~14だった、03年泰山-上海西)。無論、景色もイイはず。 こういうのを観光旅行者に充てるような工夫でもあれば、中国鉄路の株もあがるんでしょうけど、ほど遠いですね。
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« 最終編集: 6月 28, 2007, 11:42:23 午後 by 寝台軟 »
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流浪
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« 返信 #14 投稿日: 6月 29, 2007, 06:06:54 午後 » |
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韓国人も多いですか・・・。 韓国人もシルクロード大好きかな? まあ、北京では留学生も韓国人が多いですしね。
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