朝の鄭州は雨が迎えてくれました。それも傘なしでどうこうできるレベルではなく、かなりの本降り。旅行初日から気分は萎え萎えです。
今回は帰りの切符の持っていないので、まずその確保からはじめなくてはいけません。鄭州→北京は行きのように夜行列車という手段もありますが、4月18日からCRH2を使用したD列車が北京西-鄭州間を三往復していますので、これに是非乗りたいところです。
行きに切符がなかなか買えなかったこともあり、窓口で恐る恐る「16号 D132 北京西 一等 大人2張 小孩1張」というメモ書きを提示。いつも思うのですが、中国で切符を買うときのドキドキ感ってテストの答案を返されるときの心境に似ています。
で、首尾よく帰りの切符をゲット。100点の答案を返してもらった気分です。最悪はバスも考えていただけに、ほっと一安心です。
それからもう一つ。本日の「宝豊」行きの切符を購入。「宝豊」とは聞きなれない地名ですが平頂山の炭鉱鉄道との接続駅です。朝の段階ではまだ鄭州から四方に散らばっている鉄スポットのどこに行くかはっきり決めていなかったのですが、雨が降っていることもあり、乗り鉄メインで客車の中から出ずに済む平頂山炭鉱鉄道訪問に決めたのでした。
手元の時刻表によれば、9時40分発のN301次 鄭州発南陽行き列車が13時21分に宝豊着。事前に仕入れた情報だと平頂山炭鉱鉄道の蒸気列車は14時28分宝豊発ということになっています。宝豊駅の国鉄と炭鉱鉄道駅がどれくらい離れているかわかりませんが多少の距離があるにせよ、1時間程度の接続時間があれば楽勝で乗り継ぎできるものと考えていました。
ところが・・・。
宝豊までの軟座切符はあっさり買えたものの・・・買えたものの・・・
発車時間が14時くらい(正確な時間忘れた)になってやがるorz
さすが中国。鉄ヲタのたてた一分の隙もない綿密なプランを簡単にあざ笑ってくれます。北斗の拳のザコに、
「ヒャッホウ!こいつまだ4月18日ダイヤ改正の時刻表なんかもってやがるぜ!今じゃケツをふく紙にもなりゃしねえってのによ!」
と罵倒された気分です。
さあ困った。計画が台無しになってしまったこともそうですが、切符を買い間違えたなどと言ったらうちのキシリア閣下がどんなに怒ることでしょう。幸いなことに敵は、切符売り場の外で待っているので、買い間違えたことはバレていません。
切符売り場の隅にある退票窓口でコソーリ払い戻した後
「いやー、適当な列車がなくて切符は買ってない」
というとあっさり騙されてくれました
列車で行くことはあきらめ、ちょうど駅の真向かいにあるバスターミナルから出ている高速バスに乗って直接平頂山を目指すことにしました。
バスは中国の長距離バス界を席巻しつつあるネオプラン。トイレつきです。雨の高速をスイスイかっ飛ばして、鄭州から平頂山まで2時間半かからず。無理に列車で移動しようとすると直通列車はほとんどないうえ、経路も大迂回で一日がかりになるので、よほどのもの好きでなけれな、両都市間の移動はバスということになるでしょう。
さて、平頂山につきましたよと。
平頂山にはどうやら中心站と老站の二つのバスターミナルがあるようですが、このバスが到着したのは町外れにある老站。ちょうどバスターミナルの裏が炭鉱鉄道の線路になっているらしく、直接線路は見えないものの、ピョー、ピョーと蒸気の鳴き声が聞こえてきて、気分が高揚してきます。
バスターミナルの前には、しょぼい宿しかなかったので、タクシーで適当に走ってもらい、麦当労や肯徳基もある中心街にあった金沙湾大酒店に宿泊。二つ星ホテルでバスタブつきのツインが130元と激安でした。
現在時刻11時。雨は一向にやまないどころかまずます強くなっています。あー憂鬱。