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投稿者 スレッド: 蒸気とナローとCRH 河南省鉄たび  (参照数 575 回)
はいらーある
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« 投稿日: 7月 17, 2007, 02:43:48 午後 »

週末をからめて月曜日に休みをとり、河南省に旅行に行ってきました。
行程は以下のとおり。
7/13 夜 K269にて北京発 車中泊
7/14 鄭州着。帰りの切符を確保後、バスで平頂山に移動。平頂山にて蒸気客レの韓庄線乗車。平頂山泊。
7/15 平頂山にて蒸気客レの十三鉱線乗車。平頂山機務段訪問。バスで許昌に移動。許昌ナロー機務段訪問。許昌泊。
7/16 許昌ナロー客レに焉陵まで乗車。バスで鄭州へ。鄭州の世紀歓楽園見学。1806発のD132で北京へ。2300頃北京西着。
 
とにかく早朝起床でひたすら鉄鉄鉄。
ウルトラハードですが、たっぷり鉄分を補給してきました。
レポートはおいおい上げていきますが、とりあえず予告編ということで以下の画像を投稿しておきます。
蒸気客レにナロー客レに最新型のCRH2。新旧おりまぜ、まさに今の中国を象徴するような楽しい旅になりましたYO! ほほえみ
 
1.平頂山機務段の前進形、前進6650
2.許昌ナロー客レ
3.世紀歓楽園に保存されている宋慶齢専用客車 GW97351
4.D132次 CRH2
« 最終編集: 7月 17, 2007, 03:00:00 午後 by はいらーある » IP記録
はいらーある
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« 返信 #1 投稿日: 7月 21, 2007, 02:19:21 午後 »

予告したとおり、週末をからめて月曜日に休みをとり、河南省に旅行に行ってきました。
河南省といえば、昔でいう中原、中華文明発祥の地ということで、古都の洛陽、開封に黄河や少林寺と観光要素にはことかかない土地なのですが、鄭州を中心に放射状に北には輝県のナロー、南には、いまだに蒸気牽引の列車が健在な平頂山の炭鉱鉄道と、許昌地区の大規模ナロー網、東に英豪の蒸気ナローの産業鉄道と、魅惑の鉄スポットが散在しているところでもあり、鉄の私としては、観光などに時間を裂いているヒマはないのです。とにかくひたすら鉄、鉄、鉄の旅になりました。


北京から、鄭州行きの夜行列車は京広線経由の快速1本、京九線経由の普快1本の1日2本が設定されています。
K179次 北京西発 2238→鄭州着0706
1303次   北京西発 2150→鄭州着0833
金曜日発の切符を、家のすぐ近くにある切符売り場に買いに行ったのは7日前の土曜日。いくらなんでも7日前なら楽勝で切符を買えるかと思いきや、どちらの列車も軟臥、硬臥とも全て売り切れとのこと。
そのかわりに勧められたのが洛陽行きのK269次。
北京西発2142→鄭州着0519というスケジュールで、鄭州着時間がかなり早朝になってしまうのですが、この切符とて、硬臥は全て売り切れ、軟臥も別の部屋の上段がちょうど2枚しか残っていないという有様。選択の余地はありません。
中国ではすでに夏休みが始まっているらしく、どうやら週末にあわせて北京からふるさと河南省に帰る帰省客が多くなっているようです。この調子で、果たして鄭州からの帰りの切符が帰るのか・・・少々不安を残した出発になりました。

さて、その北京西発のK269次。もちろんK269に乗るのははじめてです。
はじめて乗る列車は、機関車は何型か。客車はどんな編成になっているのか、鉄ヲタなら乗車前の車両観察は、わくわく、どきどきのひと時ですよね。
この列車の牽引機は韶山8形。客車は鄭局鄭段所属、空調つきの25G。編成構成は空調電源車、数両の硬座、餐車、軟臥2両、硬臥という、快速にはありふれた編成です。K快速ながら軟臥が2両(25B改Gと25Gが1両づつ)ついているのは洛陽という有名観光地に向かう列車ならでは。また、夜発朝着列車ということで連結を期待していなかった餐車もついていました。
さらに驚くべきことに、機関車の次位、空調電源車との間に見慣れぬピカピカの緑皮車が連結されていました。幹部専用25Tかと思いきや、なんと25K。緑皮の25Kなんてはじめて見ます。屋根に載っているのは幹部専用列車の象徴である分散型クーラーではなく、一般型の冷房装置。でも、床下では発電用のディーゼルエンジンが回っている音がドルドル響いてくるし、定員は通常の25系軟臥より4人少ない32人。謎の車両です。
ちなみに隣のホームには成都行きの緑皮を連ねた臨客が止まっていました。

ここでどうでもいい薀蓄を一つ。
車内の時刻表によると、この列車は北京で間合い運用をこなしているようです。
すなわち・・・。
K270次 洛陽2020→北京西0557→→6439次 北京西0700→衡水1101
6440次   衡水1624→北京西2046→→K269次 北京西 2142→洛陽0716
このような運用で効率よく車両をまわしています。

我々の寝台は上段ということで部屋でゆっくりできないので、くつろぎながら飲み物でものもうかと餐車に出かけることにしました。ところが、この餐車、おそらく無座客がなだれこんできたのか超満員で座れません。みんなアルミの食器に装われた、いかにもまずそうなセットメニューをむしゃむしゃやっています。まるで社員食堂とか、従業員食堂のような雰囲気に辟易して、寝台に戻り、0.93秒で寝ました。

朝の5時過ぎに、鄭州到着。
駅についてすることといえば、何をおいてもまず撮り鉄。
まずは、昨日見かけた緑皮の25Kを撮影しに、ホームの先端まで行きます。この25Kはどうやらここで切り離しのようで、東風7ディーゼルと連結されていました。電気機関車はどこに行ったんだろうと、少し不思議に思いましたが、よく考えてみたら、北京方面から洛陽に抜けるためには、ここ鄭州でスイッチバックをしなくてはならないのでした。おそらく機関車は反対側につけかわっていたのでしょうが、さすがにホームの反対側の先端まで見に行く気力も時間もありませんでした。
隣のホームに停車していたのは四方発西寧行きのK174次。今となっては数少ない快速クラスの緑皮車です。軟臥に連結されていた東独製のRW24などを撮影してから撤収。
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« 返信 #2 投稿日: 7月 21, 2007, 04:06:15 午後 »

朝の鄭州は雨が迎えてくれました。それも傘なしでどうこうできるレベルではなく、かなりの本降り。旅行初日から気分は萎え萎えです。
今回は帰りの切符の持っていないので、まずその確保からはじめなくてはいけません。鄭州→北京は行きのように夜行列車という手段もありますが、4月18日からCRH2を使用したD列車が北京西-鄭州間を三往復していますので、これに是非乗りたいところです。
行きに切符がなかなか買えなかったこともあり、窓口で恐る恐る「16号 D132 北京西 一等 大人2張 小孩1張」というメモ書きを提示。いつも思うのですが、中国で切符を買うときのドキドキ感ってテストの答案を返されるときの心境に似ています。
で、首尾よく帰りの切符をゲット。100点の答案を返してもらった気分です。最悪はバスも考えていただけに、ほっと一安心です。
それからもう一つ。本日の「宝豊」行きの切符を購入。「宝豊」とは聞きなれない地名ですが平頂山の炭鉱鉄道との接続駅です。朝の段階ではまだ鄭州から四方に散らばっている鉄スポットのどこに行くかはっきり決めていなかったのですが、雨が降っていることもあり、乗り鉄メインで客車の中から出ずに済む平頂山炭鉱鉄道訪問に決めたのでした。
手元の時刻表によれば、9時40分発のN301次 鄭州発南陽行き列車が13時21分に宝豊着。事前に仕入れた情報だと平頂山炭鉱鉄道の蒸気列車は14時28分宝豊発ということになっています。宝豊駅の国鉄と炭鉱鉄道駅がどれくらい離れているかわかりませんが多少の距離があるにせよ、1時間程度の接続時間があれば楽勝で乗り継ぎできるものと考えていました。
ところが・・・。
宝豊までの軟座切符はあっさり買えたものの・・・買えたものの・・・
発車時間が14時くらい(正確な時間忘れた)になってやがるorz
さすが中国。鉄ヲタのたてた一分の隙もない綿密なプランを簡単にあざ笑ってくれます。北斗の拳のザコに、
「ヒャッホウ!こいつまだ4月18日ダイヤ改正の時刻表なんかもってやがるぜ!今じゃケツをふく紙にもなりゃしねえってのによ!」
と罵倒された気分です。
さあ困った。計画が台無しになってしまったこともそうですが、切符を買い間違えたなどと言ったらうちのキシリア閣下がどんなに怒ることでしょう。幸いなことに敵は、切符売り場の外で待っているので、買い間違えたことはバレていません。
切符売り場の隅にある退票窓口でコソーリ払い戻した後
「いやー、適当な列車がなくて切符は買ってない」
というとあっさり騙されてくれました ニヤリ

列車で行くことはあきらめ、ちょうど駅の真向かいにあるバスターミナルから出ている高速バスに乗って直接平頂山を目指すことにしました。
バスは中国の長距離バス界を席巻しつつあるネオプラン。トイレつきです。雨の高速をスイスイかっ飛ばして、鄭州から平頂山まで2時間半かからず。無理に列車で移動しようとすると直通列車はほとんどないうえ、経路も大迂回で一日がかりになるので、よほどのもの好きでなけれな、両都市間の移動はバスということになるでしょう。

さて、平頂山につきましたよと。
平頂山にはどうやら中心站と老站の二つのバスターミナルがあるようですが、このバスが到着したのは町外れにある老站。ちょうどバスターミナルの裏が炭鉱鉄道の線路になっているらしく、直接線路は見えないものの、ピョー、ピョーと蒸気の鳴き声が聞こえてきて、気分が高揚してきます。
バスターミナルの前には、しょぼい宿しかなかったので、タクシーで適当に走ってもらい、麦当労や肯徳基もある中心街にあった金沙湾大酒店に宿泊。二つ星ホテルでバスタブつきのツインが130元と激安でした。
現在時刻11時。雨は一向にやまないどころかまずます強くなっています。あー憂鬱。
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« 返信 #3 投稿日: 7月 21, 2007, 07:05:09 午後 »

それでも折角来たのだからと、ホテルで一休みしたあと、気合で炭鉱鉄道の中心駅に向かうことにしました。
平頂山炭鉱鉄道(正式には平煤集団砿区鉄路と言うみたいです)の路線は平頂山の中心站(国鉄の平頂山とは離れた場所にあり、地元では小火車站とよばれています)を中心に、東西二方向に伸びています。東方向への路線は、本当は行くはずだった国鉄との接続駅、宝豊を経由して韓庄まで、片道二時間余りの道のり。もう一方の西の終点は十三砿。こちらは片道1時間余り。それぞれ一日三往復しかなく、今からだと、日のあるうちに両方乗るのは無理。明日以降のことを考え、まずは距離の長い韓庄への路線をつぶすことにしました。
事前のリサーチによれば、韓庄行きは13時30分とのこと。時刻が変わっていることも考え、どしゃぶりの雨の中、余裕をもってタクシーで駅に向かいます。

炭鉱鉄道の中心站は、意外なことに、広い駅前広場を持つ近代的な6階建てのビルで、しっかり「駅」していました。おそらくは、駅機能だけではなく本社機能もあるのでしょう。というか、逆に、本社ビルの中に駅を申し訳程度につけてみましたというところでしょうか。駅部分は、ベンチが置いてあるだけで切符売り場もなく、見事にがらんどう。出発の1時間前ですが、それなりの数のお客さんが、この待合室で出発を待っていました。
ホームへの出入りも自由で、すでに客車もホームに入線していますが、まだ列車員がいないので客車の中には入れません。だから、大雨のうえにさした傘が裏返るほどの強風の中、ホームに出る人は誰一人いません。そう、私以外は。
駅構内は二面三線しかなく手狭です。炭鉱鉄道の中心駅というと、駅に隣接してヤードが広がり、旅客駅はその片隅にひっそりと、ということが多いのですが、平頂山炭鉱鉄道の中心站は、珍しく純粋に旅客駅として機能しているようです。
客車は二編成入線していました。時刻表によれば列車はこのあと、13時30分発韓庄行き、13時40分発十三砿行きと10分おきに出発しますので、この二編成が、おそらく割り当てられるのでしょう。
それぞれ22系客車を6両ほど連ねた編成ですが、カラーリングが異なります。一編成は普通の緑皮車ですが、もう一編成はなんと国鉄の25Gカラーに塗られていました。とはいえ、普段蒸気が牽引しているわけなので、蒸気の煤煙で薄汚れて、そのへんの野良犬みたいな状態になっています。なんでこんな汚れが目立つ塗装にするのか、わけがわかりませんね。
« 最終編集: 7月 25, 2007, 02:22:22 午後 by はいらーある » IP記録
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« 返信 #4 投稿日: 7月 21, 2007, 07:46:41 午後 »

ホームの先端に目を向けてみればそれぞれの客車の牽引機が、盛んに煙を吐き出しながら待機中です。停車している位置から考えて、どうやら十三砿行きの牽引機は上游1687。私の乗る韓庄行きは、でっかい煙突が特徴的な機関車、建設5644のようです。
どちらも、ありふれた蒸気機関車といえばそうなのですが、実は私、動いている建設型を見るのはこれがはじめてです。そこで、大雨強風の中、台風中継のレポーターばりに傘を吹き飛ばされそうになりながら、激写。ちなみにここ平頂山は、現在中国に残る前進、建設、上游という主力三機種が一同に会す唯一の場所というのはSLマニアの間では有名な話。 どこかで前進形に会えるかもと、夢が膨らみます。

ボックス席それぞれに2~3人が埋まったような乗車率で、韓庄行きの列車は定刻通り出発。乗車位置はもちろん蒸気機関車の音がよーく聞こえる機関車の隣にしたかったのですが、その位置にはXL22_8001なる荷物車が繋がれていたので、さらにその隣の硬座車の人となります。
この荷物車ですが、なかなか面白い車両で、形式は22系を名乗っていますが、その窓配置を見れば、間違いなく市郊用の31系。荷物車なのに車内への出入りは自由で、それもそのはずで荷物なんてほとんど積まれていません。一部には31系独特のロングシートも残されていて、お客さんも数名乗っています。日本でいえば、オハニ、とかスハニのような車両にあたるでしょうか?
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« 返信 #5 投稿日: 7月 21, 2007, 10:39:49 午後 »

中国に来て蒸気機関車牽引の列車にはじめて乗ってみて、ホホウ!と思うことが一つあって、鶴崗でも調兵山でもそうだったのですが、乗客が皆、座る前に座席を古新聞で拭くんですね。はじめは、ローカル線だけに古い客車を使っていて、座席も埃っぽいからなのかなあ、と思っていたのですが、そうではなくて、機関車の煙突から吐き出された煤が、窓を開けはなした車内に入ってくるからなのですね。今の日本ではなくなってしまった習慣ですが、きっと昔は日本でも日常的に見られた光景のでしょうね。蒸気世代ではない私にとって、こういう光景は懐かしいというより新鮮です。
列車は時おり甲高い汽笛をのんびりと走っていきます。蒸気の息遣いを聞きながらの乗り鉄はいいものですが、残念なことに外は大雨で、イマイチ気分が乗りません。さらに気分も盛り下げるものとして、この鉄道の客車は、窓が金網で覆われてしまっています。おかげで写真は撮れないし、外の景色は見づらいし。残念なことです。なぜ、こんな金網をつけるんだろう。日常的に客車に向かって投石でもあるのでしょうか?

突如、車窓に日本の国鉄特急色に似たカラーリングの東風4Dが現れ仰天します。と、東風4Dに引かれた25G客車とすれ違いました。なぜかと思い地図を見てみると、平頂山から宝豊までの一部区間、孟宝線の国鉄線と併走するのです。私はずーっとショボイ鉄道なのに複線なんだなあ、と思い込んでいたのですが実は単線並列だったというわけ。こっちも驚いたけど。向こうの列車の乗客も、いきなり車窓に蒸気列車があらわれてさぞやびっくりしたことでしょう。

1時間ほど農村や、石炭積み出し基地を走って、構内に広いヤードが広がり石炭車が並ぶ国鉄との接続駅、宝豊に到着。おそらくここで国鉄に石炭の受け渡しをするのでしょう。国鉄側では東風7型が、炭鉱鉄道側では建設型蒸気機関車が貨車の入れ替えに動いていました。
宝豊は炭鉱鉄道の沿線ではおそらく最も大きな町で、ここで乗客の多くが入れ替わります。停車時間も、他の駅では1分もないくらいですが、ここではしばらく停車するので、ホームに降りてみますた。
・・・雨降ってますた。すぐ客車に逃げ帰りますた。

宝豊を出た列車は、国鉄線を跨ぐとさらに西へ向かって走ります。
途中にあった梁圭砿駅は面白かったです。ホームのすぐそばまで市場がせり出していて、まるでホームが生活道路のようです。
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« 返信 #6 投稿日: 7月 22, 2007, 07:32:41 午後 »

終点の韓庄の一つ手前の高庄は、構内にヤードがあり、多数の石炭車が止まっている大きな駅で、乗客のほとんどはここで下車してしまいました。
そして、わずかばかりの乗客を載せ、数分走って終点の韓庄に到着。小規模な石炭積み出し基地があるだけのへんぴなところでした。
せかせか機関車は機回しして、逆サイドにテンダーフロントでつけかわるとあっという間に出発です。
あとは元来た道を二時間かけて戻るだけ。
結局この日は一日中雨でした。
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おろち
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« 返信 #7 投稿日: 7月 23, 2007, 12:40:01 午前 »

はいら-ある様 楽しくレポート拝見させていただいております。まだまだ続きはあると思いますが!
>なぜ、こんな金網をつけるんだろう。日常的に客車に向かって投石でもあるのでしょうか?
私も、↑には気がかりでなりません。インドなどでは無賃乗車を防ぐため窓に鉄格子が張られていますが、それよりまだ厳重な金網がどうして必要なのでしょうかね!
レポートの続き楽しみに致しております。
今年2月 ↓十三坑駅にて
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はいらーある
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« 返信 #8 投稿日: 7月 25, 2007, 01:22:06 午前 »

今日は、二路線ある平頂山炭鉱鉄道のうち、昨日乗り残したもう一路線、十三砿線に乗る予定ですが、この十三砿線、一日三往復で朝の6時の始発列車を逃すと13時40分まで列車はありません。なので、5時起床のつもりでホテルにモーニングコールをかけておきます。ここに限らず中国のローカル列車や炭鉱鉄道は一日三、四往復しかなく朝の便を逃すと、次の列車は昼過ぎなんてことがザラ。なので、効率よく乗り鉄、撮り鉄をするために、普段の休日は朝寝坊のくせに旅行になるととたんに早起きになってしまいますね。
さて、そのモーニングコールですが、鳴ったのはなんと5時20分。電話のベルに起こされ受話器をとったら電話の向こうから「不好意思」と謝罪の声。ここのモーニングコールは、自動ではなくフロントの服務員がかける方式のようです。
でめえ、寝坊しやがったな!
と、朝っぱらからブチ切れそうになりましたが、ホテルから駅まではタクシーで5分もかからない距離なのでまだ余裕です。気を取り直して駅へGO!昨日の夜遅くまで降り続いていた雨はようやく上がっていました。相変わらずガスっているものの雨よりはずっとましです。

駅に到着すると、すでに客車に機関車が連結されてさかんに蒸気を吐いていました。牽引機は昨日韓庄線の運用に入っていた建設5644。客車も昨日と同じ緑皮車編成です。
早速撮影とカメラをバックから取り出そうとしますが・・・
ないない。カメラがどこにもないYO!
あわててもう一度ホテルに帰り、カメラを取って駅に戻ったときには出発の3分前でした。おかげで、朝の出発シーンはほとんど撮れず・・・。

列車に乗車して気づいたこと。
時間帯のせいもあるのかもしれないけど、この路線はむさい炭鉱夫ばっか。
昨日の韓庄線は老夫婦がいたり、女の子が携帯でメールを打っていたりしてたんだけど、こっちの路線は、耳にタバコをさして、トランプ博打です。
確かに、こちらの路線のほうが、駅ごとにヤードが広がっていて、石炭車が並び蒸気機関車が煙を上げたりしています。トロッコも見ました。どうやら路線としての活気はこちらのほうがある模様。
« 最終編集: 7月 25, 2007, 01:24:01 午前 by はいらーある » IP記録
はいらーある
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« 返信 #9 投稿日: 7月 25, 2007, 01:30:33 午前 »

一時間ほど走って終点の十三砿に到着。
昨日の韓庄終点とはうってかわって、構内に大ヤードが広がる巨大な積み出し基地があるところでした。
客車を切り離した機関車が行き着く先にはなぜか手袋をはめて袋をもったオバチャンたちが群がっています。機関車が折り返し客車のほうに向かうと、オバチャンたちは一斉に機関車のいた場所にダッシュ。何をしているのかと思ったら機関車から捨てられた燃え残りの石炭を拾い集めているのですね。炭鉱鉄道の沿線では石炭車から落ちた石炭のおこぼれをひろう人たちをよく見かけますが、蒸気機関車から落とした燃え残りの石炭をひろうのははじめてみました。

十三砿到着時間は7時10分。折り返しの列車は8時50分。
機関車の整備風景などを撮影しても結構時間が余りって結構ヒマだったので、炭鉱町に出てみました。町から、平頂山に戻るバスに乗れば時間の節約になるかと思ったのですが、残念ながら、町からのバスは襄城というこの近くの中心地に行くバスのみ。平頂山へはそこからさらにバスを乗り継がねばならず、それなら折り返し列車で帰ったほうが早そうです。

列車出発の30分前には十三砿の駅に戻ったのですが、すでにホームには多くの人が集まっていました。屋台の物売りも出て少しはにぎやかです。客層も、家族連れが多く、行きとはかなり雰囲気が違います。平頂山の町に出るにはバスだと乗り継ぎがあって不便ですので、時間帯によってはまだまだ多くの人に利用されているということでしょうか。
昨日の雨で賑やかになったかえるの鳴き声を聞きながら列車を待ちます。
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« 返信 #10 投稿日: 7月 25, 2007, 01:36:21 午前 »

さて、炭鉱鉄道の旅客路線も全線完乗しましたし、次に行く先はお楽しみの機務段訪問です。機務段は朝に乗車した際に大馬路と田庄の間にあることを発見していましたので、折り返し便は大馬路で下車。車窓から中国人鉄ヲタらしき人が4~5人機務段の中で蒸気を撮影しているのが見えたので(給水棟に登っているやつもいた。相変わらず彼らはすることがすごすぎます・・・)どうやら撮影には寛容っぽい雰囲気で楽しみです。うまくいけば中国鉄との交流もできるかな、なんて考えていました。
しかし、大馬路で降りたことは失敗。機務段自体は、どちらかというと大馬路寄りにあるのですが、大馬路寄りは機務段の裏手にあたり、機務段の周囲はずーっとフェンスで覆われていて、機務段への引込み線は線路沿いに1kmほど田庄寄りに歩かないとありませんでした。おかげで機務段についた頃には中国鉄の姿は消えていました。

さて、その機務段、日中だからでしょうか。残念ながら、中に機関車の姿はまばら。それでも入り口では上游が有火状態で止まっていましたし、奥のほうには建設が数両待機中。前進の死骸もありました。
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« 返信 #11 投稿日: 7月 25, 2007, 01:41:14 午前 »

そして、車庫前のピットの中には
前進キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
なんと前進が有火状態で止まっていました。ナンバーは前進6650。しかもありふれているのか珍しいのかよく分かりませんが三軸テンダーです。スネ夫ではないですが、みてくれ!この重量感、この迫真力。
まさにくろがねの城というべき・・・と思わず言いたくなります。
つまりこの小さな機務段の中に、上游、建設、前進の三種類の機関車がいることになり、ちょっとした機関車博物館状態です。もう鼻息荒く写真撮りまくり。ああ、来てよかった!
しかしながら三者そろい踏みの蒸気天国平頂山も今後どうなるかは予断を許しません。この前進の隣では東風7が並んで整備を受けていましたし、機務段に行く途中、線路際を歩いていると東風7の貨物が横を通過していきました。また途中駅でも東風10Dが入れ換えで動いているのを見ました。今のところまだまだ蒸気が主力とはいえ、今はディーゼルの味を知りつつある段階、いつ本格的な置き換えがはじまるか分かりません。
そんな雰囲気を象徴するような前進と東風7の横並びシーンを撮影しつつ機務段を後にしました。
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はいらーある
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« 返信 #12 投稿日: 7月 25, 2007, 01:48:02 午前 »

おろちさん
おろちさんの撮影した十三砿の写真は、ちょうど私の投稿の「火車来了」と「発車待ち」と同じ場所からですよね。
季節が違うと雰囲気全然変わりますね。
平頂山炭鉱鉄道の窓の金網は乗り鉄党にはものすごい邪魔です。外の風景、とくに客車からの前方や後方の風景が全く撮れません。なんとかしてほしいものです。それほど混雑する列車ではないし、入り口にはいちいち乗務員が立っていますから無賃乗車なんてできないと思います。そもそも車内で切符を売りますしね。ホント、なんでついているんでしょうね。
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yz31
特快
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慢車と椰子汁は相性がいい。


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« 返信 #13 投稿日: 7月 25, 2007, 01:40:17 午後 »

こんにちは~
平頂山の鉱山鉄道にSLがあるという話はずっと皆さんの投稿から知っていたのですが、今回のはいらーある様のレポートで初めてその全容を知ることが出来ました。SLが主力として頑張っていること、客運があることなどなど…この路線が標準軌だと言うことも初めて知りました(爆)。私もこの夏に是非とも行ってみたいです(←無理だろ)。
 ただ、金網の存在は大きなマイナスポイントですね。おそらく投石があるのでしょうが、やはりあるよりはない方がいいです(というか、石を投げる奴らの気持ちがわからん。あと、以前乗っていたタクシーに石を投げられたことがあります)。
 もう一つ、別の路線でもよく見られますが、SLの後ろ向き運転―つまりSLのボイラーと客車が隣り合わせで運転されていますが、危険ですね。以前日本でこういう運転をしていたときにボイラーが破裂して熱湯が客車内に吹き込み、多数の乗客が死傷した事故が発生しています。こういう運転をしている列車に乗ったら2両目か3両目に逃げましょう。一両目に乗っていて万が一のことが起きては大変ですから。
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« 返信 #14 投稿日: 7月 25, 2007, 02:17:51 午後 »

YZ31さん
こんにちは。
後ろ向き運転とは、こういう状態ですね。
私は音が聞きたいから好んで蒸気の次位の客車の乗ってしまいますが、
以前日本でこういう運転をしていたときにボイラーが破裂して熱湯が客車内に吹き込み、多数の乗客が死傷した事故が発生しています。
こういうことを聞くと怖くなってしまいます。
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