http://news.huochepiao.com/2010-12/201012791634.htm2012年に開通を控える京滬高速鉄道。その路線で使用される車両がメディアに公開された。同路線で使用される高速車両は1ユニット16両編成、定員は1004名だ。
今回紹介される車両は、中国北車集団が設計したCRH380B。先の京滬高速鉄道の試験運転においては、時速457キロをたたき出した中国高速鉄道のフラッグシップにふさわしい高速車両だ。京滬高速鉄道の開通後、CRH380AとCRH380Bが担当となり、通常運転時の最高時速は380キロ、1ユニット16両編成となり定員は1004名。その内訳は、一等車3両、二等車10両、先頭車両2両、食堂車1両(9号車)となっている。
特筆は、3号車に設定されているVIP車両で、車内は24席のリクライニングシートを備え、ファーストクラス並みの快適さを誇る。電動パワーシートを押し倒せば180度フルフラットのちょっとしたベッドができあがる。肘掛けには折り畳みテーブルと小型ディスプレイが収納されている。さらに右には読書灯も用意されている。
京滬高速鉄道開通後、1318キロを4時間弱で移動でき、雨風雪といった天候の影響も受けにくい。価格は未定だが、およそ1000元コースとなるのは確かか。
5号車には身体障害者向けのシートが用意されており、同時に専用のトイレなども設置。運転席後部には個室が設けられ、一等席と同じくVIPシートが用意され、運転室と個室の間には瞬間調光ガラスを採用し、スイッチひとつで磨りガラスから透明ガラスへ変えることができる。
これらの高速車両は100ユニット用意される、部品の国産化は85%(残り15%の重要な部品は日本などの海外で組み立てて輸入)。
中国の高速鉄道は6920キロ。これは旅客専用線ばかりでなく、すでに開通している時速200キロに対応した在来線も含まれる。2012年には中国鉄道は11万キロの営業距離に達し、そのうち高速鉄道が1.3万キロ、2020年、中国鉄道の営業距離は12万キロ以上に達し、高速鉄道は1.6万キロ以上。また、都市鉄道を意味する快客客運網は5万キロに達し、全国人口50万都市都市の90%をカバーする。