Borgen
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« 投稿日: 2月 16, 2008, 11:10:28 午後 » |
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三眼橋~広州西~江高鎮(広州北花都手前)には「上班車」と呼ばれる緑皮車YZ22×4編成の鉄道職員専用の列車が走っているが、2月~3月の春運期間中は臨時列車増発のため、これらの客車も臨時用として狩り出されるため、その穴を埋めるために有蓋貨車が客車扱いで運行される。実は12、3年前まで、中国では客車の絶対数が足りず、代用として有蓋車を何両も連結し、「棚車」として非空調硬座よりさらに安い料金で出稼ぎ労働者に提供していた。 しかしながら車内設備はいうまでもなく悲惨で、藁の絨毯に馬桶トイレしかないというすし詰め方式で、乗り心地は悪く、一般人は乗りたがらないのは当然だった。やがてダイヤ改正と新車増産により、棚車は過去の歴史となりつつあった。 ところが、去年の中国の新聞に広州西~江高鎮の棚車特集が紹介されており、現存していることを確認。棚の発音がカナダ車両メーカー、ボンンバルディア(龐巴迪・pangbadi)に近いことから、「棚巴迪」(pengbadi)というユニークなネーミングがつけられた。そして今年の春運も沿線撮り鉄で棚車を確認。せっかくの機会だからということで、この棚車乗車目的のため、朝早くから広州西にタクシーを飛ばした。
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« 最終編集: 2月 18, 2008, 10:07:26 午前 by Borgen »
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Borgen
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« 返信 #1 投稿日: 2月 16, 2008, 11:12:35 午後 » |
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広州西は、本来は佛山など三茂線と結ぶ貨物専用の駅だが、春運になると臨時列車の停車駅になる。また建物自体工事しているため、駅出口しか出入り口の存在は知らなかった。しかもこの日の朝臨時列車が到着したことで、車内から吐き出されるように沸いた客の列が15分以上も途絶えることがなく出口まで続いたため、駅構内には多くの武警や公安が張り付いており、駅へのこのこ侵入しようものなら捕まってお叱り以上の酷い目に遭う(パスポートはビザ更新のため会社にお預け)とびびってしまい、駅侵入がためらわれた。 仕方なく西駅に架かっている跨線橋を上ると、先ほどの臨時列車の姿はなく、ホーム上にはパラパラ人が集まりっていた。そして薄暗い夜明けのもやのなか、佛山方向から赤いDF4Bがギラついたライトを照らしながら茶色の貨車を牽引して、広州西にやってきた。このとき7時15分。今回は偵察のみで見送りか? とあきらめモードになりつつあったが、近くのホーム敷地内へ続く鉄格子の内側の扉が開いているのを発見。吸い込まれるようにホームに進入し、気づいたらそのまま貨車に乗り込んでいた。 行きの時間 7:15広州西入線→7:31発→7:40機務段→7:45棠渓→8:00大朗→8:09→8:15→8:20→8:25江高鎮着(片道16キロ)
列車は7:31に広州西を発車。8両編成の有蓋車のなかは当然座席などなく、さすがに馬桶のトイレはなかったものの、ベンチのような長椅子が置かれていた。扉は開けてあるが転げ落ちないように鉄の棒と梯子が置かれている。ちなみに梯子はホームのない駅? に停車をしたとき、これを使って乗り降りを行う。各車両には乗務員が1人付いており、切符は彼から直接買う。広州西から江高鎮まで片道3元だ。 途中数箇所停車をしながら、貨物線をのろのろ運行。スピードはおそらく12キロ前後。京広線の3本ある線路のうち2本が本線で1本が貨物線だから、他の列車の邪魔にはならない。しかし、緑皮車にさえ、あっという間に抜かされたのは正直ショックだった。一番飛ばしたのは棠渓→大朗の15分。とにかく車軸の底から突き上げるように響く振動は立っていたほうが楽というくらいひどかったが、隙間から直接入ってくる風だけは気持ちよかった。乗車する客層は国鉄職員がほとんどだが、行商の人も乗り込んでいるため、難易度は低い。行き帰りとも大朗で大勢の乗客が乗り降りする。 大朗から江高鎮までは貨物操作場の中を進んでいく。途中停車した3箇所は駅名を見かけなかった。おそらく広州北貨物ターミナルの一部だろうが、とにかく広い。そして約50分かけた棚車も終点に到着。しかしながら幅広いターミナルの中心部分に停車をしてしまうため、周辺は全て線路。どこから出口に向かえばいいかさっぱり分からず、素直に折返し運転が始まるまで貨車の中に待機していた。
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« 最終編集: 2月 18, 2008, 10:08:29 午前 by Borgen »
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Borgen
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« 返信 #2 投稿日: 2月 16, 2008, 11:16:28 午後 » |
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戻りのダイヤ 8:45江高鎮→8:50→8:55→9:00→9:09大朗→9:25棠渓(9:45発車)→9:50機務段→9:55広州西→9:58三眼橋に向けて出発(江高鎮~広州西16キロ)。 帰りも大朗から棠渓にかけてスピードが出ており、30~40キロは出していた。しかし棠渓からは貨物列車の待ち合わせのため20分ほど停車。安全のために本線方面の扉は閉められ、「暗いよ寒いよ怖いよ~」の状態となる。そして10時手前で広州西に到着した。その後出勤しました。 この棚車はおそらく3月2日の春運明けまで続くだろう。職員専用とはいえ、マニアックな棚車はまた来年も走るに違いない。 今回は中国鉄道人柱隊隊長の面子にかけて乗車しましたが、次回は普通の緑皮車にトライしたいですね(棒読み)。
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« 最終編集: 2月 18, 2008, 10:10:11 午前 by Borgen »
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はいらーある
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« 返信 #3 投稿日: 2月 16, 2008, 11:26:13 午後 » |
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棚巴迪キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 感動の余り涙が出そうです。 恐れ入りました隊長。
この貨車は窓らしきものがついてますね。専用車なのかなあ。
次回のミッションはT302のRZ25K、広州東~広州乗車ですね。
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« 最終編集: 2月 16, 2008, 11:31:41 午後 by はいらーある »
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ito
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« 返信 #4 投稿日: 2月 17, 2008, 10:54:40 午後 » |
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すごい!
食い入る様に拝見させていただきました、本当にまだ走っているんですね。
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流浪
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« 返信 #5 投稿日: 2月 18, 2008, 04:16:02 午前 » |
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すげー! 感動ですー!
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yz31
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« 返信 #6 投稿日: 2月 18, 2008, 07:54:50 午後 » |
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乗ってみたい ぜひぜひ乗ってみたい! 実に濃いぃレポートで、大変感動しました。 あと、こんな列車でも「きっぷ」があるのが、領収書社会中国ですね
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紫葳侍郎
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« 返信 #7 投稿日: 2月 22, 2008, 10:19:24 午後 » |
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南宁-陆川、南宁-防城港 现在是 春运“荷物车专列”(XL22B\XL25B\XL25K) [管理人によって削除されました]
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ito
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« 返信 #8 投稿日: 2月 23, 2008, 01:04:48 午前 » |
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南宁の荷物車は、トイレが無いのは問題有りだが、激混みの硬座に比べて座れるし、 思ったより車内が清潔ですね。 これなら乗っても良いかも
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紫葳侍郎
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« 返信 #9 投稿日: 2月 23, 2008, 08:45:12 午後 » |
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除了 荷物車,还是有硬座車的,可以到硬座车上厕所。
编组 :機關車DF4B綠龜 + XL22B x 2 + YZ22B + 古董YZ31 + XL22B x 2 + XL25B + XL25K + YZ22B
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SY1698
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« 返信 #10 投稿日: 2月 23, 2008, 10:52:26 午後 » |
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> 關車DF4B綠龜 + XL22B x 2 + YZ22B + 古董YZ31 + XL22B x 2 + XL25B + XL25K + YZ22B
YZ31吗?哎呀-。我想看看。
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紫葳侍郎
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« 返信 #11 投稿日: 3月 03, 2008, 11:59:25 午後 » |
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春运结束,已恢复为YZ22B绿皮车厢,YZ31已经看不到了,也不知道运到哪里了。
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Borgen
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« 返信 #12 投稿日: 3月 04, 2008, 12:56:05 午前 » |
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なかなかお目にかかれないYZ31をちょっぴり紹介。
1、三茂線のYZ31。毎日走っている。 2、広州西で撮影したYZ31。 3、東北鶴崗で炭鉱線で使われているYZ31。 4、おまけ。双鴨山で活躍中のYZ30。
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Borgen
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« 返信 #13 投稿日: 2月 07, 2010, 04:32:16 午後 » |
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今朝、撮り鉄に出かけたら、季節はずれの夕立。
ザーザー降りのなか、ガッカリして、帰途に着こうとしたとき、 オレンジカマが2両の緑客車を引いてきた。 あ、これって通勤用じゃんと思いながら、ハッと悟った。
この時期の通勤用は確か緑皮車じゃなく貨車、いわゆる棚車。 しかし、武広高速鉄道の開通で、広東の臨客がグッと減った。
そうなると、代替用の客車もいらない。 つまり、棚車は永遠に戻ってこないんだよ!!
なんだってーッ!!
あと1回乗っておけばよかった。
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