管理人殿、お世話になっております。
RW24様、ウランゴー様、はじめまして。houmeisya(西方快車)と申します。
シベリア鉄道での機関車交換事情なのですが、先日(5月末)K3次に乗車し、以下を確認いたしました。
乗車したのがK3次なので北京発モスクワ行きとなります。
※なお、旅行記は以下で執筆中です。
http://seihoukaisya.seesaa.net/北京→大同 AC25000V SS2
大同→集寧南 非電化 DF4C(青)
集寧南→二連 非電化 DF4B(橙)
(二連站入れ換え、DF7)
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二連→ウランバートル 非電化 2M62重連(緑+青)
ウランバートル→ナウシキ? 非電化 2M62(赤)
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ナウシキ?→ウランウデ 非電化? 牽引機不明
ウランウデ→マリインスク AC25000V ЭП1(途中、ジマでЭП1同士で機関車交換)
マリインスク→バレジノ DC3000V ЧС2(途中、ババビンスクでЧС2同士の機関車交換)
バレジノ→ウラジミール AC25000V ЧС4T
ウラジミール→モスクワヤロスラベリ DC3000V ЧС7 時間と情勢から牽引機を確認できなかった蒙露国境付近を除いても、中国内で3機、モンゴル内で2機、ロシア内で6機が牽引したことになります。同形機同士での機関車交換もありますが、連続での運用距離や所属区を考えると必要なのでしょうね。
なお、ロシアの電機に関しては、以下を参照願います。
「ЭП1」 ロシア製交流電機。製造1999~ B-B-Bhttp://ru.wikipedia.org/wiki/Электровоз_ЭП1
「ЧС2」 チェコ製直流電機。製造1958-1973 C-Chttp://ru.wikipedia.org/wiki/Электровоз_ЧС2
「ЧС4T」 チェコ製交流電機。製造1972以降? C-Chttp://ru.wikipedia.org/wiki/Электровоз_ЧС4
リンク先の、下のほうの角ばった機関車。ほぼ同形で直流機のЧС2Tが存在し紛らわしい。
「ЧС7」 チェコ製直流電機。製造1983-2000 B-B B-Bの2車体http://ru.wikipedia.org/wiki/Электровоз_ЧС7
◆RW24様 基本情報ありがとうございます。上記のまとめが役に立ちました。
因みにロシアでは日本と違って交流と直流の電化方式が変わる所では必ず機関車交換があります。
必ず(黒磯の如く)「地上切り替え」を行っていますね。
③ジマ駅(モスクワ起点4,902㌔地点)
この駅では電化方式が交流25000Vから直流3000Vへと変更されます。
④スリュジャンカⅠ駅(モスクワ起点5,278㌔地点)
イルクーツク駅から120㌔ほど東に行った所にある駅です。ここでは電化方式が直流3000Vから交流
25000Vに変更されます。
このあたりは全て交流25000V電化区間になり、現在は直流電化区間はありません。
過去にはジマ~イルクーツク~スリュジャンカⅠ間は直流3000Vでした。この区間、イルクーツク~スリュジャンカ間は結構な山岳地帯であり、蒸機時代に先行して直流電化を行ったものの(1945-1955年施工)、のちに周辺が交流電化され「離れ小島」になってしまってから、取り扱いの便から交流25000Vに変更したものと思われます(但し、時期が不明)。事情は奥羽本線や仙山線と似通っていますね。
関連して、現在はスリュジャンカⅠでの機関車交換はなく、2分しか停車しません(余談ですが、この短時間停車でも名物オームリの燻製はデッキにまで売りに来ます)。
※参考文献:「写真で楽しむ世界の鉄道4」(1964交友社)。シベリア鉄道の電化に関する記述あり。
◆ウランゴー様 最近、貴方のモンゴル鉄道サイトを拝見し、情報量に驚いております……。
>モスクワ近郊は直流電化かと思っていましたが、交流なんですね。
上記のよう、ウラジミール~モスクワ間は直流電化で、直流電機が牽引します。
>ちなみに3/4列車はウランバートルで交換があります。
確認いたしました。2M62同士での機関車交換ですね。なお、ウランバートルで食堂車のクルーも交代していました。
余談ですが、乗車した3次の食堂車は102号で、インテリアが105号とは若干異なります。102号のほうがより派手な感じでした。お気に入りの車です。