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投稿者 スレッド: Z56次に乗ってきた  (参照数 997 回)
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Borgen
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« 投稿日: 11月 29, 2009, 02:21:16 午前 »

 昨日から今日にかけて蘭州~北京西間のZ56次に乗ってきた。理由はこれだけ動車組が増えれば、Z列車とて安泰ではなくなってきたこと、25Tの生産が終了していることなどがある。
 普快、快速用で中長距離の25Gがここ2年で3500両もの生産に追われており、今後動車組も増え続けていくとなれば、5年後には高速列車、高速寝台の動車組と旅客の快速、普快の25Gの2本立てになっていること予想できる。
 そうなると、特快車両扱いだった25Kと25Tはそろって過去の列車にとなるだろう。という未来を予測した上でのZ列車保護対策(乗る、撮る、買う)をしておかねばということだ。

 Z55/6次は9月のダイヤ改正で新規に登場したZ列車。車両の出自はZ3/4次のおさがりである。しかし、腐っても鯛の如く、まあしっかりした列車だろうということは予想できるし、サービスに定評のある蘭州鉄路局が管理するのだから、他局よりはまともな列車にしているだろうという期待はあった。
今回は高級軟臥をゲット。寒い時期だし、高いから誰も買わないだろうという目論見での購入だった。

 27日は朝からガスっていた。天気は雪が降りそうな曇り空で気温もそれなりに低いので、外に出るのをあきらめ、チェックアウトまで部屋で過ごしていた。13時過ぎ、もやの中から日が差し込んできた。駅は、宿泊したホテルの目の前。だから移動もラクラク。駅前では、この時期独特の兵隊の輸送見送りが行なわれていた。毎年、この時期になると、「兵運」という兵隊の交代が行なわれ、これで切符の購入期間が短くなるのだ。
 昼は駅そばの中華で食べたが、価格の割りに量が多く、とても食べきれるものではないため、泣く泣く残した。上海あたりだと飯の1品あたりの量が少ないと地方の出身の人は文句を言うときくが、この量を見て納得。1皿3人前はある。
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« 返信 #1 投稿日: 11月 29, 2009, 02:24:05 午前 »

 発車約40分前、DF5に牽引されたZ56次が1番線ホームに滑り込む。友達の見送りで先にホームに入った人の後を追って自分もホームに向かう。軟席候車室の駅員は、「まだ扉が開いていないから、行っても寒いよ」と言ってきたが、撮り鉄命の自分にとって、まず撮れればよかった。
 ホームにはまだ牽引機は到着していなかった。高級軟臥は14号車で先頭車から近い。肝心の列車は1~12が硬臥、13が食堂車、14が高級軟臥、15~18が軟臥ということだが、2両間引かれており、16両までであった。やはり貧困地域に軟臥はお荷物。せいぜい2両確保がベターなんだろう。ちなみに、高級軟臥乗客は、最初は自分だけだった。

 16両目となる先頭車で機関車を待っていた。最初にきた機関車はウルムチ~上海のT53次用のSS7E。すごく、土埃に塗れていた。その5分後に北京行きのSS7Eがきた。

 ここからしばらくは至福の時間。とにかく撮れる。天気は悪いが、目の前にある獲物を放ってはおけない。反対のホームに行ってパシャリ。線路の上からまたパシャリと思い出せば子どもがはしゃぐように元気に駆けずり回っていた。
 列車が先端から最後尾まで1枚の画像に納められる。この光景は好きだし、なにより長編成のこの姿が中国鉄道の味を出している。日本の鉄道が越えられないものがここにはあるのだ。
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« 返信 #2 投稿日: 11月 29, 2009, 02:45:54 午前 »

 存分に撮り終わり、車内へと戻る。列車が駅に回送されていたときにはサボはなかったが、いつの間にか付いている。盗難防止で外していたのだろうか?
 肝心の高級軟臥はすでにボロボロになりつつある。テレビモニターなんぞないほうがマシ。25Kよりもコストダウンが図られたのか? というほど質が悪く、先に寿命を迎えそうだ。
 それでも、一応花形列車の体を良く見せようと、天女の模様が入ったカーテンが奢られ、各テーブルにはモノホンの植木鉢が飾られている。また、乗務員はこれまたえらいベッピンさんが勤務している。愛想もそこそこあるので、いちおうZ列車乗車時点としては合格レベル。
 向かい側の列車には、奎屯~信陽の不景気な臨客列車が停車。聞くところによると、11月で新疆の綿花の摘み取りは終了。今は河南の民工を地元に送り返す列車らしい。

 列車は、風が出てきた蘭州の曇り空のもと音も立てずゆっくりと進行する。聞こえてくるのは電気機関車のモーター音のみ。SS7シリーズは特にうるさい。車両段を通過し、包蘭線の3線区間をぬけると、黄河によって地形が変わった場所がしばらく続く。ここから途中の天水まで約4時間。
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« 返信 #3 投稿日: 11月 29, 2009, 03:01:02 午前 »

 天候がひどくなるなか、列車は黙々と走り続ける。隴海線の下りとの距離が離れた。
 現在、隴海線の宝鶏~天水~蘭州間は、2区間に分かれている。工事をした時期が違っているから。というのは、この間は険しい山が立ちふさがり、渭水が大地を浸食し、巨大な渓谷を作り上げていおり、ちょっとした勾配区間もあるプチ難所。
 上り線は昔のレールで、とにかくクネクネしている。まだ技術が現代とは違い、なんとか作ってきたためそれが、今になっても続くボトルネックの由縁である。
 逆に下り線は04年前後に完成したらしく、線形はほぼまっすぐ。谷があれば橋を架け、山が前を塞げばトンネルを掘るということで、速度をある程度出せるまでの余裕がある。
 この上下区間のギャップは、所要時間1時間半の違いという数値が物語っている。いずえ、上り線も何とかしなければ行けないようだけれど、それは高速鉄道開通まで日の目を見ることはできるか。

 それにしても、主力幹線だけあって、すれ違う、もしくは追い抜くのはほとんど貨物。貨物は基本重連機関車。SS3×2かSS3+SS1の図となっている。これだけの重量貨物が5分ないし7分に1本の間隔でひっきりなしにやってくるのだ。中国の物流のすごさを改めて思い知る。
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« 返信 #4 投稿日: 11月 29, 2009, 10:19:20 午前 »

 17時過ぎに夕食ができたとアナウンスが入る。続いてどんなメニューがあるのかも事細かに教えてくれる。しかも、必要とするなら部屋まで運んでくれるデリバリーサービスもあるのだ。食堂車の営業時間は17:30~20:30の3時間。サービスに定評のある鉄路局らしく、メニューの種類は多く、しかも値段もそれなりに安い。
 ご飯を2ハイ、スープ、そしておかずを2品頼んだ。ご飯1パイが1元はうれしい価格。味付けも辛すぎず甘すぎずとバランスもいい。久しぶりにうまい車内飯に出会った感じだ。食後は部屋に戻りゴロゴロ。そういや、発車をしてから2時間ぐらいしたら、乗務員が車内の魔法瓶のお湯の交換をしてくれた。結構親切だった。

 険しい地形を走る列車は毎度カーブをしているが、車内のガクガクガクとくる軋み音がひどく、嫌いな人には絶対受け入れられない不快さがあった。やはり製造過程での備品の取り付けが甘いとしかいいようがない。このガクガクは終点まで続き、この列車の今後に暗い影を落としそうで心配だ。
 あと気に入らないのが、個室内の電磁波? ノートパソコンのマウス制御がきかなく、通路に出れば普通に戻るものの、何か強力な磁石(検査用)が隣に部屋などに置いてあるに違いない。最近では、5回乗車中4回がこれに引っかかっている。

 食堂車に行っている間、天水駅に停車。15分遅れているが、なにやら前方で列車が詰まっているようだ。この上り区間は旧線とはいえ、ところどころ旧駅などに待避線を設けてあり、足の遅い貨物や快速が待っていてくれるが、やはりカーブが多い場所だからスピードも上がらないといったところ。これはもう時の運に任せるしかないのだ。こうしたクネクネ感はこの後もしばらく続き、21時過ぎに宝鶏を通過するまで続いた。
 西安には23時ぐらいに到着。乗客の乗り降りは行なわず、機関士交代だけの停車だったが、10分ほど停まっていた。このあとはひたすら東進するだけ。何度か夜中に軋み音で起こされたが、それでも過去に比べてぐっすり眠れるほうだった。
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« 返信 #5 投稿日: 11月 29, 2009, 04:27:29 午後 »

 夜中に2回目が覚めたが、眠れなくなるということはなく、再びぐっすり。気が付いたら、朝の7時を過ぎていた。車内放送の電源を切っていたため、アナウンスは聞こえず。ただし、石家庄にはまだ着いていなかった。約40分ほど遅れているのだろう。

 周囲は一面霧・霧・霧。ここまで霧が深ければ、きっとほかの列車も遅滞となっているに違いないほど天気は悪かった。
 後で知ったのだが、河南鄭州から南は大雪で、京広線は32本が遅れ、ほか3本が運休となる停運扱いとなった。そういや北京では今年ですでに3階も降雪があった。今年の中国は雪に悩まされる年になりそうだ。

 8時過ぎに石家庄に到着。ネットの電波もようやく拾えるようになった。濃い霧のなか、うっすら太陽が出ている。しかし、周囲は相変わらず霧。これでは、午後の撮り鉄も期待できない。昨晩、食べ過ぎたようで、お腹が減っておらず、朝ごはんは食べていない。
 そうこうするうちに時間は過ぎ、10時過ぎには京広線は、北京西駅に向かう線路と北京駅に向かう線路と分岐する。
 10時29分、約1時間の遅れで、Z56次は北京西駅に到着。さすがに人の多い都市になると、霧もやや晴れたようで、空気も淀んだ部分は残るが、先ほどの沿線よりクリアだ。

 Z56次の人的サービスは文句ないレベルで、乗務員の質、食堂車の味と価格など最近嫌気が差していた長距離列車の楽しみを潤してくれた。やはりヒューマン的に温かみのある列車も面白い。人が豊な中国だからこそいいサービスなら次回も乗りたくなる魅力がある。
 しかし、車両の老朽化というか劣化はフォローのしようがなく、あのカクカクカクとくる振動は、ちょっといただけない。乗り心地が悪いのだ。今回は半ば独占で使用していたため、夜は眠れたが、4名の軟臥なら多分眠れなかっただろう。
 できたら新造車両を使って欲しいが、鉄道部の方針が動車組と25G客車製造のみという判断を下した今、こういう車両は、台車の交換をしない限り、乗り心地不安な要素を残したまま走ることになるだろう。何も知らなければ、飛行機で移動した方が幸せかもしれない。
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« 返信 #6 投稿日: 11月 29, 2009, 06:35:15 午後 »

Borgen様

いつも勉強させていただいております。Z56次高包乗車記、嬉しく拝見致しました。蘭州はかつてT51次(提速前)で通過したのみで市街地未訪問ではありますが、訪問してみたい土地の一つです。高包・食堂車も半ばよし、というところでしょうか。仰せの通り結構くねくねしていたのを覚えています。延着も宜なるかなというところでしょうが、当時自分が乗車したときはそれもまた一興(先を急がない渡航だったので)と如何なる状況下にあっても愉しみをみつけることに腐心しておりました。高包も動車の前には生い先短しとのこと、自分も肝に命じて可能な限り高包乗車を試みようと思っております。それにしても大雪ですか。年明けの渡航も心しないとと思いました。
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