先月中旬なのですが、日本でお休み中にちょっと時間が取れたので、
2泊3日で台湾を回り、古い日本製車両に乗ってきました。
1、旧型客車
なんと現在も台東~枋寮間に1往復ですが残っています。
時刻は
普快3671 枋寮12:08→台東14:20
普快3672 台東17:25→枋寮19:34
とにかく素晴らしい景色の中を走ります。
路線は新しく、峠越え区間以外は結構スピードも出します。
休みの日は台湾の鉄道ブームもあり、この車両目的で大混雑との事らしく、
最後に残ったというより、動態保存されているといった方が近いみたいです。
私が乗車したのは平日だったので枋寮発のこの日の乗客は、
私、台湾人鉄路迷とその彼女、白人バックパッカー2名、5名のみ
後に温泉で有名な知本で一般の乗客が20名程乗ってくる程度です。
客車は3両ですが、3両すべて日本製のスハ44のノーシルノーヘッダー版でした。
この日の枋寮行きも3両すべて日本製だったので、
インド製セミクロスシート車の方が先に引退してしまったのかもしれません。
2、DR2700(1966年製・日本顔ステンレスボディーのディーゼルカー)
花連~玉里間・玉里~台東間に朝夕数本走っています。
先に書いた旧型客車と、このDR2700の運用が台湾で最後の非空調列車みたいです。
乗車したのは
普快4681 台東16:03→玉里18:13
土休日運休の中高校生の通学のための列車です。
途中関山までは私一人、関山から中高校生が30人ほど乗ってきて、
そのうち終点玉里到着まで通して乗るのは半数ぐらい。
これものんびりした雰囲気なのですが、
終点近く東里~玉里間は複線の新線に切り替わっており、
ここでは神がかりというか感動してしまうぐらいにストレート区間を豪快に飛ばし、
元特急車の走りを充分に堪能できます。
天候には恵まれませんでしたが、
どちらも窓を全開にして風を感じて旅するというのを
久しぶりに満喫できました。
(モンゴルも窓が開きますが上3分の1しか開かないので
ちょっと感じ方が違う、それに砂だらけになるのであまり快適ではありません。)
また台湾は至る所で日本以上に日本の良き鉄道情景を残しており、
とても癒されます。人も親切だし、飯もうまいし…
3、安通温泉(おまけ)
日本製旧型DC・DR2700を目的とする場合、非常に重要な拠点となるのが玉里駅。
しかしこの街については、地球の歩き方、台湾の鉄道本を見ても
全くといっていいほど情報がありません。
しかし、どうしてもここで1泊したかったので探してみると、
タクシーでちょっと行った所に日本統治時代に出来た温泉があったので泊まってきました。
宿の中も日本語が通じ、旅の素人にも優しく、
一人客にもとても居心地の良い所だったので書いときます。
http://www.an-tong.com.tw/jp-index.php日本語ホームページもあって、Web予約も可能、平日ならビジネスホテル並み価格。
お風呂も露天は水着と帽子着用なのですがとても良かったです。
夕食は説明だとイノシシのお肉。
中国語の豚肉(猪肉)をそのまま日本語でイノシシと誤訳したのかと思ってましたが
今までに経験した事がない歯ごたえだったので本当にイノシシだったかもしれません。
とても美味しく頂きました。