台湾の１２５周年鉄路節

[ninomiya]

　Borgen様
　
　今晩は。掲示板にはお世話になっております。

　ちょうど６月９日の台湾鉄路１２５周年鉄路節（鉄道記念日《今は「鉄道の日」》）のイベントに何とか台湾に行くことができ復活蒸機を見ることができました。

　台湾の鉄路節は１２５周年となりますが、普通は鉄道記念日と言えば鉄道が開業した日ですが基隆～台北間が開業した１８９１年でなく、基隆～台北間を初めて鉄道建設が開始した１８８７年６月９日が鉄路節（鉄道記念日）となっているようです。

　今回は６月８日の早朝７時１０分発の羽田から台北（松山空港）でしたので台北駅１０時３６分発の台湾新幹線に乗車でき、新竹駅には１１時１０分に到着し、内湾線はローカル線なので本数が無くタクシーで内湾線九讃頭駅に３０分程で着きました。九讃頭駅でＣＫ１２４蒸気機関車が牽引するイベント列車（６月７日・８日運行）「仲夏寶島號」を撮影できました。（写真１枚目）

　ＣＫ１２４蒸気機関車は日本が台湾を統治していた１９３６年に日本車輛で製造され、主に集集線で活躍後１９７９年に一旦廃車となり台北の北の北投で静態保存されていましたが、２００１年に動態復活しております。ご存知のとおり日本のＣ１２型蒸気機関車と同型です。

　ヘッドマークは「仲夏寶島號」と台湾のＣＫ１２４蒸気機関車とＪＲ北海道のＣ１１型蒸気機関車の「ＳＬ冬の湿原号」との姉妹列車締結記念の図柄となっていました。（写真２枚目）６月７日にはＪＲ北海道の訪問ツアー団も乗車したようです。　

　その後、翌日の６月９日鉄路節に台湾の台東線でナローゲージだった時代に活躍したＬＤＫ５９蒸気機関車が動態走行するので西部縦貫線新竹駅より北廻線で台湾東部の花蓮駅に向かいました。

　６月９日の鉄路節を記念して運転されるＬＤＫ５９蒸気機関車は、これも日本が台湾を統治していた１９３０年日立製作所製造で台東線（花蓮～台東）の軌間７６２mmから台湾の在来線の軌間１０６７mmに改軌された１９８２年まで活躍したそうです。（写真３枚目）

　ＬＤＫ５９蒸気機関車の他に、これも古いＬＴＰＢ１３７５三等客車（１９４３年製造）や超狭軌客車では珍しいＬＴＰＳ１１０２寝台客車（１９３０年製造）、それにナロー用の１９５６年製造のＬＤＲ２２０４気動車（写真４枚目）と特急光華号に使用された１９６１年製造のＬＤＲ２３０７気動車と共に運行されました。

　運行は花蓮駅後駅舎から花蓮機務段間の１kmほどのナロー軌道（軌間７６２mm）が復活して１０時から１１時３０分まで３０分おきに４往復運行される予定でしたが乗車希望者が多く６往復運行されました。

　９日午前中で花蓮駅でのイベントも終了しましたので、太魯閣（タロコ）号で台北へ、更に台湾新幹線を乗り継いで台湾中部の台中に行き在来線に乗り継いでＤ５１ことＤＴ６６８蒸気機関車が動態保存されている西部縦貫線の彰化機務段（機関区）は、これも日本が台湾を統治していた１９２２年に扇形庫が建てられたそうで、鉄道遺産として保存されていますが、動態保存蒸気機関車３両の他にディーゼル機関車が出入りする現役の車両基地にもなっています。

　入口で名簿に氏名住所を書けば何と無料で入場ができます。台湾的梅小路蒸気機関車館ですね。

　また、静態保存で台湾のＣ５７のＣＴ２７３蒸気機関車は１９４３年川崎車輛で製造されましたが、残念ながら動態復活のためか庫にはいませんでした。