杭州の観光案内（有名どころだけ）

[旅行屋石井＠上海]

杭州の観光案内を作ってみました。

中国の言葉に” 天に天国あり、地に蘇杭あり”というものがあります。ここで言われる蘇杭とは蘇州と杭州をあらわしており、天には天国があり、地には蘇州と杭州がある。蘇州と杭州は昔から天国と並ばれるくらい美しい場所ということを意味しております。
杭州は長い歴史を持つ古都です。五代十国時代、呉越国は杭州に都を置いておりました。9呉越国の皇帝は敬虔な仏教信者だったため、970年、銭塘江のそばに六和塔、975年に雷峰塔を建立しました。今杭州に残されている寺院仏閣はこの時代に建立されたものです。また、宋の時代の皇帝高宗は、杭州を「臨安府」と名称を改め、約140年の間、都としました。その時代、各国との貿易も盛んで、日本からも貿易で訪れる人がいたとの事です。マルコポーロもこの時期の杭州を訪問し、「世界でもっとも華麗な街｣という賞賛の言葉をのこしております。
歴史のある杭州、どのような見所があるのかいくつか紹介しましょう。

【霊隠寺】
1600年前の東晋時代に建立されました。インドから来た慧理和尚が、ここの山々を見て、「仙霊が隠れている」と感じたそうです。そこで寺院を建立し、「仙霊が隠れている」という意味の霊隠寺という名前をつけました。現在は杭州では一番大きい寺院として名が知られております。山門の飛来峰には四川省の大足石刻と同じような石窟があります。

【六和塔】
先ほど杭州の歴史でもご案内した通り、西暦970年に建立されました。銭塘江の潮が暴れないようにと願い建立されたものです。現在残されている六和塔は西暦1153年に作り直されたもので、高さが60メートル、上からみると八角形の塔です。中は7階建てですが、外からみると13階建てになっております。レンガと木で作られたのもですが、現在の中国では、このような塔は六和塔しか残っていません。塔には階段で登ることが出来、最上階からは銭塘江を眺めることが出来ます。

【西湖】
杭州市内の中心にあり、南北の長さは3.3キロ、東西の長さは2.8キロ、水域面積は6.5平方キロもあります。春は白堤と蘇堤に満開の桃の花、夏はピンクと白の蓮の花、秋は月の影を映す湖とススキ、冬は雪の中に咲いている紅梅というように、四季折々西湖の趣を感じることが出来ます。