わいわいフォーラム「鉄盟団」
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投稿者 スレッド: 気まぐれ東北鉄奇行  (参照数 2635 回)
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Borgen
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« 返信 #15 投稿日: 9月 01, 2009, 09:18:11 午前 »

夜中にガタンという駅に停車するブレーキ音で目が覚める。目をこすりながら外を見ると錦州の駅名が見えた。この列車は天津駅からT121次と列車番号が変更となっている。時計を見るとまだ午前3時前。あとで時刻表を見たら2時間近く遅れていた。下段は寝心地が悪いのか? 
五一の際、T15次で北京から広州に戻ったときは軟臥の上段だったが下段と比べてよく眠れたような気がした。下段は車両下部と密接しており、揺れこそ少ないものの、線路上を走る音や、ブレーキの振動、加速音をご丁寧にひとつひとつ拾い上げてくれる。さすがにCRH2Eの寝台新幹線タイプになれば密封構造のために、外部音の漏れは少ないが、設計の古い25Kクラスだとあとから思い出せばうるさく感じた。列車内での寝不足を解消するために、今後はベッドの上段がマイトレンドになるのかも。

前日と同じく、うたた寝で「眠った」という意識を感じないまま、次に起きたのは日の出で明るくなっていた瀋陽駅。5時を回っており、やはり2時間の遅れを発生していた。この列車は瀋陽北駅には停車しない。そして、同駅を通過したら、車両基地の方から海子網などですでに報じられていた、臨時快速で東北に回された和諧長城号が瀋陽北駅に向かってゆっくりと進んでいった。この時点では、「瀋陽北~山海関の臨時快速運行に使われるだろう」程度にしか想像していなかったが、同日の午後、怒髪天を衝く結果になったのはいうまでもない。
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« 返信 #16 投稿日: 9月 01, 2009, 09:19:36 午前 »

寝不足が続くと頭痛になるため、それを防ぐために頑張って横になっていた。しかし、瀋陽北駅をすぎて10分ほど走ったあと突然停車をしてしまう。「また速い列車の後塵を拝するのかよ」と欝な気分になったが、10分停車しても列車がくる気配はない。その後、再び動き出すが、停車の原因は線路工事。
広東に続き、東北でも来たる哈大高速鉄道の開通に備えて、高速列車が在来線でも問題なく乗り入れできるように線形を直していた。あとで気づいたのだが、瀋陽駅と瀋陽北駅の間でも、線路のカーブを緩くさせるため、古い路線を全部取り払って線形を直す工事が行われていた。平均速度を落とさないための工事は仕方がないが、突貫工事という名のもとダラダラ昼夜兼行で工事をすると列車全体のダイヤに影響が及ぼす。困ったもんだ。

そろそろ、長春駅に到着したあといかなる方法で瀋陽駅まで戻るか考えた。何だかんだで遅滞は3時間をオーバーしている。当初は6時47分に到着予定だったため、長春駅始発の北京駅行きD列車など速い列車で戻れるだろうと甘い考えでいたが、予想外の遅れによりだんだん焦りが出てきた。
もうこれ以上遅れることはないだろうから、うまく行けば11時台発のD列車での戻り、同じ時間帯のT列車(158次:25T)での戻り。最悪午後14時前後の大連行きK列車(YW25G)で戻る三段構えの対応を考えていた。

8時半過ぎに最後の途中停車駅四平に到着。晴れだった瀋陽の天候と比べ、やや曇りのようだ。東北には2泊3日滞在したが、朝から晴天だったのは3日目。この日と翌日は曇り~雨だった。朝食は食堂車カップ麺を購入して食べる。食欲はなかったが、腹に詰めないと午後まで食事が摂れないスケジュールだからとりあえず麺のみ食ってスープは垂れ流しトイレに捨てた。
スープがなみなみ残ったカップ麺をそのままゴミ袋に捨てるのは気が引ける。かといって片付けないと部屋が汚いままなので、邪魔なスープをどこに捨てるかを考えたうえで、便器が線路下に直結しているトイレに決定。垂れ流し車両だからできる行為であり、これが真空吸収式の25T車でやるとトイレ故障の原因となるのでおススメできない。
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« 返信 #17 投稿日: 9月 01, 2009, 09:20:30 午前 »

四平駅を発車してしばらくしたら、白饅頭車掌が臥鋪票と切符を交換しにきた。このまま行くと終点到着は10時過ぎ。約3時間10分の遅れとなっていた。長春南駅を通過して、ちょっと先に進むと、長春市電と併走する区間がある。この市電、正面はヨーロピアン風のデザインがなかなかカッコよく、フラットな低床式からなる全体図はかなりスマートだ。新型に置き換えられており、長春のシティーコミュニターでもある。
上下線の間隔が開き始め、途中からいろいろな車両がゴロゴロ配置する長春車両基地と長春機務段が間に割って入ってくる。上り線の方だけ、機務段で火の消えた建設型と上游型の蒸気機関車が車窓から拝めることができる。こういった車両基地にはお宝車両がいっぱい眠っていそうだけど、最近は治安維持のために厳しそうで、入りたくても入れない状態が続いており、変わった客車などは写真を撮ってからあとでネットなどで調べるケースとなっている。

そしてようやく着きました、長春駅。38時間の乗車。最終的に予定到着時刻より3時間14分の遅れ。瀋陽戻りはもういいや、と半ばあきらめ状態で駅の外に出る。実は、この列車7月末は毎日遅れており、一時海子網でも話題になっていた。こっちは予定通りなら朝から長春市内を行動できると考えていた上での列車チョイスであったため、今回の予想外遅滞には非常にガッカリさせられた。この列車で終点まで乗り通す人は意外にも多く、瀋陽駅や四平駅でも広州からの乗客が降りていく姿を見ている。航空機よりも安い価格が魅力的なのか? それでも軟臥だけでも切符代は1000元をオーバーするのだ。
とりあえず駅出口で11時18分に発車するT158次硬臥切符をゲットしたあと、そばの長春市電駅でちょっとパシャリ。疲れでいっそう重く感じるハンドキャリーをゴロゴロ転がしながら、建物だけは一人前の駅舎へと向かっていった。

T124/1次は、トロルキングクラスの連中が寄せ集まる暑苦しい列車だということが分かった。ただ、飯がうまいからそれを食って変化したことも十分考えられる。いくら飯がまともだからといって、一般の人にこの列車をおススメできるか? と聞かれれば「う~ん」となる。時間を気にする人なら、飛行機に乗って直で行ったほうがいい。ただ、こういった2泊3日クラスの長距離列車をイッキ乗りできる鉄道環境には感謝をしたい。
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