わいわいフォーラム「鉄盟団」
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投稿者 スレッド: 「西安-前河鎮」通勤列車  (参照数 1749 回)
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yz31
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« 投稿日: 8月 19, 2010, 09:34:48 午後 »

 このたび,数年前からその存在を確認していた「西安-前河鎮」通勤列車への乗車を敢行しました。
 「西安-前河鎮」通勤列車は,数年前までは5桁路用列車として運転されていたものが,8355/8,8356/7となったものです。いつから運転されているかは,くわしい資料がないので,想像するしかありませんが,沿線事情から考えても,梅七線の全通(1977年、正式開通1984年)いらい走り続けているのではないかと思われます。春運時期には,編成が臨時列車に貸し出され,本列車は停運するそうです。
 走行ルートとしては,西安から龍海線を西に咸陽までゆき,咸陽から東に向きを変え,咸銅線にはいります。閻良(西安市未央区)で西候線とわかれ,北方,銅川市躍県にむかいます。躍県西を通過し,躍県北部を縦走し,県境をこえた印台区玉華鎮の前河鎮駅に至ります。
 2010年8月14日(土),西安駅から出発です。
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yz31
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« 返信 #1 投稿日: 8月 19, 2010, 09:36:38 午後 »

■西安
1110 切符を購入。2時間以内の乗車券しかとりあつかわないという窓口に並びましたが,たしかに列の動きが早く,並んだ時点で前に約30人いたにもかかわらず,10分ほどで窓口にたどり着きました。こういう窓口は,列車の短距離利用を容易にする上でひじょうに重要で,歓迎されますが,もっとひろく知らせなければ。知らずに,他の窓口に並んで(,さらに,列車を乗り逃がして)いた人も多かったのではと思います。
  8355の乗車券は,支線公司の管轄がはじまる閻良までしか,国鉄線の駅では発売できないようで,閻良までの乗車券を購入。
  しばらく他の窓口の動向を確かめていると,高鉄の切符が「飛ぶように」売れているよう。民工風の人でさえ,鄭州までの高鉄の乗車券を購入していましたが,なけなしの金を使って2時間の旅行とは……高速鉄道という代物は,いまの中国においては,なかなか矛盾を伴った乗り物だと思います。
1200 進站。女性はチェックなし,男性は身分証の提示を警察に要求されます。列車に乗るのに,プライバシーも何もないのですね…。女性はチェックしないというのも意味不明ですし。さらに,私が,パスポートのコピーを見せると,「なんだこれは!……行け!行け」という,不思議な対応をされました。
待合室の8355の列には,約100人が待機中。みな荷物も少なく,「一人客」が多く,まわりの列とは異なる雰囲気を醸し出していました。
  站台へ入ります。他の列車であれば,陸橋ダッシュがあるところですが,本列車の乗客の一団はゆっくりと歩いてホームへ。本列車の乗車ホームは5。同じ線の連雲港よりに,韓城ゆき7001(10YZ+YW)(1250発車)が,蘭州よりに前河鎮ゆき8355(YW+7YZ)(1220発車)が入線していました。西安駅は6面11線。高鉄も開通する中で,ホームの慢性的不足に対応するための苦肉の策でしょう。
  ところで,隣の6ホームでは高鉄・鄭州ゆきC2006(1210発車)がすでに入線。「緑皮車の隣に新幹線」という,いまの中国鉄道,社会のありようを反映する絵が展開されていました。
  しばらくして,機車が連結されました。DF4,緑亀。慢車には最もよく似合う機車だと思います。
1230 10分遅れで発車です。■
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yz31
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« 返信 #2 投稿日: 8月 19, 2010, 09:40:40 午後 »



慢車といえども,西安と咸陽の間の4駅には止まりません。幹線筋で各駅にとめるのはダイヤ組成上負担になるのと,市区内でバスが便利だからでしょう。
さっそく,閻良以北に行く乗客に「補票」するために列車員が回ります。わたしが呼びとめると,いたく驚いていました。西安から,閻良以北にいく人は,まれなのでしょう。

■咸陽
1250 着。高鉄のものと思われる,建設中の高架橋が見えます。
  咸陽は,ここ10年で停車列車が大幅削減された駅の一つです。もともと,西安と咸陽は川を挟んで約20キロしか離れておらず,近くの巨大駅,西安に機能を吸収されつつあり,地元でも影が薄くなっています。ホーム販売もありましたが,「商売あがったり」といった雰囲気でした。
  10人くらい下車,100人くらい乗車。西安・咸陽間は,バスなら10元以上しますが,「硬座」(無空調普通列車硬席)なら2.5元なので,一定の客はいるということでしょうか。こういった需要は,①適切な時刻情報の提供(例:西安‐宝鶏間の運転時刻順時刻表を作成する),②すばやく短距離乗車券を買える体制にする,③極端な空白時間帯には普快ていどの列車を挟む,④長距離列車の晩点を回避するため,短距離乗車券で指定列車が遅れた場合には他の列車にそのまま乗れるようにする――といったことを推進すれば,おおきく伸びる(回復する?)余地があると,いつもながら,思っています。
1313 発■

この時点で,車内は約7割の席が埋まります。
列車は向きを東側に変え,咸銅線に入ります。

1,2枚目 補票のようす。うつっている金属棒をあててちぎります。
3枚目 咸陽駅のようす。閑散としています。
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« 返信 #3 投稿日: 8月 19, 2010, 11:21:28 午後 »

yz31さんこんばんわ。

どうやら西安駅でニアミスしていたようですね。ちょうど11時前くらいに上海からのZで西安に到着したんで。
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yz31
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« 返信 #4 投稿日: 8月 20, 2010, 05:35:29 午後 »

11時ころ、東がわの售票厅で挙動不審な動作をしていたのが私です ニヤリ
いつごろまで西安にいらっしゃいましたか(ますか)?

 ここで,本列車の編成を紹介します(咸陽発基準)。
←咸陽  前河鎮→
①YW22 ②YZ22cリ ③YZ22 ④YZ22b ⑤YZ22・ ⑥YZ22・ ⑦YZ22・ DF4緑→
 1号車は宿営車です。さいきん勢力を大幅に増しているリニューアル車は1両しかつかわれておらず,未リニューアル車をぞんぶんに楽しめます。機車が緑亀であることもてつだって,慢車としてかなり”正統派”の編成となっています。5~7号車は車番を控えられず,22系の無印,B,Cのどれであるかは判断できませんので「22・」としてあります。わたしは,編成写真を撮ることも考え,②号車の最咸陽よりのボックスにかまえました。リニューアル車であるのが残念ですが…。
 
 このような短距離列車ながら,車販がまわります。さすがにカップめんは置いていません。しかし,車販で物を買っている人は,すくなくとも2号車では,みませんでした。

■肖家村
1335 着。
  駅舎から数えて1道に,韓城発西安ゆき7003がすでに入線しています。前河鎮ゆきは3道にとまります。
←咸陽 韓城→
DF4橙 YZ22  YZ22bリ  YZ22  YZ22 YZ25b  YZ22cリ  YZ22  YZ22  YZ22bリ  YZ22  YW22b
こちらも,慢車としてかなり“正統派”の編成。数両のリニューアル車をのぞけば,駅舎の古さもてつだって,1970年代かのような光景でした。こういう光景を見ると,ついつい写真をたくさん撮ってしまいます。あと10年もすれば,いよいよ,こうした光景もほとんど見られなくなることでしょう。
1336 7003が発車。
  8338(咸陽から列番が変わりました)は,ホームから離れた3道にとまっているため,乗降客は7003の発車後に,線路を渡って,地面から/に直接乗降します。
  5名乗車。
1338 発■

複線の鉄路が南側を並走し,南岐してゆきました。“西安環線”なる路線ではないかと思います。


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yz31
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« 返信 #5 投稿日: 8月 20, 2010, 05:44:12 午後 »

1枚目 閑散とした咸陽駅構内。
2枚目 韓城発西安行きと離合。
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« 返信 #6 投稿日: 8月 20, 2010, 05:46:32 午後 »

■涇河
1350 着。
 ここも,ホームのない線路に停車です。これ以降も,こうした箇所への停車がたびたびあり,今回の旅行で,ホームのない線路への停車にはかなり鈍感になったはずです。
 8人乗車,5人降車。
1352 発■

■永楽店
1358 着。
 10人弱乗車,10人弱降車。
 このちかくに,“中国のへそ”があるそうで,同じ車両から,この”中国のへそ”へゆくという親子が降りて行きました。この親子,子どものほうは,車両の写真をねっしんに撮っており,同業者のように見受けられました。
1400 発■

■三原
山陽本線の三原は18きっぷ旅でよく経由した駅で,この駅名には親近感を感じます。
1408 着。
 約30人乗車,100人以上降車。
 慢車の利用度の高さにはおどろかされます。
1415 発■

■独李村
1428 着。
 約15人乗車,約15人降車。
 つぎの韓城ゆきを待つ旅客も見られました。駅構造は開放的で,フェンスに扉が付けてあり,そこが出站口のひとつになっていました。
 小村の駅です。
1430 発■

■大程
1438 着。
 1名乗車。
1440 発■


ここで、通過ルートを図示します。誤字は勘弁してください。 目が回る
« 最終編集: 8月 20, 2010, 05:49:51 午後 by yz31 » IP記録
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« 返信 #7 投稿日: 8月 20, 2010, 05:53:15 午後 »

■閻良
1447 着。
 約200~300人乗車,降車数不明。
 西安から閻良までは,バスで1時間弱であり,2時間以上かかる列車を利用する人はひじょうに少なく,運賃の安さを目当てに,ごく一部の客が利用するのみです。西安‐閻良間は,歴史的経緯により,線路が東西におおきく蛇行していて,とくに時間がかかるのです。閻良までの区間の利用者は,ほとんど,咸陽から各駅に向かう客や,西安から途中の小駅で降りる客のようでした。
この列車が本領を発揮するのは,この閻良駅からだといってよいでしょう。乗車率も,8,9割ほどに達しました。
 これだけの人数が乗車しますので,席取りは活発で,窓から荷物を担ぎいれる光景が多数見られました。
 閻良から乗車した旅客は,全員,車内で補票することになります。列車員も大変そうです。
1450 発■

ここから,西候線とわかれ,北に向かいます。ここからの区間は,支線扱いとなり,「西安鉄路局支線公司」の管轄となります。

■八里店
1459 着。
ホームが50メートルくらいしかない,農村の小駅です。2線しかなく,ローカル線であることを意識させられます。
 2人乗車,7人降車
 ホームの安全標語の右下が「支線公司宣」とかわります。
1503 発■

■富平
1510 着。
 150人程度乗車,100人程度降車。
1514 発■

■ト家溝
1523 着。
 この駅も2線しかありません。
 10人下車,2人乗車。
1529 発■


1枚目 閻良駅停車中。1日1往復の列車がこれほどの吸収力を持つことにはいまさらながら驚かされます。
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« 返信 #8 投稿日: 8月 20, 2010, 05:55:33 午後 »

咸阳駅の写真がかぶってしまったようです。失礼しましたm(_ _)m

閻良駅構内の救援車。種車が気になる窓配置です。ほか4両あわせて5両留置されていました。
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« 返信 #9 投稿日: 8月 20, 2010, 06:04:04 午後 »


■庄里
1538 着。
 100人程度乗車,100人程度降車。
 幹線に見劣りしない長いホームが2面設置してあります。客運が栄えていた昔をしのばせます。つい十数年前まで,咸銅線は3往復の「西安-銅川」,1往復の「商丘-銅川」,そして,1往復の「西安-前河鎮」が走っていました。しかし,道路状態がしだいに良くなり,さらに,数年前の高速道路開通が”とどめ”となり,銅川ゆきの4往復が廃止されました。
 そして,駅本屋から離れている島式ホームには,2編成の緑皮が留置してありました。突然の出現に驚いたものです(「すわ,路要列車か!」とおもいきや,車内は空っぽ)。車窓から観察できたほうの編成を紹介します。
咸陽← →銅川
YW22 YW22 YZ22  YZ22  YZ22 YZ22  YZ22  YZ22  YZ22  YZ22  YZ22  YZ22  YZ22 YW22 YW22 YZ22  YZ22  YZ22  YZ22  YZ22  YZ22 (以上で1編成。22両)
 編成の見事さに感激です。全車未リニューアル22無印です。ここまでそろっている20両以上の編成は,ほとんどここでしか見られないといってよいと思います。
 ほかの特徴としては,①全車6桁改番ずみ,②YWとYZの並びには規則性がない,③台車がひじょうに古いものがある。いわゆる「202」台車を履いている車両がある,④扉に封がしてある車両がある,⑤状態は悪いが,いちおう走れる程度には整備してある――などです。
 いずれにせよ,この編成の出自,用途などは謎です。「西安-銅川」の編成の末裔?加掛の発生源?想像が膨らみます。
 100人程度降車。100人程度乗車。
 駅本屋ホームに面した1道が何らかの理由で撤去されているため,ホームのない2道から乗り降りします。
1541 発■

1枚目 庄里駅構内に留置されている2つの車底。
2枚目 こんな車両が眠っています(例)。ほか、「100km/h」表示の車両もありました。
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« 返信 #10 投稿日: 8月 20, 2010, 06:12:01 午後 »

■ 梅家坪
1551 着。
 秦嶺水泥廠のSY撮影などの最寄り駅です(1往復の列車で撮影に行く方はおられないと思いますが)
 貨物の留置線がたくさんある大駅です。しかし,留置されている貨物列車は多くなく,景気は悪そうです。
 100人程度降車。10人程度の一般人と10人程度の鉄道職員が乗車します。工業拠点であり,商業拠点でないためか,乗車する人は多くありません。
1555 発■

 右手に焦化廠。咸銅線とわかれ,いよいよ,梅七線に入ります。支線のさらに支線です。

■躍県西   躍は,正しくは「光」偏です。発音はyao4。
1603 着。
 50人以上下車,150人程度乗車。
 いよいよ,旅客層の入れ替わりが完了します。交通不便な,躍県北部の山間部への往来客が車内を占めます。
 線路は,山の中腹を,市街地を見下ろすように通っています。躍県市街地は,全体的に灰色がかった,典型的な地方工業都市です。
1608 発■

1枚目 躍県西のようす。いまは区政が施行されていますが、実態が伴っていないため、認めません(笑) ニヤリ 駅名も、基のままですね。
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« 返信 #11 投稿日: 8月 20, 2010, 06:15:29 午後 »

いよいよ、山間部の交通困難地帯に入ります。
車窓の印象もがらりと変わります。

■寺溝
1614 着。
 数名降車,数名乗車。
1617 発■

 西安を出発して以来,初めてのトンネルです。いよいよ,山間部に入り,標高もあがってきます。これまで,70キロ以上で走っていた列車のスピードは,約40キロ程度におちます。
 トンネルを抜けると,おおきなダム湖が線路のすぐ横に現れます。ダム湖といい,山々といい,川といい,素晴らしい景色が,この先も広がります。

■呂渠河
1628 着。
 2線駅。
 農民とのおしゃべりに熱中し,乗降客数を記録していません。
1630 発■

■安里乗降所
1635 着。
トンネルを抜けたすぐ先に停車します。駅名標,ホームその他一切ありません。西安地区時刻表にも載っていません。
周囲を見ると,ダム湖によって,対岸と隔絶された集落であることがわかります。道路は対岸に通っていますから,安里集落にとっては,船で対岸に渡るのを除けば,梅七線が唯一の交通手段です。
2,3人乗車,15人くらい降車。
1638 発■

 この時点で,乗車率は約5割です。


1枚目 よい眺めです。躍県西・寺溝間。
2枚目 安里乗降所の様子。
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« 返信 #12 投稿日: 8月 20, 2010, 06:18:42 午後 »


■柳村鎮
1645 着。
 4線あり,咸銅線・梅七線内では規模の大きな駅です。
 30人程度降車。乗車なし。
1649 発■

■田家嘴
1659着
 この駅も4線あります。
 「閻良工務段」の表示のある気動車が停車しています。また,保線掛けのものと思われる建物が建っており,梅七線の保線の拠点として機能しているようです。
 100人以上下車,鉄道職員30人程度乗車。
1700 発■

■(乗降所) 乗降所名不明。
1709 着。
地面で,保線掛けが「接車」していました。
20人程度下車,乗車なし。
1711 発■

■瑤曲
1720 着。
 ここから,なにかの支線が分岐するためか,5,6線ありますが,線路は錆ついています。DF4が2両留置してあります。
 20人程度乗車,100人以上下車。車内はガラガラになります。
1726 発■

 この次の駅,安子溝の手前で,梅七線は”ヘアピンカーブ”の形をとります。山腹の上のほうに,安子溝駅がすでに見えています。ヘアピンカーブそのものは,なんと,トンネルのなかで行われます。U字鉄橋を無理やりかけるより,前に立ちはだかる山を掘ったほうが有利だったのでしょう。この線形を設計した人はなかなかのアイデアの持ち主だと思います。トンネルは,半径約200メートル?のカーブで,車輪からは激しく「キーン」という音が出ます。貫通路の向こうを見ると,日本の地下鉄並みに曲がっていることがわかります。中国国鉄では,最もきついカーブの一つだろうと思います。

1枚目 ヘアピントンネルの中で曲がる車両。
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« 返信 #13 投稿日: 8月 20, 2010, 06:20:56 午後 »

■安子溝
1735 着。
 この駅も4線ありますが,うち2線はまだ「枕木」で,レールもさびており,利用率が低いことがうかがえます。最寄りの集落は,山の下のほうにあります。ヘアピンカーブの手前に駅をつくったほうがよかった気もしますが,おそらく,勾配手前で発進に難があると判断されて,ヘアピンカーブの先,山の上につくられたのだろうと思います。
 20人程度下車,乗車なし。
 ここまでの間に,遅れをかなり取り戻し,逆に早着してしまったため,定刻までしばらく停車します。ひなびた山腹の駅にくわえて,閑散とした車内が,いっそうローカル感をかきたてます。
1755 発■

 ひきつづき,山をぐいぐい上ってゆきます。カーブはどれもきつく,「キーン」という音が耳にこたえます。スピードは,30キロ程度まで落ちます。

■后車凹乗降所
1810 着。
 この乗降所には,20メートル程度の長さの,土づくりのホームがあります。
 数人が下車,乗車なし。
1811 発■

 長大トンネル(約3キロ)をぬけたさきのカーブを曲がると,そこに,終着駅,前河鎮駅が広がっています。

1枚目 安子溝の着発線(2道)。貧弱なレールです。
2枚目 トンネルに入る前には必ず汽笛一声。
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« 返信 #14 投稿日: 8月 20, 2010, 06:25:20 午後 »

手違いで、写真のサイズ縮小を2回かけてしまったため、これ以前のレスも含め、画質がひどく乱れています。申し訳ありません。

■前河鎮
1820 着。
 梅家坪とならんで,沿線最大の駅といっていいと思います。小規模なヤードがととのっています。
 約20人程度下車。
 世話になった列車員と記念撮影。この列車員,鉄路迷にやけに理解があるなと思っていたら,兄弟の子どもに鉄路迷がいるそうで,夢を追いかけ,運転士になったとのことです。旅行途中で,本列車についていろいろと教えていただきました。
 ほんとうは,編成写真などをじっくり撮りたかったのですが,駅員がせかすのでやむなく出站します。とはいえ,駅員のせかし方が,いつもの無愛想なのではなく,「またおいで,また今度撮りな」といった感じのもので,好感が持てました。
 駅舎は,2年前に完成したものです。ひじょうに味がありません。最近の鉄道施設に共通のピンク色をまとっています。

1枚目 前河鎮に到着です。
2枚目 終着駅にたたずむ編成。
3枚目 ただっぴろい駅構内。そもそも、梅七線じたい、この地域の「焦坪鉱山」のために敷設された路線ですが、当の鉱山は悲惨なガス事故や資源の枯渇、経営不振などによりすでに破産・停産して10年がたちます。
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